NO.1599 岐阜の名鉄車両の拠点、茶所検車区撮影記(その1、概要・1000・1200系特急車 | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

イメージ 1

 前回番外におきまして、上の画像にもあります名古屋鉄道(名鉄)の岐阜県岐阜市の鉄道の拠点であります名古屋本線・各務原(かかみがはら)線の名鉄岐阜駅をご紹介しておりました。

 この名鉄岐阜駅は、平成17年に中部国際空港開業によります路線開業に伴いまして、これまでの新岐阜駅から改称した駅でもあります。実際この駅の向かい側にはJR岐阜駅も存在しておりますので、それからしますと「新岐阜」と言われてもおかしくはなかったようですが、「名鉄岐阜」と改称する事でより名鉄の岐阜駅と言う印象が出ていていいのではないかとも思いますね。

 さて、岐阜の鉄道の拠点が名鉄岐阜駅であるならば、岐阜の名鉄の車両の拠点は茶所検車区ではないかと思います。今回私は仕事関係の所用で岐阜に出てきていた訳でありますが、行われていた場所が茶所検車区からそれほど離れていない場所でありましたので、昼休みの時間を利用しまして撮影に出向きましたが、思ったより特急・急行・普通、そして茶所検車区に出入りします回送列車の姿を多く見る事ができましたので、数回に分けましてご紹介したいと思います(次回以降は「番外」でご紹介します)。

 この茶所(ちゃじょ)検車区は、昭和31年に開設されたものでありまして、特急~普通用の車両まで22両が留置可能でもあります。留置本数は4線、検査線が2線、そして引き上げ線が1線設けられておりまして、早朝~日中~夜間まで名鉄岐阜駅発着の回送車両の出入庫シーンを見る事ができるようにもなっておりますし、検査・洗車・車内清掃も行われております。

 (留置線)~画像中央の白い建物が乗務員休憩所
イメージ 2

 (検査棟)
イメージ 3

 (特急一般車両、1850系(1952+1852)留置中)
イメージ 4

 この茶所検車区の最寄駅は茶所駅と呼ばれます駅でありまして、名鉄岐阜駅からは2駅先の駅でもあります。この駅のつくりは2面2線の線路配置ではありますし、駅舎が名古屋方面・名鉄岐阜方面と設けられておりますが、茶所検車区に入ります電車は画像に見られます名古屋方面のホームに一旦停車しまして、それから検車区に入線するようになります。尚、逆に岐阜方面へ向かいます際にはこの駅は通過となります。

 (茶所駅)~名鉄岐阜側
イメージ 5

 (同)~名古屋側
イメージ 6

 (名古屋側ホーム)
イメージ 7

 さて、最も出入庫シーンが見られる場所に私もやってきまして撮影を行いましたが、列車も画像の中部国際空港・豊橋方面へ向かいます2200系をはじめとしました車両を私は撮影する事ができましたが、2200系も後述の1000系と同様、「μ(ミュー)」特別車が連結されております2ドア車、そして一般車が連結されております3ドア車とが混結されておりますが、画像のようにドアの違いだけで格差が見られるのが混結車両らしさが出ていていいのではないかとも思う所でしょうか。

 (2200系・中部国際空港行き特急)~先頭2両は2ドア車
イメージ 8

 (同、名鉄岐阜行き特急)~先頭4両は3ドア車
イメージ 9

 では、ここからは1000系・1200系「パノラマSuper」+1800系一般車両の茶所検車区に入庫するシーンをご紹介しましょう。

 名鉄岐阜駅まで運行されておりました1000系・1200系+1800系の8両編成の特急は、回送されまして茶所駅へとやってまいりまして、一旦停車します。しかし、茶所駅のつくりは4両分しかホームの長さがない事から、後方4両が名鉄岐阜方にあります踏切、そしてその先まではみ出た形で停車する事にもなります。
イメージ 10

 列車はゆっくりとした速度で茶所検車区に入ってまいります。こうして見ましても、上の画像の2200系6両編成とは違いまして、+2両長い事もありまして、見てみましても長い事が実感するのではないでしょうかね。
イメージ 11

 所で、今回撮影の1000系・1200編成の編成はトップ編成(1011F)でもあります。それに関しましてはNO.1451でもご紹介しておりましたが、平成20年までは「ミュースカイ」に使用されております2000系のように全車特別車両という編成も存在しておりまして、名鉄岐阜方にも豊橋方のような先頭車が存在しておりましたが、特急列車の整理によりましてその編成は全車廃車となっておりまして、名鉄岐阜方4両には1200系一般車両が連結されているため、今となれば7000系「パノラマカー」や8800系「パノラマDX」がなき今は展望スペースも貴重な車両となっております。

 その一般車組み込みの1000系・1200系の編成を見てみましょう。特別車両の場合は、画像のように2ドアとなっておりまして、先述の2200系と同様でもあります。しかし、かつては編成すべてが2ドアであった訳ですが、その名残はこの2両が残していると言ってもいいのではないでしょうか。

 (1061+1011→豊橋方)
イメージ 12

 一方、3号車以降は一般車両であります。座席は転換クロスシートではありますが、「ミューチケット」を払わないといけない特別車両と比べますと座席のタイプも当然違ってまいります。

 (1261)
イメージ 13

 (1211)
イメージ 14

 (1461)
イメージ 15

 こちらが、1200系名鉄岐阜方先頭車の1411号であります。先述のようにかつては展望車両が連結してあった訳ですが、その名残は3ドアである分残念ながら見られません。しかし、流線型の車体でもありますし、車内からも前面からの展望はいいでしょうから、名残は残されているようにも感じられますね。ただ、座ってではなく立ってからではあるようですが・・・。
イメージ 16

 そして、この時には一般車両の増結車両であります1800系1804Fも連結されておりました。この車両は画像4の1850系と同様2両固定編成でもありますので、特急以外にも急行・普通にも使用される事もある電車でもあります。ちなみに、名鉄岐阜方の1200系先頭車との違いは、行燈が設けられていないのが大きな違いでもあります。

 (1804)
イメージ 17

 (1904)
イメージ 18

 こうしてご紹介してまいりましたが、この間に1000系・1200系+1800系の編成は茶所検車区に入りまして、つかの間の休憩に入ります。この間に編成は車内清掃等を行いまして、1000系・1200系に関しましては名古屋・豊橋方面の運行に再び入る事にもなります(1800系に関しましてはこの後分割、次回以降ご紹介します)。

 私も、今回時間が取れましたらこの茶所検車区にと思っていましたが、今回かなう事ができてよかったと思います。また、1000系・1200系に関しましては昨年訪問時にも見ておりましたが、フル編成を望む事ができなかったため、今回見られてよかったとも思います。次回以降もこの茶所検車区の話題をご紹介してまいりますが、岐阜の車両の拠点らしさをご覧いただければとも思いますね。
イメージ 19