NO.1288 豊肥線寸断区間探訪(その2、玉来~豊後萩間編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 現在「九州北部豪雨」の災害によって寸断しております、豊肥線の豊後竹田(大分県竹田市)~宮地(熊本県阿蘇市)間 の寸断区間探訪の話題、NO.1287では概要と豊後竹田~玉来(大分県竹田市)間をご紹介しました。
 この区間には、玉来川と呼ばれる川がありますが、この川では今回の災害時には氾濫した上に周囲の建物等も浸水するなど大変な被害を受けた所でもありました。そんなこういった区間もこの区間内にあったのでした。

 では、今回は玉来駅より隣の豊後萩駅までの間をご紹介してまいります。

 この両駅間は、それほど大きな被害は受けてはいない区間ではありますが、それでも土砂や路盤が流失・流入などの小さな被害は受けた場所でもありましたし、沿線の道路も現在でも通行止めになっている部分もあるなど、画像には今回はありませんが、そう言った所は実際に見られておりました。

 画像は前回もご紹介しました、玉来駅の駅舎であります。この駅舎も前回もご紹介しておりましたが、駅の近くに神社がある事から、それにあしらって神社風に建てられた駅舎でもありました。

 (駅舎)
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 (駅看板(正面))
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 (駅看板(ホーム側))
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 ホームは、画像のように片面ホームであります。よく見ますと、既にこの付近も補修工事が済んでいるようでありまして、間にコンクリート枕木が入っている部分も見られておりました。それでも、列車自体が運行されていない事もありまして、線路にはサビが見られておりました。
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 掲示されている玉来駅の代行バスの時刻です。この代行バスは、現在この駅を一日上下5本運行されておりますが、災害前は下り6本・上り5本の運行本数だっただけに、下り1本が減便された事はこのバスの事を思いますと、仕方がないようにも感じてしまいます。
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 さて、玉来駅を出まして次の豊後萩駅へと進んでまいります。しかし、今回自走で行った訳ですが、先述のように沿線の区間には現在も通行止になっている区間もありましたので、結局は遠回りに迂回しながら豊後萩駅へとやって来る事になったのでした。

 さて、豊後萩駅に近い信号機を見ますと、黄色の注意を表すランプが、それより先も赤色の停止を表すランプが点灯しておりました。こうしてみますと、このあと列車が来るのではないかとさえも感じる部分であります。

 (黄色ランプ)
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 (奥の赤色ランプ)
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 けれども、この部分を見ましても雑草が高く生い茂っている部分もありまして、この間に列車が来ていない事を実感させられました。本当に、長期間運休しているならば信号機も消灯しているのでは?と思う所ですが、このように点灯していますとこれでも列車が来るのではと思っていてもおかしくはないでしょうか。
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 こうして、豊後萩駅に着きました。この豊後萩駅も、普段は普通列車に加えて特急列車「九州横断特急」も停車する駅でもありまして、今回の寸断区間の中では一番停車本数も多い駅でもあります。そのため、駅周辺では商店などもあるなど、賑やかな感じも見られる駅でもあります。
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 この駅は、「ふれあい会館」と呼ばれる物産館もあるなど、この区間では一番大きい駅でもあります。しかし、先述の賑やかな感じに反して駅内には人影はないなど、電灯も消灯している事もあり、構内は寂しい印象も感じられる姿となっていました。
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 それでも、ホームには雑草もあまり見られないなど、おそらく地元の方が草を刈ったりして手入れしているのではないかと思われるほどです。また、信号機も点灯したままでありまして、このあと列車が来るのでは?とも感じられましたが、結局は線路が錆びている所を見ますと、運行されていない事が実感できるようです。

 (大分方)
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 (熊本方)
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 さて、時刻表を見ますと普段は下り10本・上り9本であります。先述のように「九州横断特急」
の停車地でもありますし、時間によっては普段は1時間に2本も停車する列車もあるほどです。
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 しかし、今回の代行バスでは下り6本・上り5本しか停車しませんので、大幅に停車本数が減っている事がわかるのではないでしょうか。この代行バスも、中には宮地~豊後竹田間のノンストップ便も運行されておりますので、これらが豊後萩駅に停車するならわかりますが、時間の都合もありますので仕方がないようにも感じてしまいます。
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 ちなみに、路線バスのバス停のあたりに発着場所を設けております。本当に看板に書かれておりますように、長時間の駐車はご遠慮いただきたいと思います。
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 本当に、本数は少なかれども鉄道が寸断しますと、周辺の地域にも影響が出る事もわかる気がします。確かに代行バスもあるのでまだマシだとは思いますが、それでも本数は少ないですので、足を持っている方ならわかりますが、足を持たない交通弱者の方にはより大変な思いをされている事もわかる気がした、ここまでの印象でした。
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