NO.1232 閉鎖!松浦バスセンター&新たなターミナル松浦交通センター(前編・松浦バスセンター | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

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 9月30日をもちまして、長崎県松浦市にあります、西肥自動車(西肥バス)の松浦バスセンターが閉鎖される事になりました。
 このバスセンターは、昭和40年代に建てられたものではないかと思われますが、上の画像にもありますように、建物の老朽化が主な理由なのではないかと思われます。

 さて、このバスセンターからは現在以下の路線が運行されております。
 松浦バスセンター~子産坂トンネル~吉井~佐々バスセンター~大野~佐世保駅
 松浦バスセンター~笛吹~世知原
 松浦バスセンター~御厨駅~平戸口桟橋~平戸桟橋
 松浦バスセンター~浦ノ崎~東山代~伊万里駅
 現在、西肥バスとして運行されている路線が以上の4路線であります。しかし、以前は松浦地区のローカル線も運行されておりましたが、現在は後述のように廃止もしくは松浦観光バス運行として継続されているのが現状であります。また、従来路線に関しても後述のように本数が大幅に減便されておりまして、以前存在しておりました伊万里~松浦~平戸間の直通の路線バスも運行されなくなっております。

 そんなこの松浦バスセンターではありますが、閉鎖後の10月1日以降は、以下画像の奥にあります松浦鉄道松浦駅と併設されております、「松浦交通センター」と呼ばれる所からバスの乗下車をする事になる訳であります。
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 当ブログでは、今回と次回の2回に分けまして、松浦バスセンターと、松浦駅と併設する松浦交通センターの話題を2回にわたってご紹介します。

 さて、外観の様子を上の画像でご紹介していますように、老朽化が進んでいる事がわかります。さらに入口の様子を見て見ますと、赤で「西肥バス」と書かれていた文字が消えかかっておりますし、上には電灯もあったようですが、その電灯の蛍光灯も取られておりますし、さらには錆がかかっているのもわかります。
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 (消えかかった赤の「西肥バス」)
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 バスセンターの中を見て見ますと、この日は日曜でしたので、人の姿は全くありませんでした。本当に、最盛期にはこのバスセンターが一日中賑わっていたのではないかと思いますと、今はより寂しくなったなとさえ思ってしまうほどでした。
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 このバスセンターには、上の画像にもありますように周りに看板広告もありました。しかし、ほとんどが契約を切ってしまっていたり、もしくは閉店した所もあったようで、それらは画像のように看板をふさいでしまっていたり、裏返したりしている姿が印象的でありました。
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 松浦バスセンターの先述の4路線の時刻です。佐世保方面に関しては比較的本数はあるようですが(平成元年時刻と比べても変わらない事から)、伊万里方面に関しては6本と、かなり本数が少ない事がわかります。かつては唐津経由の福岡方面への快速特急も運行されていましたし、伊万里~平戸間の直通便も運行されていましたが、現在は松浦で寸断されておりまして、バスで伊万里から平戸まで行く際は必ず乗換えが必要となっております。
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 一方、バスセンターには松浦観光バスの時刻表も掲示されておりますが、これらは先述のように西肥バスが運行していた路線を引き継いだものです。尚、バスセンターに時刻表は掲示している訳ですが、実際は松浦交通センター発着で運行されておりますので、バスセンターから乗車する事はできなくなっております。尚、これら路線は日曜・祝日は運休となっていますので、この撮影日には見る事さえできませんでした。
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 バスセンターのカウンターです。ここで福岡方面など高速路線バスの乗車券や、ICカード「長崎スマートカード」の購入が可能になっております。尚、こちらも日曜・祝日は休みとなっております。
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 その上にあります路線図・運賃表です。現在は先述の4路線しかありませんが、以前は先述のように福岡までも運行されていましたし、松浦地区のローカル線も運行していた事を思いますと、寂しくなったなとさえも思ってしまいます。
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 そんなバスセンターを出ますと、車両が3台駐車していましたが、この松浦の車庫は伊万里営業所の現地出退勤となっているようですので、佐賀ナンバーの車が駐車するようになっております。けれども、右のタイプの車(H236・KC-HU2MMCA)も、運用上伊万里ではあまり見る事ができず、ほとんど松浦~佐世保線や、松浦~平戸線が主な運行区間となっております。
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 また、佐世保実業高校のスクールバス(N769・日産デP-RA53TE)も駐車しておりました。けれども、所属がどこになるのかはわかりませんが、こちらは佐世保ナンバーとなっておりまして、しかもほとんどが路線化している富士重工R3ボディタイプの車でもあります。尚、この車は平成2年式でありまして、西肥バスのこのタイプの車では一番新しい車でもあります。
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 再び中に戻りますと、懐かしいものも見えました。それが画像の伝言板です。この伝言板も、昔は多くの方が使用していたようですが、現在は携帯電話が普及している訳ですので、書く方はいらっしゃいません。しかし、西肥バスの方が「窓は自由に開閉してください」と書いてある事から、まだまだ伝言板としての機能は発揮しているようにも感じますね。
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 私も久々に松浦バスセンター来て見まして、見ていて老朽化も感じましたし、寂しい印象も感じました。そんなこのバスセンターも9月30日までです。それまでのうちにでも足を運べる方はぜひとも足を運んでみてはいかがかと思いますね。
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 次回は、交通の新たな拠点となる、松浦交通センター(松浦駅)をご紹介します