NO.2116 久しぶりの乗車!長崎~北九州線「出島号」これまでの使用車両&大村→北九州間乗車記 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 長崎県営バスが運行します、長崎~北九州線出島号」は、平成22年まで西鉄バスと共同で運行されておりましたが、この年西鉄高速バスの再編によりまして運行から撤退しまして、以来長崎県営バスの単独で運行されております。

 

 この「出島号」は、同じく西鉄バスが撤退しまして九州産交バスが単独で運行されておりました熊本~北九州線ぎんなん号」とともに北九州発着の中距離路線として存在しておりましたが、ご紹介しておりますように「ぎんなん号」は去る11月末に運行を休止しておりまして、以来北九州発着の九州自動車道を経由します福岡を経由しない唯一の中距離路線として運行されております。そのため、北九州から高速基山間に関しましては「ぎんなん号」休止以降は福岡を経由しない唯一の路線でもあります。

 

 本数は、単独運行になりましてからは平日5往復・土日祝日6往復で運行されておりまして、所要時間は約3時間10分(長崎駅前~小倉駅前間)で運行されておりまして、途中佐賀県鳥栖市の山浦パーキングエリアで休憩を行っております。

 

 使用車両は、現在も3列シート車によります運行となっておりまして、上の画像1のように後述の夜行用であった車も使用されておりますが、単独運行前後には画像の三菱エアロバスが使用されておりまして、他の3列シート運行路線とともに使用されておりました。尚、ご紹介しております以下画像3台はいずれも廃車(一部売却)となっておりまして、既に長崎県営バスからは車籍を失っております

 

 【いずれもKC-MS829P】

 (0E21)

 

 (0E22)~西日本車体(西工)92MCC-I架装、現在はミャンマーにて活躍

 

 (1E56)

 

 

 そして、現在の「出島号」使用車両です。現在はKL-規制の三菱エアロバス、そして三菱エアロエース・三菱エアロクィーン、そして後述の車が使用されておりまして、三菱エアロエース・エアロクィーンの中には元夜行用の車も「出島号」や南九州路線であります、鹿児島線「ランタン号」や宮崎線「ブルーロマン号」に使用されておりまして、それぞれ活躍する姿が見られております。特に、元夜行用は独立3列シート車でもありますので、より快適さはあるのではないかとも思います。

 

 (5E51・KL-MS86MP)~偏心3列シート

 

 (E052・BKG-MS96JP)~偏心3列シート

 

 (6E54・KL-MS86MP(「ロマン長崎号」時代))~独立3列シート

 

 (E051・BKG-MS96JP)~独立3列シート

 

 

 ここまで、長崎県営バスが運行します「出島号」の過去・現在の使用車両に関しまして三菱ふそう車を中心にご紹介しましたが、今回は同じく「出島号」として使用されております、以下画像にありますいすゞガーラに北九州まで乗車する事ができておりましたので、ここからは皆様にご紹介してまいります。

 

 

 今回の乗車は、画像の長崎県大村市の大村インターバス停であります。と言いますのも、前回番外でご紹介しましたように、長崎県庁前バス停から「高速シャトルバス」に乗車しまして、大村インターに近いろう学校前バス停で下車、そして大村インターバス停に向かいまして今回の「出島号」乗車と至っておりました。

 

 と言いますのも、ご紹介しておりますように長崎自動車(長崎バス)の夜行バスの運行から撤退、そして「グラバー号」の廃止後の訪問となっておりましたので、その姿を見るために大村インターバス停から乗車となりましたが、画像のように「近鉄バス高速バス時刻表」と言う姿が近鉄バスしか夜行バスが停車しなくなった事がこの姿からも伺わせております。本当に、長崎県営バスの夜行高速路線バスも姿を消しておりますので、この大村インターバス停からはこの1本しか停車しなくなったのが残念でならない所ではあります。

 

 (時刻)~近鉄バスのみの表示

 

 

 そして、今回は画像のいすゞガーラ(0S52・PKG-RU1ESAJ)に乗車しまして、大村インターから小倉駅を目指します(画像は山浦パーキングエリア休憩時)。この時は、長崎市内の混雑もありまして、10分ほどの遅れがありながらの利用となっておりました。

 

 この0S52は、平成20年に導入された車でありまして、相方の0S51とともに偏心3列シート車となっている事から、南九州路線(「ランタン号」・「ブルーロマン号」)に当初は使用されておりまして、一時はラッピングまで施されておりました。この車は、非公式側が前から2・3番目の窓が固定窓になっているのが特徴となっておりますが、これはちょうど窓の位置がトイレが階下にある位置になりますので、ちょうどその位置が固定窓となっております。

 

 (「ランタン号」時)

 

 (「ブルーロマン号」時)

 

 

 ここからは、乗車時の模様をご紹介してまいります。この時には、前方を中心に10数名ほどの乗車があっておりまして、私は最後部に座っておりましたが、前方9列が偏心3列シート、最後部が4列シートとなっております。尚、先述のように、階下のトイレがある位置は窓が固定窓となっておりまして、この部分は開かないようになっている事が伺わせております。

 

 この車には、画像のようにコンセントが後付けながら装備されております。やはり、このコンセント付きと言うのは正直ありがたい所ではありますが、「空港リムジン」・「高速シャトルバス」専用車のようにWi-Fiが装備されておりましたらより楽ではないかとは思う所ではあります。と言うよりも、互いがそろっていないと言うのが変わった所ではありますが・・・。


 

 車は、冒頭ご紹介しましたように山浦パーキングエリアにて休憩します。この間に大村インターで撮影できなかったこの車の撮影に至りましたが、これまで乗車に至らなかったこの車に初乗車でもありましたので、ようやく乗車する機会を得たなとも思ったほどでありました。尚、リア窓部分には「長崎県営バス 0S52」と記されておりますが、これはラッピング時代からの名残となっております。

 

 (リア)~リア窓にはラッピング時代の名残も残ります

 

 

 この休憩中に、以下画像のように気になっておりましたナンバープレートも撮影しました。

 

 このナンバープレートは、画像のように白地のナンバープレートとなっておりますが、これまでご紹介しました白地のナンバープレートと言いますと、2019年に開催されます「ラグビーワールドカップ」や、2020年に開催されます「東京オリンピック」・「東京パラリンピック」記念のプレートが有名でありますが、この場合は地方版図柄入りナンバープレート(「ご当地ナンバー」)となっておりまして、長崎県の場合はステンドグラスの中に、「平和記念像」・「大浦天主堂」・「ハウステンボスの風車」がある図柄となっておりまして、長崎県内の高校生がデザインしたそうであります。

 

 

 この後、「出島号」は山浦パーキングエリアを発ちまして、高速基山バス停で1名乗車がありました。冒頭ご紹介しましたように、福岡を経由しない唯一の高速路線バスとなりましたので、少なからずいらっしゃる事を伺わせておりました。

 

 

 こうして、約2時間30分で画像の小倉駅前バスセンターに到着しまして、ほとんどの乗客が下車されておりました。私自身も本来ならば終点砂津バスセンターまで利用する事にしておりましたが、10分ほど遅れていた事もありまして、先があった事から結局小倉駅バスセンターで下車するに至っておりました。

 

 (JR小倉駅)

 

 (降車直後)

 

 

 私自身にとりましても、久しぶりに利用しました長崎県営バスの「出島号」でありましたが、以前乗車しました三菱エアロバス時代からしますと使用車両自体が様変わりしている事が伺わせております。それでも、比較的快適であったのが良かったのではないかとも思いますので。本当に、北九州~久留米線・「ぎんなん号」が休止・廃止となっておりますので、九州自動車道を福岡市内を通らない唯一の路線な訳でもありますが、これからも機会があります方は利用していただければとも思います。