番外 長崎電気鉄道、電停名変更に伴う最新方向幕の中身&300形電車310号「MINATO」乗車記 | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでは、NO.2114におきまして、長崎電気軌道の名称変更されました電停に関しましてご紹介しました。

 

 長崎電気軌道では、今年8月より電停(長崎電気軌道では「停留場」とも言いますが、路面電車である事から「電停」と称します)の名称変更が13電停によりまして行われまして、上の画像2及び以下のように行われております。

 

 【本線】

 長崎大学前→長崎大学

 浦上車庫前→浦上車庫

 松山町→平和公園

 浜口町→原爆資料館

 大学病院前→大学病院

 築町→新地中華街

 正覚寺下→崇福寺

 

 【蛍茶屋支線】

 西浜町(アーケード入口)浜町アーケード

 賑橋→めがね橋

 公会堂前→市民会館(桜町支線側も含みます)

 諏訪神社前→諏訪神社

 

 【石橋支線】

 市民病院前→メディカルセンター

 大浦天主堂下→大浦天主堂

 

 今回の名称変更は、最寄り施設を明確にする事、沿線の観光施設などを電停の名称にする事、現況とは異なる電停名を現況に合わせる事そして運行系統によって乗り場が離れている停留場の一部を改称する事で対象の電停で名称変更が行われております。

 

 このうち、画像は「崇福寺」電停でありますが、ここは名称変更前は「正覚寺下」電停でありまして、実際に近くに「正覚寺」も存在しております。しかし、「崇福寺」自体が観光名所である事もありまして、その結果お寺つながりであるとはいえ、名称変更に至ってしまうとは、本当に珍しい事ではないかとも思う所でもあります。

 

 もちろん、それによりまして行先表示も新しい方向幕に変更されております。こう言った行先も、今年8月以前には見る事ができなかった訳でもありますので、この姿を見ましても変更された事が伺える姿ではないかとも思います。

 

 

 さて、ここから先は新たな観光電車であります、300形電車310号「MINATO(みなと)」に乗車しまして、この電車を参考にしましての行先の解説、そしてその「MINATO」車内の解説もご紹介してまいります。

 

 長崎電気軌道では、営業用に使用されております車両は、超低床車両を含めましていずれも幕式の行先となっておりまして、最近各社で見る事ができますLED行先は存在しておりません。上の画像が300形電車310号「MINATO」の行先表でもありますが、1~5号系統に関します行先、そして区間短縮などと言った運用変更時に使用されます行先も装備されておりまして、名称変更されました電停も含めましてこれらを見る事ができております。

 

  また、こちらの表は音声に関するもののようであります。私自身、以前の行先解説時に側面方向幕かな?と思ったほどでありましたが、当ブログをご覧の方より音声に関する表である事を教えていただきまして知ったほどでありました。

 

 

 さて、ここからはその「MINATO」乗車時の模様をご紹介してまいります。今回は、佐世保からのバス乗り継ぎを終えまして下車しました赤迫町の赤迫電停より浦上車庫までこの電車に乗車しておりました。

 

 

 「MINATO」は、平成29年に、300形電車の末っ子でもあります昭和29年製の310形を改造しまして導入された車両でありまして、長崎市の「路面電車魅力向上費補助」による助成を受けリニューアル工事を施された車両であります。

 

 この電車のデザインは、JR九州などの鉄道事業者でもおなじみのデザイナーであります水戸岡鋭治氏が担当しておりまして、車体塗装は港町をイメージしましたメタリックブルー、車内は以下画像のようにつり革や床に木材を多用した内装であるとともに、シートも色別に分けられた形となっておりまして、まさに水戸岡氏ならではなデザインとなっております。

 

 (アップ)~シートが色別に分けてあります

 

 

 また、電灯は船舶用の電灯をこの電車におきまして使用されておりまして、まさに珍しい姿を見る事ができます。さらに、一部の窓にはステンドグラスが見られておりまして、まさに長崎ならでは、かつ港町と言う印象さえもするほどでもあります。

 

 (電灯は船舶用の電灯です)

 

 (ステンドグラスが見られる窓もあります)

 

 

 さらには、「長崎くんち」でもおなじみとなっております「龍踊り」のイラストも見る事ができます。一見、この姿を見ますと中華料理店に来たのでは?とも思わせるような印象さえも感じさせられますが、あくまでも電車の車内ですので・・・。

 

 

 そして、近年の水戸岡デザインでは見る事が多くなっております、「大川組子」もこの電車で見る事ができます。この組子は、実は釘は1本も打たれておらず、かつ繊細な技術でここまで鮮やかなデザインができる訳でもありますので、本当にこの「大川組子」の技術者の方の大変さが伺えるほどでもありますでしょうか。

 

 

 こうして、わずか約10分間の「MINATO」乗車でありましたが、よく見ましても青一色に塗られているなと言う事を実感させられます。尚、正面正面右側に猫が見られますが、これは「尾曲りネコ」とも呼ばれるものでありまして、今回収める事ができませんでした側面にもその姿を見る事ができております。

 

 

 今回、雨の中の訪問でありましたので、車窓はあまり収める事ができませんでしたが、車内は何とか収める事ができたのが良かったとは思っております。ただ、残念ながら車体の側面部分は収める事ができませんでしたので、今後出向く機会がありましたら、またリベンジしてみたいとは思っております。ご覧の皆様も、この300形電車310号「MINATO」にお会いする機会がありましたら、ご紹介しました装備もありますので、是非とも乗車してみてはいかがかとは思っております。