NO.2114 13箇所で変更されています!長崎電気軌道、30年8月より名称変更された電停ご紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 長崎市内の路面電車として運行されております長崎電気軌道は、5路線11.5キロの路線として、長崎市内の地元の方の足・観光客の足として親しまれておりまして、古い電車から新しい電車まで路線内におきまして運行されております。

 

 実際に、北は赤迫電停、南は石橋電停、東は蛍茶屋電停ともう1電停とで電車が運行されておりまして、上の画像のような1両編成の電車あれば、超低床の3連接車両も存在しておりまして、それぞれが多くの方々が利用されておりまして、初乗りが120円でもありますので、非常に安価で南北などに移動する事もできております。

 

 また、最近は電車内にWi-Fi(Docomo Wi-Fi)も導入されておりまして、車内でインターネットも楽しむ事ができております。こう言った所も長崎市内に観光客に来られる方ならではな所ではないかとも思う所でもありましょうか。

 

 

 さて、そんな長崎電気軌道では、今年の8月より以下の13電停(長崎電気軌道では「停留場」とも称しますが、ここでは路面電車と言う事で「電停」と述べさせていただきます)におきまして名称変更を行いました。今回は、今回訪問時に13電停全てを出向く事ができませんでしたが、それでも改称後の電停の姿を収める事ができていた所もありましたのでご紹介させていただきます。

 

 

 上の画像・以下の表にもありますように、今回変更されましたのは以下の13電停でありまして、全線の区間におきまして名称変更が行われました。これは、最寄り施設を明確にする事沿線の観光施設などを電停の名称にする事現況とは異なる電停名を現況に合わせる事、そして運行系統によって乗り場が離れている停留場の一部を改称する事で対象の電停で名称変更が行われました。

 

 【本線】

 長崎大学前→長崎大学

 浦上車庫前→浦上車庫

 松山町→平和公園

 浜口町→原爆資料館

 大学病院前→大学病院

 築町→新地中華街

 正覚寺下→崇福寺

 

 【蛍茶屋支線】

 西浜町(アーケード入口)浜町アーケード

 賑橋→めがね橋

 公会堂前→市民会館(桜町支線側も含みます)

 諏訪神社前→諏訪神社

 

 【石橋支線】

 市民病院前→メディカルセンター

 大浦天主堂下→大浦天主堂

 

 以下画像が、路線図でありますが、赤印が名称変更となりました電停であります。このうち、本線の平和公園~大学病院間、蛍茶屋支線の諏訪神社~浜町アーケード間が連続して名称変更となった所でありまして、それほど今回の名称変更が大がかりであった事がわかります。

 

 

 では、ここからは電車に乗車しまして名称変更となりました電停をご紹介してまいります。そんな画像の300形電車307号は、行先が「崇福寺」行きとなっておりまして、かつてこの名称は「正覚寺下」でありましたので、始終着電停でもある分この行先自体が目立っているのではないかとも思う所でもあります(行先に関しましては、くわしくは次回ご紹介します)。

 

 

、 上の画像・以下画像は、長崎電気軌道の拠点でもあります浦上車庫であります。この最寄り電停も、今回名称が変更されまして、「浦上車庫前」から「浦上車庫」に変更されております。しかし、「前」がなくなりましても、普段とは変わらない姿が今回雨の中の訪問時でも見られておりました。

 

 

 さて、電車に乗車しまして名称変更となりました電停をご紹介してまいります。以下画像は、これまでは「松山町」電停でありました「平和公園」電停の案内でありますが、ここから「大学病院電停までは全て名称が変更されておりますし、表示されております電停自体は全て名称変更されておりまして、先述のように名称変更電停が連続している事がわかります。

 

 (松山町→平和公園電停)~平成27年撮影

 

 

 次にご紹介しますのは「原爆資料館」電停であります。この電停は、改称前は「浜口町」電停でありましたが、今回名称変更されております。実際に、以下画像のモニターでも原爆資料館が最寄りである事が表示されているのがお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 この「原爆資料館」電停の所には、「長崎西洋館」と呼ばれます建物もありまして、電車もこの建物の中を通過しておりまして、この区間が長崎電気軌道では唯一のトンネルとも言われております。この建物自体は、PART2でもご紹介しましたが、複数の商業施設が入っておりまして、回転寿司屋やハンバーグ専門店、さらにはフィットネスやピアノ教室などのカルチャー施設、そして、「ヤングハローワーク」や路面電車資料館などもこの「長崎西洋館」のテナント内に入っているそうでありまして、運営は長崎電気軌道の子会社であります「ナガデンクリエイト」が運営しております。

 

 【いずれも平成27年撮影】

 (長崎西洋館)

 

 (建物内にあるトンネル)

 

 (浜口町→原爆資料館電停)

 

 

 次は、「新地中華街」電停であります。この電停は、改称前は「築町」電停と称されていた所でありまして、各路線の乗り継ぎ拠点とされている電停であります。実際に、この電停から新地中華街へは、徒歩数分で行かれる所でもありますので、今回のこの電停の名称変更もわからなくはない所ではありますが、逆に乗り継ぎ電停として「築町」と覚えていた方にとりましては「新地中華街」を認識していただければとも思う所であります。実際に、ちょうど乗り合わせておりました修学旅行生の方に記載されておりました案内マップには「築町」と記されておりまして、私が「新地中華街に名前が変わったんだよ」と教えていたほどでありました。

 

 (築町→新地中華街電停)~平成20年撮影

 

 (新地中華街)~電停からは徒歩数分です

 

 

 そして、本線の始終着電停であります「崇福寺」電停であります。この電停は、改称前は「正覚寺下」電停と称されておりましたが、改称後は「崇福寺」電停に変わっております。ちなみに、「正覚寺下」と言う名称の通り、ここから「正覚寺」までは約100メートルの距離でありますが、今回の新名称であります「崇福寺」までは電停から約250メートルの距離ですので、名所であるとはいえ、電停から遠い所を現名称にすると言うのは違和感があるようにも思います。

 

 (ホーム)~その下の画像では川の所にある事が伺わせます

 

 崇福寺電停のプレートであります。よく見ますと、「Sofukuji Temple」と記されておりまして、これでは「崇福寺寺」となってしまいます。ですから、せめて「Sofuku Temple」に改めていただければ良かったようにも思う所ではあります。

 

 (崇福寺看板)~電停前にあります

 

 

 この他にも、私は名称が変わった電停へと出向いておりました。画像は、石橋支線の「市民病院前」電停から名称変更されました「メディカルセンター」電停でありますが、実際に電停前にあります旧長崎市民病院も、現在は「長崎みなとメディカルセンター」に変わっておりまして、それに基づいて電停の名称も改称されるに至っていたのではないかとも思います。

 

 (長崎みなとメディカルセンター)

 

 

 そして、画像がかつては「公会堂前」と称されておりました「市民会館」電停であります。この電停は、画像の桜町支線、そして蛍茶屋支線それぞれにホームが設けられておりましたが、いずれも改称へと至っております。実際に、長崎市公会堂自体は平成27年に閉館しておりまして、あとは「長崎市民会館」が蛍茶屋支線側のホームの向かいに設けられておりますので、まさに「市民会館」と呼ぶにふさわしくなっております。

 

 所で、市民会館電停と言いますと、桜町支線から蛍茶屋支線への合流部で、かつて脱線事故まで起こすなどしたことから運休を余儀なくされていた事が記憶に新しいですが、現在は軌道変更の工事まで行われておりまして、以降そう言った事はありませんが、今後もそう言った事がないようにしていただきたいと思ったほどでありました。


 

 こちらが、旧長崎市公会堂があった場所であります。既に解体が終わりまして、今度は新たに長崎市役所が移転してくる事になっておりますので、その工事も行われておりました。尚、奥に見えますのが長崎市民会館、そして緑の植え込みの所に蛍茶屋支線側の市民会館電停も存在しております。

 

 

 私自身も、正直今回の名称変更に関しましては驚いたほどでありました。と言いますのも、これまで親しんだと思われます電停の名称が変わる事になる訳でもありますので、関係者の方々にとりましてもこの名称変更の決断は致し方なかったのではないかと思ってならない所でもあります。とにかく、先述の修学旅行生のように、なかなか旅行として長崎に来ることもそう多くはない方もいらっしゃいますので、地元の住民・観光客に今以上に理解していただきますようにしていただければと思っております。