日本人の体が弱くなっているのは今に始まったことではありません。
その昔、飛脚は1日100~200kmを走っていたといいます。
幕末から明治維新にかけて西洋の文化が入ってくると、訓練法としての「行進」「整列」という西洋式の動きが盛んに行われるようになりました。
行進するときには手と足を交互に振りますが、写真の飛脚は右手と右足が揃っていますね。このような走法を「ナンバ走り」といいます。
江戸時代の食事はせいぜい一汁一菜の質素なものだったはずなのに、1日3食の現代人よりも体力があったのはなぜかといえば、生活習慣の変化だったり、科学に頼るようになったことで現代人の体は弱くなっていったと。
正座の重要性については何度か書いていますが、今はもう正座をさせない家庭がほとんどですよね。教室では基本正座ですが、現代っ子にとってはやっぱり辛いと思います。普段正座をする機会がほとんどないわけですから。僕が子供のころは食卓につくときは正座だったし、日常にあたりまえにあったものなので正座の方が落ちつきます。
かつての日本人は、畳に座ったり、腰紐で着物を縛ったりと腰の力を使う生活をしていました。現代人に腰痛が増えているのは、椅子に座るようになり、ハイヒールをはくようになり、ガードルで腰を締め付けたりすることが増えたことで腰の力が弱くなってしまったから。
ちなみに、正座が多い人は、目に疾患があっても回復が早いそうです。でも毎日パソコンやスマホを見ているからまずこっちを制限しないと、、、
いかにして日本人は体の使い方が下手になっていったのかということを甲野先生が解説してくださっていますのでご覧ください。
「科学的なトレーニングをしたら成績が落ち、怪我が増えた」
最近では、古武道や東洋式の鍛錬の方が、スポーツ力学的にパフォーマンスが良くなることが分かってきています。合気道では筋トレを禁止する師範もいるそう。
腰痛を防ぐために腹筋や背筋を鍛えるようにとアドバイスする整体師がいますが、これが実は逆効果になることが多いいいます。外側の腹筋ばかり鍛えると内臓の弾力がなくなりギックリ腰になりやすくなります。腹筋と腰は表裏一体なので、腹筋だけを鍛えると腰の力を使わなくなってしまうため腰が弱くなるのだとか。
ちなみに上記のアドバイスはこの時に行った接骨院で受けました。
今考えてみたら、当時ダイエットのために腹筋とかプランクを一生懸命やってましたね。
なぜこの接骨院に行ったのかというと、とにかく緊急だったので、すぐネット検索して口コミのレビューの異様に多いところにすぐ電話したんですよね。1か月半くらい通院しましたが、途中から腰の違和感が出てきて、それがその後数か月なかなか取れず、、、。
結論としては、失敗したけどそれがいい経験となりました。その後にも別の整体に行ったのですがそこもダメでした。これらの経験で分かったことは、最初の施術の際に、「左右の足の長さがちがいますね。まずこれを治します。」このセリフが出たらアウトということです。
あと、過度な筋トレは眼圧を上げるので目にも悪影響。緑内障や白内障の進行を早めることになりますのでお気を付けください。
ということなので、今後は適度な筋トレを心がけましょう。