ちょっと前の記事で望遠鏡用のCMOSカメラを購入したと書いた。そのとき所有している望遠鏡(ほぼおもちゃだけど)は焦点距離600mm,420mmの2本で天体をCMOSカメラ使ってみるにはちょっと長いらしい。

 どうも100mmくらいから300mm以下がよいらしい。なので望遠鏡のガイドファインダーとして使用されるスコープを使ったりもするみたい。

 ということで、またもやSVBONYのSV165というf=120mmのガイドスコープを買ってみた。ポイント使って5000円くらい。まぁこのスコープはWEBで使用されている記事があったのと安いので買ってみた。他にもおすすめの電子観望用望遠鏡としてはAskarというメーカーのFMA135,FMA180など。これは5万から8万くらい。ウィリアムプティクスというメーカーのRED-CATなど。これは10万以上。比較的安いというものではEvoGuide50。これは3,4万。でも高いなぁ。

 と思いつつ自作している人だっているだろうと調べてみると面白い記事があった。それはキットの望遠鏡を改造するのだ。

 「星の手帳」がだしている15倍、口径40mmの望遠鏡を使うというもの。このきっと自体は知っていたのでこれならなんとかなりそうかなとヨドバシで購入。これもポイントあったので1500円ほどで。

 使用するのは対物側だけなので接眼のほうは不要。f=270mmというので結構長いな。まぁ実験してみて長さ決めて鏡筒を切る。そこに2インチー28mm♀のアダプターを持っているので差し込む。鏡筒をかなりけずるので結構大変だったなぁ。

さらに。これも持っていたヘリカルフォーカサーをつける。もう無限遠しか使用ないので他のピンと調節はなし。 

 色画用紙で巻いてお化粧w。まぁSV105でピンとでたのでフランジバック(??)は10mmくらいと思われる。フォーカサーでさらに10mmの調整ができる。

 

 しかし0.5倍のレデューサーレンズつけたら長すぎでピンと会わない;;急遽おなじくSVBONYのSV905CというCMOSカメラ買ってみる。これは1.25インチの直径なので撮像面が鏡筒の中にすこし入り込めるのでレデューサーレンズつけてもいけるのではという期待。結果、レデューサーレンズが10mm入ったあたりでピンとあいそうなので使用できるみたい。

 このところ晴れても夜には雲があるようで星がみえなく試せない。今日も雨だなぁ。とりあえずなんでもいいから試してみたいなと思う最近でした。

 さてご近所の公園に今日も行ってみる。丘の頂上に最初に行ってみた。しばらく待っているとひらひらと蝶が。木にとまる。蝶には花ではなく樹液にむらがる蝶も実は多い。そっと近づいて撮影。うーーん。アカボシゴマダラだな。この蝶は特定外来種で、強いのかとっても繁殖してよく見かけるのだ。まぁきれいな蝶ではあるし、蝶に罪はない。しかしながら日本在来種のゴマダラチョウと競合しちゃうのでゴマダラチョウが減ってきているらしい。

 アカボシは木の幹にそって移動。自分も移動しながら撮影。おや、もう一頭いるなぁ。でもちょっとちがうぞ。と、よーくみると赤い星がない。おぉっ。これは在来種のゴマダラチョウのほうだ。

 とびっくり。しかもきれいな個体。とりあえずこっち中心に撮影。うーーむ。ここで在来種のゴマダラくんに会えるとはなぁ。やはりこの公園はあなどれないな。

 結構満足して丘を降りたのだが帰りにここで蝶の写真を長年撮影しているおじいさんに会って話を聞いた。どうも樹液のでる木が結構へってしまいルリタテハとかいなくなっちゃったということでした。まぁ環境が変わるのはやむをえないけど、いなくなっちゃうのは寂しいな。

 

 星空の写真を撮影するのに便利なポータブル赤道儀というものがありいくつか所有しています。

 通常はサーボモーターやステッピングモーターで極軸を回すのに精度よく回転させます。当然電動なわけです。

 しかしなかには動力をゼンマイで行っているものもあります。確かに考えてみると時計でも高級なものは機械仕掛け(ゼンマイ動力)のものが多いのでは。

 そう結構ゼンマイ仕掛けというのはいいのかもしれないですね。ただなかなかコアな製品のようで入手性は難しそうです。

 実は運よく2種のゼンマイ赤道儀が入手できました。まだしっかり使ってないのですが、とりあえず紹介。

 まずはMade in EU。昨今は中華製がいっぱいですが(日本ブランドでも製造は中華とか多い)これはEU製。どうもイタリアが設計元のようです。

 OMEGONというメーカーのLX3というタイプ。ちょうど東京のスターベースに最後の1台がありました。

 下の丸い部分にゼンマイの時計みたいなのがはいっていて巻き上げると60分ほど駆動して上の金属(歯車の一部)のギアを送って連動して上の雲台部分が回転します。

 さて日本製。こちらは結構有名なようでオルゴール赤道儀として販売尾されてます。しかし売り切れのところも多くアストロアーツで扱っていたので注文しました。やはり在庫がなくこれから製作→部品がない→2週間かかりました。しかし手作りみたいなものなのでぜひ入手したくじっくり待ちました。製作された方ありがとうございます。

 Musicbox EQⅡという製品です。

     

 見た目は普通の赤道儀。右写真の上にあるリングがゼンマイの巻き上げです。こちらはオルゴール内蔵で「きらきら星」が流れます。5分の駆動です。

 高度計がなかなか秀逸ですね。つくりもがっしり。これは逸品ですね。

 みていて気付いたのですが、駆動時間が短いので大きな歯車が使えるのですね。

ポラリエなどはおそらく直径80mm程度歯数144ですがこのMucicBoxは直径160mm 歯数288の歯車相当を使用するのでそれに対する機械精度は非常に高いと思われます。Omegonのほうも半径で150mmほどあるので大型赤道儀なみですね。

 Omegonのほうは一回使用して精度のよさを確認しています。MusicBoxのほうはこれから使用してみます。楽しみです。

 

 

 星観測でCMOSカメラで見るっていうのがある。電子観望っていうのかな。小型の撮像素子が組み込まれた天体用のWEBカメラみたいのである。以前より興味はあったのだが、カメラ自体意外と高価。

 ただいろいろいろ調べてみると安価でそこそこ評判いいやつがあった。SVBONYというメーカーのSV105という接眼カメラ。まぁ安いなりなんだけど結構評判よさそうなのでとりあえず購入。7000円くらいなのでこの手のカメラとしてはかなり安い。

このカメラのおもしろいところは通常のUVCなのでドライバー不要。まぁアプリもなんでもいけるのかもしれない。

 これにした理由のひとつとしてUVCであればスマホに接続できる。SVBONYの紹介記事でもスマホで見る方法が紹介されている。同メーカーの新機種でWiFiでスマホに飛ばす対応もあるけど少し高価になる。まぁワイアードで接続でいいや。

 ものはこんなんでUSB端子があるのみ。付属のケーブルで接続するがUSB-Aなのでスマホに接続するにはOTGケーブルが必要。

 SVBONYの紹介ページではアンドロイドの「USBカメラ」というアプリが紹介されていたのでとりあえずそれで。まぁとくに何もなくスマホに表示された。このアプリは動画と静止画撮影ができる。

 さらにしらべてみると「OpenLiveStacker」というアプリがアンドロイドにある。スマホでスタック処理しようということらしい。このアプリはUVCカメラにも対応していて例としてSV-105があげられていたりする。

 とりあえず使ってみたけど設定がいろいろあってよくわからないけど、まぁオリンパスカメラのLiveCompみたいな感じで使用できるしスタックされた画像はTIFFで保存されるので案外使えるのかもしれない。

 遊べるものがまた増えた。

 

 

昨年は体調のためほとんど撮影できなかったのだが、一昨年あたりは天体写真に挑戦していた。まぁ難しかったのだが今年は、初心にかえり星景写真や星野写真からやってみようと思い。少し前に星周の写真を試していた。

 以前つかっていたポータブル赤道儀のナノトラッカーTLを引っ張り出して35mmレンズつけて効果をとりあえず試したりした。結構つかえそうだな。

 しかし本来ナノトラッカーTLはタイムラプス撮影用であり赤道儀ではない。まぁでも360°24時間の設定であれば赤道儀として使用できるという情報も多々ありそれでこちらを購入した経緯があった。

 その上アマゾンのレビューのなかでおもしろいものがあった。

 

・電源オン
 電源ランプ赤点滅→通常モード
・回転方向スイッチを反時計回り、時計回りに1秒以内に切り替える
 操作を急ぐ必要はありません。
 電源ランプが緑点滅→恒星追尾モード
・続けて回転方向スイッチを反時計回り、時計回りに1秒以内に切り替える
 電源ランプが緑2回点滅→月追尾モード
・続けて回転方向スイッチを反時計回り、時計回りに1秒以内に切り替える
 電源ランプが緑3回点滅→太陽追尾モード
・続けて回転方向スイッチを反時計回り、時計回りに1秒以内に切り替える
 電源ランプが緑点灯→高速回転モード

 

 というもの。これは赤道儀用のナノトラッカーと同じ設定方法であり実際にその設定で動いているかは確認してないという書き込みであった。たしかにやってみると本来説明書にはない緑のLEDが点滅する。なので発売もとのシュミットにメールで聞いてみた。

 そうしたら、たしかに追尾モードで動いているという回答であった。ただし裏技であり回転軸は水平に回転するように作られているので赤道儀として使用するときはナノトラッカー使ってくれということであった。

 おそらく使用しているファームウエアはもともとはナノトラッカーと同じものつかっておりサブルーチンを追加したのでそうなっているのではないかと思われる。

 機械的なものが本当に異なるかはわからないけど多分2Kg荷重くらいなら問題ないような気もするなぁ。

 なので星空追尾には24時間設定(赤LED)より星追尾(緑LED)で使ったほうがよさげかもしれないな。