星空の写真を撮影するのに便利なポータブル赤道儀というものがありいくつか所有しています。

 通常はサーボモーターやステッピングモーターで極軸を回すのに精度よく回転させます。当然電動なわけです。

 しかしなかには動力をゼンマイで行っているものもあります。確かに考えてみると時計でも高級なものは機械仕掛け(ゼンマイ動力)のものが多いのでは。

 そう結構ゼンマイ仕掛けというのはいいのかもしれないですね。ただなかなかコアな製品のようで入手性は難しそうです。

 実は運よく2種のゼンマイ赤道儀が入手できました。まだしっかり使ってないのですが、とりあえず紹介。

 まずはMade in EU。昨今は中華製がいっぱいですが(日本ブランドでも製造は中華とか多い)これはEU製。どうもイタリアが設計元のようです。

 OMEGONというメーカーのLX3というタイプ。ちょうど東京のスターベースに最後の1台がありました。

 下の丸い部分にゼンマイの時計みたいなのがはいっていて巻き上げると60分ほど駆動して上の金属(歯車の一部)のギアを送って連動して上の雲台部分が回転します。

 さて日本製。こちらは結構有名なようでオルゴール赤道儀として販売尾されてます。しかし売り切れのところも多くアストロアーツで扱っていたので注文しました。やはり在庫がなくこれから製作→部品がない→2週間かかりました。しかし手作りみたいなものなのでぜひ入手したくじっくり待ちました。製作された方ありがとうございます。

 Musicbox EQⅡという製品です。

     

 見た目は普通の赤道儀。右写真の上にあるリングがゼンマイの巻き上げです。こちらはオルゴール内蔵で「きらきら星」が流れます。5分の駆動です。

 高度計がなかなか秀逸ですね。つくりもがっしり。これは逸品ですね。

 みていて気付いたのですが、駆動時間が短いので大きな歯車が使えるのですね。

ポラリエなどはおそらく直径80mm程度歯数144ですがこのMucicBoxは直径160mm 歯数288の歯車相当を使用するのでそれに対する機械精度は非常に高いと思われます。Omegonのほうも半径で150mmほどあるので大型赤道儀なみですね。

 Omegonのほうは一回使用して精度のよさを確認しています。MusicBoxのほうはこれから使用してみます。楽しみです。