「フランク・ザッパ自伝」より 〜 エイズの話をつづけよう | スーパーカブ漫遊記

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 フランク・ザッパ「フランク・ザッパ自伝」より 

 

エイズの話をつづけよう。俺の手元に、ジェレミー・パックスマンとロバート・ハリスが書いた「a higher of killing 」という本がある。 
同書の240ページに引用されているのが、「民族別科学兵器」を製造・配備することの可能性、および有効性について考察した陸軍の文書からの抜粋だ。 


なんと、特定の民族出自を持つ人々を殺すための兵器が、企画されていたのだ。 
241ページをめくると、1969年に上院で開かれた歳出予算をめぐる公聴会の抜粋がでてくる。 

  

このなかで、氏名不詳の人物が新型の生物兵器について証言しているのだが、彼によると、この兵器類(複数形であることに注意)は、人間の免疫システムに 「治療困難」なダメージを与えるという。誰なんだ、この証言者は?


 彼が要求していたのは、このような病気をいくつか開発するための予算だったのか? 
 この証言を聞いた上院議員たちの名前は?かれらはまだ政界にいるのか? 
 これのための予算はおりたのか?もしおりたのなら、誰がその予算を受け取った? 


 その予算で、具体的にはなにをこしらえたんだ? 
 パックスマンとハリスの本には、これらの質問に対する答えは書かれていない。 
 しかし、連邦議会議事録には明記されているはずだ。 

 

 

彼はこの問題の徹底追求を開始し、そしてすぐに癌が発覚した。癌は10年以上前から患っていて死の直前に発覚したことになっているようだが、それは表向きの話。ザッパはあまりにも急速に衰えた。要するに彼はこの問題に深く入り込み過ぎたのだ。

 

 

 

 

Frank Zappa - Valerie

 

 

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