否定 | 寿建設 社長ブログ

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福島県福島市にある建設会社です。
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以前、「二重否定」の話を書いた。

人に行動を促す時に 「××しないと、◎◎できないよ」 と否定語を二段重ねにするよりも、反対の「二重肯定」の言葉にする方がモチベーションは上がるという考えである。 つまり、 「××すると、◎◎できるよ」 と言った具合。

肯定的な言葉は人を前向きにし、否定的な言葉は行動にブレーキをかける。

 

友人が夕飯の箸が進まない3歳の息子さんに対し、「ちゃんとご飯食べないと、ドーナツ食べられないよ」と言ったら、「二重否定ドーナツ」発言を受けて 眉間にシワを寄せ、ぴたりと固まってしまったという。

その姿を見てこの時「二重否定」の話を思い出し、「ご飯を食べ終わったら、 美味しいおいしいドーナツがまってるよ~!」と言い直したら、即座にご飯をスプーンですくって食べだしたのだとか。

 

 

今のコロナ禍での対策の説明などを聞いているとこの話を思い出してしまう。

東京都の最新メッセージである「感染対策5つの約束」は、「常にマスクを忘れない、常に手洗いを忘れない、常に換気に注意する、会話はマスクをつけて15分以内、家も職場も、毎日掃除と消毒 #感染しないさせない」とあり、まさにそんな印象を覚える。結果あまり効果が出てないと報道されているのはこの説に一理あるからではなかろうか。

「ステイホーム」は否定でなく「家にいよう」だったので、大いに受け入れられたのではとも感じる。

 

目的を持って何かをやる時、同様になんでも否定する人が世の中には少なくない。「そんなことやって意味あんの?」「やったってしょーがない」、ついいろいろ仕掛けてしまう気性の私は若い頃からよく言われ続けてきた。

ヘコむこともたくさんあったが、でもこっちは少なくとも何かやろうとしていて、否定する人は代案すら出せないんだから自分のほうが絶対正しい、と思って30年以上いろんなことをやっているのである。おかげで膨大な経験と幅広い人脈が出来たと思う。同じように前進している方とはなぜかすぐに仲良くなれるのだ。

 

コロナ禍は、もっともっと新しいことにチャレンジしていかなければならない時代の到来だと思う。

そのような状況で、「肯定的な言葉は人を前向きにし、否定的な言葉は行動にブレーキをかける」という認識を誰もが持つことはとっても重要だと思う。

前向きに新しいことにチャレンジしていくには、そうしやすい環境を作ることが重要だからだ。