二重否定 | 寿建設 社長ブログ

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福島県福島市にある建設会社です。
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ある本に「二重否定の禁止」というお話が出ていた。


二重否定とは、人に行動を促す時に、
 「××しないと、◎◎できないよ」
と、否定的な言葉「しない」「できない」を二段重ねにしてメッセージを発信することなのだそうだ。


たとえば、
 「早く寝ないと、明日の朝起きられないよ」
みたいな言葉。


著者によると、二重否定のメッセージは受け手のモチベーションを著しく下げるので、「二重肯定」で発信する方がいいとのこと。


つまり、 「××すると、◎◎できるよ」
こういう言い方をすると、受け手のモチベーションがぐんと上がるらしい。


この本を読んだ私の友人の話が以下。


夕飯の箸が進まない3歳の息子さんに対し、
「ちゃんとご飯食べないと、ドーナツ食べられないよ、ドーナツ」   
と言ったら、「二重否定ドーナツ」発言を受けて 眉間にシワを寄せ、ぴたりと固まってしまったという。

その姿を見て、本の「二重否定禁止」を思い出し、
「ご飯を食べ終わったら、 美味しいおいしいドーナツがまってるよ~!」
と言い直したら、即座にご飯をスプーンですくって食べだしたのだとか。


否定の「できなくなるよ」という言葉よりも、肯定の「できるようになる」という言葉のほうが、気持ちを後押ししてくれるということだろう。


「ちゃんとゆびさししないと、事故起こすよ」
と言われるよりも
「ゆびさしを習慣化して、無災害を達成しよう」
の方が前向きになる。


ちょっとした言葉使い方の違いですが、何かの大きなヒントになる話だと思う。