の続きです。
誰かに何かを褒められた時、素直に
「ありがとう」と言うのが苦手。
それは、
感謝が足りないのでも
上から目線なのでも
褒められて当然とばかりに
傲慢なのでもなく、
ただ
単純に、
慣れていない
だけなのです。
褒められる機会は（実は）多くても、
それに対して素直に
「ありがとうございます♡」
と返した経験が少なければ、
当然そわそわするし
口ごもるし、
「ありがとう」と口に出しても
なんだか不自然で
表情も固まってしまうはずです。
そんなあなたの救世主は、
「ありがとう」の前にひと言、
「わー、」
と言うこと。
これ、文字だと伝わりにくいかもしれないんですが、
要するに
時間稼ぎ
です。
褒められてから
「ありがとう」と返事するまでの
間を伸ばして、
時間稼ぎをするのです。
[例えばこんな場面で・・・]
相手「○○が素敵ですね！」
心の声
①「（えっ！褒められた！
ちょちょちょっと待って！
なんて返事しよう？
やばいやばいやばい！）」
※などなど、心の抵抗が延々と続いた後に、
心の声
②「（でも褒め言葉は受け取れっていうもんね。
なにより褒められて嬉しいし。
ちょっと頑張って言ってみよう・・・）」
実際の声
③「ありがとう♡」
ここまで。
相手が褒めてくれてから、
①～③まで。
そーとー時間が経ってます(笑)
でもね、
褒めてくれた相手に「ありがとう」を
言いなれていない人は、この
①から③を全部やるしかないんです。
全部やらずに①とか②を飛ばしてしまうと、
③が嘘くさくなってしまうんです。
だけど、全部やるには時間がかかるんです。
だから、、、、
「わー、」
とひと言、相づちを入れるのです。
「わー、」は、
「ほんとですかー？」
でも、
「あらまあー」
でもかまいません。
※
「いやいやそんな！」
「ちょっとちょっと！」
など、相手の褒め言葉を打ち消すものはNGです。
[この作戦の最重要ポイント]
そしてこの、
「わー、」
とか
「あらまあー」
とか
「ほんとですかー？」
で時間稼ぎをしている間に、
（ここからが大事です）
心の中で、
「褒められて嬉しいーーーーーーー！！！」
としっかり感じてください。
多少、間ができてもかまいません。
顔もニヤニヤするでしょう。それがいいです。
繊細な人なら、涙が出そうになるかも。
（おめでとうございます）
大事なことは、
心の中でしっかりと
「嬉しい！！」を感じること。
この気持ちをしっかり感じているからこそ、
その後に相手に返す
「ありがとう」
の言葉が本物になるのです。
ここをみんな飛ばして、
慣れてないのにすぐ「ありがとう」って言っちゃうから、
口先だけの
薄っぺらい
嘘っぽい褒め合いが生まれてしまうのです。
[「言ってること」＜「思ってること」]
「何を言うか」「どう話すか」に迷っている方は、
「何を思うか」
「どう感じるか」
に意識を向けてみてください。
日々の意識の積み重ねによって
言葉と思いの調和が少しずつ進み、
思ってること、感じたことを
自分の言葉で伝えるのが
どんどん楽になっていきますよ。
そして、
「わー、」と上手に時間稼ぎをしているうちに
言葉と心が一致した状態にも
徐々に慣れてくるものです。
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言葉と声のハーモニスト
松本エリハ
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