京都は今紅葉を見にきた観光客でいっぱい。

今日、月2の声楽のレッスンに地下鉄で京都市役所前に行ってきましたが、その沿線は紅葉の名所が点在してるせいか、込み合うことハンパじゃない。

永観堂、南禅寺、真如堂など、今が見ごろの紅葉

美しいでしょうねぇ・・・。

それにしても、その人の多さに驚いてしまいました。

いつもは淋しいお昼の地下鉄の車内が、国籍のさまざまな乗客であふれている。

ほんと、京都は観光都市なんですね、いまさら言うことでもないけど・・・。


私の家はというと、一番近い紅葉の名所は嵐山。

でもこの時期はそちらの方角は鬼門。

近づけたものではありません。

もしかして世界中からやってきたのか?と思わせるほど多国籍の人々が押し合いへしあい渡月橋界隈を闊歩し、人力車のお兄さんたちは、今こそ書入れ時とお客を乗せてハイテンションであたりを爆走します。

結果、私たち地元民は小さくなって申し訳なさそうに隅の方を歩くしかありません。


ほんの時々、私も嵐山のお土産屋さんでお饅頭など買うことがありますが、その時

「どちらからお越し?」

とお店の人に愛想笑い全開で尋ねられます。もしそれで

「いや、ほんのすぐそこから。」

などと答えようものなら、

「あ、そ!」

と一瞬で笑顔は消え去り、

「はよ帰り!」

といわんばかりのそっけない態度に豹変してそっぽを向かれてしまう。

一番お金を落としてくれるのは、遠くからやってくる観光客だとよく分かっているからの地元民に対する非情な仕打ち。

現金なものです。

ま、それが商売だから仕方ありませんが・・・。


今が盛りの京都の紅葉

写真を載せたいのはやまやまなのですが、今年はまだ私自身、紅葉狩りに一度も行ってません。

あさっては奈良へ話題の阿修羅像を拝観に行くつもりだし、このままだと奈良の紅葉の方が早く写真を載せられそう。

いい天気になることを祈ります♪


では、今日も私の心に残る詩を一つご紹介。


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                  《どうしていつも》


                    太陽

                    月

                    星


                    そして

                    雨

                    風

                    虹

                    やまびこ


                    ああ 一ばん ふるいものばかりが

                    どうして いつも こんなに

                    一ばん あたらしいのだろう


                                    ~まど・みちお


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今日11月16日は、まど・みちおさんの100才の誕生日。

本当におめでとうございます♪

まどさんは「ぞうさん」や「やぎさん ゆうびん」「ふしぎな ポケット」など、たくさんの童謡の作詞で有名ですが、他にもとても心に響くいい詩も書いておられます。

アルツハイマー病を患いながらも、100才にしてこの11月にまた新作詩集を出版されるなど今なお意欲的に創作に励まれているのは本当にすごいこと!

上記の詩も、まどさんらしい詩作への目がうかがわれ、とても美しい詩になっています。

いつも唇にうたを

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                  《落ちこぼれ》



                落ちこぼれ

                  和菓子の名につけたいようなやさしさ

                落ちこぼれ

                  いまは自嘲や出来そこないの謂(いい)

                落ちこぼれないための

                  ばかばかしくも切ない修業


                落ちこぼれにこそ

                  魅力も風合いも薫るのに

                落ちこぼれの実

                  いっぱい包容できるのが豊かな大地

                それならお前が落ちこぼれろ

                  はい 女としてはとっくに落ちこぼれ

                落ちこぼれずに旨げに成って

                  むざむざ食われてなるものか

                落ちこぼれ

                  結果ではなく

                落ちこぼれ

                  華々しい意志であれ


                        

                                  ~茨木のり子



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いつも唇にうたを

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                       《友達


                  困った時、助けてくれたり


                  自分の事のように心配して


                  相談に乗ってくれる


                  そんな友人が欲しい


                  馬鹿野郎、


                  友達が欲しかったら


                  困った時助けてやり


                  相談に乗り


                  心配してやる事だ


                  そして相手に何も期待しない事


                  それが友人を作る秘訣だ



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                     《騙されるな


               人は何か一つくらい誇れるもの持っている


               何でもいい、それを見つけなさい


               勉強が駄目だったら、運動がある


               両方駄目だったら、君には優しさがある


               夢をもて、目的をもて、やれば出来る



               こんな言葉に騙されるな、何も無くていいんだ


               人は生まれて、生きて、死ぬ


               これだけでたいしたもんだ



                                    ~ビートたけし~ 


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とても厳しく、また暖かいたけしさん独特のまなざしが、2編の詩のどちらにも感じられ心が洗われるようです。

私は時々読み返し、曲がった背筋をシャンと伸ばす機会にもしています。

いつも唇にうたを

来年3月14日に、しが県民芸術創造館ホールで『Mother Lake からの託(kotozute)』(仮題)という催しが行なわれます。

琵琶湖から地球環境問題を考える、というのがその目的。

第一部から第三部まで、いろいろな合唱人が集い、水の歌を歌い上げます。


第一部は大阪・京都・滋賀の合唱連盟から集まった150~200名の「いのちの水女声合唱団」が、高田三郎作曲のあの『水のいのち』(1~5まですべて)を富岡健先生の指揮で歌うことになっています。

声楽の先生の推薦で私もこれに加わらせていただくことになり、ただ今練習中です。


参加するほとんどの方は合唱団に属していて、そこでみんなで『水のいのち』の練習をされるのですが、私は先生の紹介なので単独出演。

(私が今所属している合唱団は参加しないので)


水のいのち』のCDを聴きながらそのソプラノパートの部分を一人歌って練習します。

そして月二の個人レッスンで先生にチェックしてもらうという練習方法にしています。

でも、練習するにつけ本当にちゃんと他の人と合わせて歌えるのかじわじわと不安が押し寄せて来る。

隣の人の声を聴かないでコーラスの練習をするのは、こんなにも違和感があるものなのですね。

それに出演者が合わせて練習する機会は、本番までにたった4回しかないらしい。

ますます不安が心をよぎります。

それでもどうしても参加したかったのは、その歌(水のいのち)の素晴らしさ。

作曲の高田三郎さんの夫人から

「主人の作品をこれからの世代に残していただきたい指揮者」

と評価された富岡健先生の指揮でその歌を歌うことが出来る。

ワクワクします!


その指揮で歌うことが出来る日まで、自分なりに一生懸命この歌と向き合うことにしましょう。


その中でも、もっとも感動的な「」の詩をご紹介しておきます。


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                  《雨》


                降りしきれ 

                降りしきれ

                すべて

                立ちすくむものの上に

                また

                横たわるものの上に


                降りしきれ 

                降りしきれ

                すべて

                許しあうものの上に

                また

                許しあえぬものの上に


                降りしきれ 

                わけへだてなく

                涸れた井戸

                踏まれた芝生

                こと切れた梢

                なお ふみ耐える根に


                降りしきれ

                そして 立ちかえらせよ

                井戸を井戸に

                庭を庭に

                木立を木立に

                土を土に 


                おお すべてを

                そのものに

                そのもののてに


                           

                               ~ 高野喜久雄 ~



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この「水のいのち」は、

1 雨 2 水たまり 3 川 4 海 5 海よ 

という5曲からなっています。

どれも詩と曲がうまく調和し、本当に感動的な楽曲になっています。

合唱をする人なら、ほとんどの方がご存知の有名な曲でしょう。


あまり美しいメロディーなので歌いながら私は時々泣きそうになったりします。

が、美しくも非常にむずかしい曲なので、歌う人によって上手いか下手かがはっきり分かれてしまう。

「へた~!!」

と、せめて笑われないようにしっかり練習に励みたいものです。


いつも唇にうたを

夕べ、また波多野睦美さんのコンサートに行ってきました。

10月24日に行った兵庫県立芸術文化センターのは、主にフランスの歌が中心でした。

でも昨日の京都コンサートホールのは、400年前のシェイクスピア時代のイギリスの歌ばかりを集めて歌われました。

また、兵庫県では高橋悠治さんのピアノとの共演でしたが、今度はつのだたかしさんのリュート伴奏でたっぷり聴かせてもらうことが出来ました。


私の席が1列目の真ん中という特等席だったので、まるで個人レッスンのように波多野さんの発声方法をつぶさに観察することが出来たし、リュートという珍しい楽器もはっきり目にすることが出来たのはうれしいことでした。

波多野さんの歌を「癒しの歌声」と呼ぶ人がいますが、まさにその通り。

流れるようなよどみのない清らかな歌声は、聴いているこちらの心まですがすがしく洗ってくれるようです。

メゾソプラノという、あまり高音のないパートがそう思わせるのか、聞いていて何かこちらの身をすべてゆだねることが出来そうな深い安らぎを感じました。


よく、CDは上手なのに生で聴くと「これはなんじゃ!」という歌手がいますが、波多野さんはその反対。

生のほうが抜群に素晴らしかった!

本当に実力があって、また精進を続けていらっしゃるんだろうと感心しました。

また、リュートの美しい音色と本当に一つになって響いていたのにはびっくり。

「渾然一体」という言葉は、こういう時に使うのだろうという気がしたくらいです。

女神のような波多野さんと、山おくのきこりのような風貌(ごめんなさい)のつのださん。

こんな、見かけは全く相容れなさそうな二人の息が驚くほどぴったり合って哀しいくらい美しい音楽を奏でる・・・。

夢の2時間あまり、堪能させていただきました♪

波多野さんの歌声、こちらから試聴できます。

         ↓

http://listen.jp/store/artist_1175674.htm


ジョン・ダウランドの「流れよわが涙 Flow my tears」が私は一番好きでした。

また、よく知られている曲ではサイモンとガーファンクルで有名になった「スカボロー・フェア」そして「サリー・ガーデン」も波多野さんの色付けで素晴らしかった。

アンコールは4回くらいもあり、日本歌曲の「花の街」を歌って下さったのもとても心に沁みました。


まだまだ自分の歌唱力に自信を持てない私。

この夜は間近で波多野さんの歌に触れることが出来て、本当に大きな宝物をもらった気分です。

雨の憂鬱な夜だったので、ふと行くのをやめようかと思った。

でも、それを押して出かけて行って本当に良かったとしみじみ思った一夜でした。


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               《サリー・ガーデン


愛しい人と出会ったのは柳の庭

あの人は雪のように白い小さな足で柳の庭を歩き

僕に言った

「愛を気楽に考えましょう

枝に葉が繁るように」

けれど若くて愚かだった僕は うなずくことができなかった


愛しい人とたたずんだ川のほとりのくさはら

あの人は雪のように白い手を

僕の肩において言った

「人生を気楽に考えましょう

堰に草が繁るように」

けれど若くて愚かだった僕は 今ではひとり 涙にくれている


                                          日本語訳


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いつも唇にうたを