夕べ、また波多野睦美さんのコンサートに行ってきました。

10月24日に行った兵庫県立芸術文化センターのは、主にフランスの歌が中心でした。

でも昨日の京都コンサートホールのは、400年前のシェイクスピア時代のイギリスの歌ばかりを集めて歌われました。

また、兵庫県では高橋悠治さんのピアノとの共演でしたが、今度はつのだたかしさんのリュート伴奏でたっぷり聴かせてもらうことが出来ました。


私の席が1列目の真ん中という特等席だったので、まるで個人レッスンのように波多野さんの発声方法をつぶさに観察することが出来たし、リュートという珍しい楽器もはっきり目にすることが出来たのはうれしいことでした。

波多野さんの歌を「癒しの歌声」と呼ぶ人がいますが、まさにその通り。

流れるようなよどみのない清らかな歌声は、聴いているこちらの心まですがすがしく洗ってくれるようです。

メゾソプラノという、あまり高音のないパートがそう思わせるのか、聞いていて何かこちらの身をすべてゆだねることが出来そうな深い安らぎを感じました。


よく、CDは上手なのに生で聴くと「これはなんじゃ!」という歌手がいますが、波多野さんはその反対。

生のほうが抜群に素晴らしかった!

本当に実力があって、また精進を続けていらっしゃるんだろうと感心しました。

また、リュートの美しい音色と本当に一つになって響いていたのにはびっくり。

「渾然一体」という言葉は、こういう時に使うのだろうという気がしたくらいです。

女神のような波多野さんと、山おくのきこりのような風貌(ごめんなさい)のつのださん。

こんな、見かけは全く相容れなさそうな二人の息が驚くほどぴったり合って哀しいくらい美しい音楽を奏でる・・・。

夢の2時間あまり、堪能させていただきました♪

波多野さんの歌声、こちらから試聴できます。

         ↓

http://listen.jp/store/artist_1175674.htm


ジョン・ダウランドの「流れよわが涙 Flow my tears」が私は一番好きでした。

また、よく知られている曲ではサイモンとガーファンクルで有名になった「スカボロー・フェア」そして「サリー・ガーデン」も波多野さんの色付けで素晴らしかった。

アンコールは4回くらいもあり、日本歌曲の「花の街」を歌って下さったのもとても心に沁みました。


まだまだ自分の歌唱力に自信を持てない私。

この夜は間近で波多野さんの歌に触れることが出来て、本当に大きな宝物をもらった気分です。

雨の憂鬱な夜だったので、ふと行くのをやめようかと思った。

でも、それを押して出かけて行って本当に良かったとしみじみ思った一夜でした。


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               《サリー・ガーデン


愛しい人と出会ったのは柳の庭

あの人は雪のように白い小さな足で柳の庭を歩き

僕に言った

「愛を気楽に考えましょう

枝に葉が繁るように」

けれど若くて愚かだった僕は うなずくことができなかった


愛しい人とたたずんだ川のほとりのくさはら

あの人は雪のように白い手を

僕の肩において言った

「人生を気楽に考えましょう

堰に草が繁るように」

けれど若くて愚かだった僕は 今ではひとり 涙にくれている


                                          日本語訳


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いつも唇にうたを