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クリスパリリー・ジェニー

 

クリスパリリー・ジェニーがほぼ開花しました。

まだ球根が充実していないせいか花序は少なめ。

 

 

気温が低かったのでスローモーションを見るような咲き進み方です。

花弁に近づいてみると2本のホワイトのストライプの中心にピンク色のストライプが観察できて、花はやや小ぶりながら静かに自己主張しているように見えます。

 

 

花色は先に開花した同系統のチェリーと同じくらい。

並べてみるとその区別がつきません。

それほど目立つ存在では無いかもしれません。

来年以降アダルトサイズに成長してから再評価してみたいと思います。

 

 

兄弟品種のクリスパリリー・ピエールは相変わらず元気に開花を続け、15本のステムは全て開いて株そのものは大変豪華に見えます。

男性系の名が表す通り、骨格がしっかりした花序です。

昨シーズンは1月にマイナス5℃の洗礼を受けて葉がだいぶ痛んでしまいましたが、大きな影響を受けずに済んだようです。

 

 

それぞれの交配親となった原種ウンデュラータ(クリスパ)はひと足先に満開を迎え今が見頃。

クリスパリリー各タイプよりも細く繊細な花弁は地味ながら一番美しいと感じられます。

葉がだらしなく下垂する難点を除けば、ネリネの仲間の中では最も容姿端麗な品種だと思うのですが・・・。

 

 

原種シクラメンのシプリウムが今頃になって開花しています。

約1ヶ月の遅れ。

我が家の秋咲原種シクラメンは長く尾を引いた酷暑の影響を受けて、今シーズンは不作でした。

ヘデリフォリウム、ミラビレ、シリシウムといったところは初秋に蕾を付けたのですが、残暑の高気温に負けて開花に至らず萎れてしまうという事例が続出。

日照と温度のコントロールが効かないマンションのベランダでは栽培が困難な環境になってしまうのかもしれません。

暑さが得意な20年を超えたローフシアナムだけは元気なんですけどね。

この環境では、最後は南アフリカからやってきた球根植物しか残らないような気がしてきました。

 

 

 

 

 

 

 

クリスパリリー

 

昨日クルマを運転していたところ、エアコンのコンプレッサーが働いていつの間にか冷房に変わっていました。

東京の週末土曜日、14時の気温は20℃。

南西の風が吹き、小春日和を通り越してまるで晩夏の気候でした。

日曜日の朝は一挙に下がって10℃。

これを暖冬と云うのか、どう表現したら良いのかわからない不思議な朝です。

 

 

 

 

ネリネの晩生種ウンデュラータが最盛期を迎えています。

今年は6本のステムが上がりました。

豪華なサルニエンシス系(ダイアモンドリリー)の花には及びませんが、波打つ花弁のフリルには原種特有の繊細な美しさがあって、私はむしろこういう種の方に心を惹かれてしまうのです。

この花が群生しているイメージが私のネリネ栽培の原点かも知れません。

実は意外と少女趣味だったのですね。

今更ながら見知らぬ自分に赤面しています。

 

 

 

 

この原種ウンデュラータ(旧称:クリスパ)を片親に使った交配種クリスパリリーの開花ラッシュが続いています。

 

 

 

 

↑先週も掲載した「チェリー」(左)と「名無しの種」(右)、特に横山直樹氏が未だ名前を与えていない右の不明種には吸い寄せられるような不思議な魅力があって、濃ピンク色に見えたり橙色に見えたりそしてその間に割って入るように紫色が垣間見えたりする変化に富んだ花色。

彼はこの花に何という名前を付けるのでしょうか?

 

 

 

 

この花、冬の斜光にキラキラとした光の粒を見せるマジシャンの技も見せてくれます。

花色が濃く艶やかなので、ステンドグラスに似たその煌めきを見つけると軽い驚きさえ感じるのです。

 

 

 

 

これが分球を重ねて大株に育つまではまだまだ暫くの年月が必要なのでしょうが、やはりまた群生してたくさんのステムをあげた様を想像すると大切に育て上げなくてはいけないと奇妙な緊張感を覚えるものなのです。

さらなる妄想を重ねるならば、冬至近くの低い太陽高度の光が植物界の花と共に織りなす不思議なハーモニー。

まあ多分、「クリスパリリー」なる品種を作り出した横山氏には同じような光景が見えているのでしょうね。

 

 

 

 

今週はクリスパリリーの「ピエール」と名付けられた種が開花。

昨年と同数15本のステムが上がっています。

しかし開花の始まりは2週間ほど遅く、何か今季の気象条件が影響しているものと推察されます。

このまま花が終わっても種子を得ることが難しい品種なので、切り花にして明後日に控える亡き母の命日に供えようと思います。

 

 

 

 

昨日の午後、クリスパリリー・ジェニーが花を開きはじめました。

初めて見る花。思いのほか小さめの花です。

 

 

 

 

葉のパターンや蕾の色から薄いホワイト〜ペールピンクの花を想像していたのですが、上記「チェリー」に近い花色に同系統色のストライプが入るタイプの花のようです。

 

 

 

 

同じ系統の「チェリー」(左)との比較です。

ジェニーの花色には濃淡の模様があるものの、チェリーより薄いようです。

ピエールと逆のパターンの色の組合せになるのでしょうか。

開き切ってみないとなんともわかりません。

 

他のクリスパリリーと比べると葉が下垂する傾向があり、ステム(花茎)がより伸長する性質から女性的な名称を与えられたのでしょうか?

やや開花時期が遅めで、また花のサイズから想像するところ、交配親にはウンデュラータではなくアルタが使われているのではないでしょうか?

 

尽きることのない妄想が延々と続く晩秋の朝でした。

 

 

 

 

当家のネリネ原種、最晩生種のアルタにも蕾が見えはじめました。

今季のアルタには7本のステム。

開花と同時に葉が枯れて黄変がはじまる、アジアの彼岸花とは逆の順番を辿るその姿はちょっと残念な感じの種です。

 

 

今年もそろそろ仕事からあらかた解放されてそろそろ大掃除モードです。

 

 

 

 

2023年12月16日、クリスパリリー全品種開花の集合写真です。(↓)

 

 

 

 

 

 

見頃を迎えました。

 

東京は5日連続で最高気温が17℃〜20℃、風も穏やかな小春日和が続いています。

 

 

 

師走の中旬には必ず表れるこういう気候のときに面倒な年末仕事を片付けてしまえるように、天はこういう日を与えているのではないかと妄想を巡らせているのですが、生憎ウィークデイにエネルギーを消耗してしまい、のんびりと日向ぼっこの週末を過ごしていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

そろそろ来週あたりから年賀状書きと大掃除の催促が降って来そうですよ。

 

 

 

 

日向では開花シーズンを過ぎてもなお咲き続ける当家の原種シクラメン。

シリシウムのピンク花と白花。

 

 

 

 

例年は花と葉が同時に展開してくる性質なのですが、今年は葉っぱが遅れて開きはじめました。

 

 

 

 

冬咲のコウム。

プラチナリーフ(採集地コードCSES21/N88397)のギラギラした葉が目覚めはじめました。

 

 

 

 

ひと足さきに縄張りを広げているアルビッシマムはコウムの中でも一番元気。

 

 

 

 

南アフリカからやって来た属も大変に元気。

 

ラケナリア・クリプランデンシス。↑

その豹紋葉が展開する様はとても動物的。

花が咲く前に目を楽しませてくれる植物です。

 

 

 

 

ヒガンバナ科の植物の多くは、1月から2月にかけてが花芽分化する時期であると記憶しています。

そこでポカポカ陽気のタイミングを見計らって、頑張っている子にもまたもう少し頑張ってほしい子には余分にジベレリン溶剤25ppmを葉面散布しておきました。

 

 

 

 

ジベレリンは葡萄栽培の際に種無しを誘導するために使われることが多いホルモン剤の一種なのですが、冬季に成長する植物の細胞分裂を促進させる効果も期待できるとのことなので昨シーズンから試用しているところです。

原種シクラメンの種子を処理する際にも利用しています。

 

 

 

 

「もう少し頑張ってほしい組」だったネリネのクリスパリリーたちにも昨年の同時期に与えてみたところ、今年は昨シーズン以上の花を見せてくれました。

 

まさに今が見頃のクリスパリリー。

ネリネ原種のウンデュラータ(旧称クリスパ)とネリネ・サルニエンシス園芸種との交雑種、それを作出して長い年月育てて来られた育種家の横山直樹氏が与えた名前がクリスパリリーです。

交配親となったサルニエンシスの特徴によってクリスパリリーにもいくつかの個性が見られ、それぞれ横山氏により命名されているようです。

 

 

 

 

これは今季のクリスパリリー一番花「チェリー」です。↑

 

 

 

 

そしてより桃色が濃い「ロゼア」、蜂が好んで来訪するのがこの花です。↑

 

 

 

 

こちらは未だ名前が無いクリスパリリー、桃色よりも橙色に近く、薄い紫色のストライプが出現する花。↑

 

 

 

 

そしてこちらが片親となったネリネ原種ウンデュラータ(クリスパ)↑

 

 

 

 

さらにこれはその白花種アルバ。↑

 

基本種よりも繊細で神経質、施肥と水遣りは極力控えて育てています。

 

 

 

 

こちらは今年少し出遅れた「ピエール」の一番花、今夕開いたばかりです。↑

 

 

 

 

葉張は約60cm、7号サイズの鉢でも窮屈そうに育っています。

すでに目視で15本の花穂が数えられます。昨年とほぼ同数。

冬季に冷害を受けて少し葉を痛めたのでジベレリン散布を施してみたところ、今季も元気に目覚めました。少し寝坊しましたが。

 

 

 

 

クリスパリリーのクライマックスを飾るのは「ジェニー」と育種家が名付けた花になりそうですが、まだ蕾は痩せている状態で、未だ見ぬ花に期待は膨らむばかりですがもうしばらく時間がかかりそう。

薄緑色の葉やステムの姿からは白色に近い花が開くのでは無いかと勝手な想像をしているところです。

 

 

 

 

週末のんびりと日向ぼっこばかりしていられないようで、すでに開花を終えたネリネ(ダイアモンドリリー)からは種子が溢れ落ちそうに実って来ました。

初冬の歳時記となったネリネの種子採集。

虫や鳥に取られてしまわぬよう、早めにやっつけたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネリネ晩生種

 

慌ただしい月を迎えました。

自粛生活からほぼコロナ明けへと移行した今年は、プライベートでもいろいろなことがあり、なにかと気忙しく例年以上に早い速度で時を駆け抜けた感があります。

 

 

晩秋期を彩るネリネの花々ですが、彼岸花と同時期に開花する早稲種、彼岸花に遅れること約1ヶ月で開花する中生種、そしてクリスマス時期にかけて開花する晩生種と、多くのバリエーションが揃っていると大変賑やかな第3四半期を楽しめることになります。

 

 

我が家の狭小スペースでは、華やかなサルニエンシス系が終わりを迎え、ちょうど晩生種ウンデュラータ(旧:クリスパ)の系統が咲きはじめたところです。

 

 

この系統にはやや気難しいタイプのものもありまして、例えば写真のNerine undulata f.alba は成長の速度が極めて遅く、育て方を間違えるといつの間にか姿を消してしまう儚くもデリケートな種なのであります。

分けていただいた横山さんからもそのことは知らされていたので肥料は与えず水遣りを控えめに、強い日照を避けながら、種を絶やさないように球根を3つのポットに分けて育てて来たのですが、5日ほど前にやっとその花を見ることができたのです。

 

 

ご覧の通り原種ウンデュラータ特有の波打つ花弁が特徴のやや小さめな花。

開花したばかりでもダイヤモンドリリーの別名に相応しい光を反射する粒子が見られたことには軽い感動もありました。

 

 

サルニエンシス・リトルホワイトという種もすぐ横で開花しているのですが、これもまた育成期間の割には大きくなるのが遅い種で、やや矮性化して育っていくのが白花系の特徴なのかとも思えるのです。

 

ウンデュラータを片親のした「クリスパリリー」と呼ばれる種は華やかで大きな花を持つサルニエンシスの血統を受け継いで、波打つウンデュラータの繊細さに鮮やかな色彩が重なり、大変魅力的なグループを形成しています。

当家にもいくつかの種類が開花を控えていて、師走の慌ただしさから誰にも振り向いてもらえないのですが、これからクリスマスにかけての庭を鮮やかに彩ってくれるはずです。

 

 

そのクリスパリリーの「チェリー」という名の花が咲きはじめました。

その名の通り控えめの桜色をした花。

来週には同種の「ロゼア」(濃ピンク色)が開花する見込みなので並べて記念撮影でもしてみましょうか。

 

 

昨シーズンより半月ほど遅れてラケナリア・クリプランデンシス(Lachenaria kliplandensis)が発芽しました。

温暖化による異常気象の影響は身近なところで観察できるようです。

来春の成長は大丈夫でしょうか?

昨シーズンのような氷点下連続の冬がやって来たらどうするか。

防寒対策が気になる今日この頃です。

ついこの間まで酷暑対策に頭を悩ませていたはずなのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勤労に感謝

 

「勤労感謝の日」は1948年に国民の祝日として制定されたのだそうです。

少年期の私はこれを働く父に感謝を捧げる日なのだと認識していたのですが、正しくは勤労つまり仕事に従事できることに感謝する日のようです。

「勤労者」に感謝する日では無く、「勤労」に感謝する日。

1948年の世相は「戦後」から高度経済成長という名の上り坂を迎える手前。

日本人がかつては勤勉であったことを懐かしく思い出す記念日でしょうか。

団塊世代が産まれた時期とも一致するのですが、そろそろ名称変更を検討した方が宜しいのではないでしょうか。

新しい名前は「ワークライフバランスの日」?

 

 

 

 

今週末は不在なので、仕事があることに感謝しつつ本日のうちに開花報告を。

 

 

 

 

↑原種シクラメンのコウムがやっと発芽しました。

皆さんのお宅よりもだいぶ寝過ごしています。こちらはアルビッシマム。

 

 

 

 

↑ずっと咲きっぱなしのローフシアナム20年生。

今年は元気に開花しつつ、まだ蕾が上がって来ていて、そこに葉っぱが追い越していく。

まあ草姿としては理想のフォトジェニックな姿で晩秋を迎えています。

その年によって咲き方は異なるのですが、昨年よりも花と葉の数が多いところを見ると「暑い夏」への順応性が高い種なのだろうと思います。

この植物にとって20歳は老齢の筈なのですが、未だ衰えを知りません。

 

 

 

 

↑そろそろ終わりの原種シクラメン・シリシウムの鉢。

今朝気がついたのですが、ひとつの株から白花と桃花が立ち上がっています。

これは2つの球根が混在しているということなのでしょうか。

確か昨年の植替え時には、球根はひとつしか無かった筈なのですが。

 

 

 

 

↑ネリネ(ダイヤモンドリリー)の「ピンクディスティンクション」が本日開花しました。

もう10年以上を経過しているのですが、毎年必ず花を上げる強健種ですね。

 

 

 

 

↑こちらは開花から二週間を経過。

右が「トプシー」、左が「アリストクラット」だったかな?

共に咲き進むにつれて花色がフェイドしてホワイトに変化する種です。

 

 

 

 

↑もう咲きはじめから1ヶ月近く経過する「フジムスメ」ですが、7本のステムは同時に開花せずに一本ずつ咲いて行きます。

なんと勿体ぶった、人をじらすのが好きなムスメなのでしょう。

花色は時間の経過と共にピンク色→薄ピンク色→薄紫色(藤色)へと変化。

ムスメが熟すると藤色になる訳ですね。

 

 

 

 

↑原種ネリネ・フミリスの近似種「ペルシー」です。

フミリスよりも花弁が上方にそり返る咲き方で、フミリスの花色がピンク色に橙色を混ぜたようなトーンであるのに対して、ペルシーはスカーレットに近い濃ピンク色。

花の寿命は比較的短く、開花から一週間が経過すると萎えでしまいます。

昨年は3本のステムを上げた株ですが、今年は8本に増えました。

フミリスよりも育てやすいのも特徴です。

 

 

 

 

例年であればネリネの開花はクライマックスからフィナーレに向かっていく時期なのですが、今年は夏の異常気象の影響なのか、まだまだ蕾が顔を出しつつあります。

その数を40本までは数えてみたのですが、面倒になって途中でやめました。

まあ桜のように一斉開花ではなくダラダラと往生際が悪く咲き進むのは栽培者に似てしまったということなのでしょうね。

ハイハイ了解しました、もう少しだけ現役にしがみついて生きてみます。