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3月6日より、庭続きの私の実家が、解体されることになりました。
この家は、私が、結婚してから、建て直したので、実際に住んでいたことはなく、
こんなに、"寂しい"という感情が起きたのは、意外でした。
解体が決まって、真っ先にしたことは、預けていた、私のバレエ衣装の入った
沢山のダンボールを、我が家へ移動することでした。
お正月休みにしました。
後は、両親の思い出の品を運び出すことでした。
私には、4才年下の妹がひとりいます。ごく近くに、住んでいます。
両親の思い出は、心に沢山あるから、形は要らない!
…不覚にも、そんな考えが私の頭にありました。
今は、断捨離の時代だ!
だから、妹に、「早い者勝ちで構わないから、欲しい物は持って行ってね」と
伝えてしまいました。
私は、以前に、思い出として母のハンドバッグを一つ貰っていましたし。
忙しすぎて、解体が近づいていることすら忘れて、暮らしていました。
やがて、先月後半のある日、解体の日取りが決まったとの知らせが。
まず浮かんだことは、"亡き母は、泣いているのでは…"
と。
妹はしっかり者で、捨てるに忍びない、私の結婚写真、成人式の写真等を、
私に届けてくれました。
彼女は、アルバムは全て、自分の家に運んだそうで、
約束ですから、彼女のものとなりました。
実家の掛軸、絵等、骨董屋さんにも、かなり売れたそうです。
妹の名誉のために、付け加えます。
骨董屋さんに売れた代金の半分を、彼女は、持って来てくれました。
解体の迫っているある日、私は、もう何もないらしい実家に、ひとり、行きました。
各部屋を全部見てみよう。
両親の姿を探していました。
まず、母がいつもいた、台所続きの食堂。
母の椅子の後ろの小さな机には、目立たない所に、母の手帳が何冊も!
これは、母が出席した礼拝の記録でした。
母の信仰の記録!細かい字でびっしり書いてありました。
あっ…これは私の宝になる!これから、私を支えるものになる!
食堂と続く居間の書棚から見つけた本"イエスの風景"という写真集、
いわさきちひろさんの"ふたりのぶとうかい"という絵本。
持っていたい。
この食堂と居間を使って、父と母は、家庭集会を15年間、毎月一回、続けていました。
母は、家庭集会の度に、手作りのお菓子を用意して、お花(生け花です)を
玄関、食堂、居間に生けていました。
あの頃の、幸せそうな 母の様子が目に浮かびます。
私は、二階に上がりました。
まず、東南の和室へ。
母はこの場所で朝日を浴びて、ひとりで祈っていました。
隣の元の妹の部屋では、アルバムが床にぽつんと、置いてありました。
"どうせ、つまらない写真ばかりだろう"と思いつつ広げたら、
母と私が写真屋さんでとって貰った写真が!
この掲載写真です。
中学卒業式が終わり、新宿の伊勢丹の写真室でとったようです。
この写真は、私の宝物!母と二人でのこういう形の写真は、初めてで、最後!
忘れていた写真。
その部屋の本棚からは、私の卒論の下書きまで、出て来ました。
英語で書いてある…苦労したっけ。
両親の寝室に入ります。
ベッドは両親の健康状態が悪くなり、二階に行けなくなったため、
下の和室に運んでありました。
だから、がらんとしている部屋。
母の洋服ダンスを開けました。
洋服がみんな残っていて、母の香りがしました。
みんな、みんな、美しい物ばかり。
母が着て素敵だったブルーのワンピースを貰うことにしました。
寝室の隣の、父の書斎に行きました。
机の引き出しから、父の名刺を発見。
父が最後に、作った名刺。
仕事も辞めていたから、肩書はなく、
日本同盟基督教団中野教会員
社団法人霞ヶ関カンツリー倶楽部正会員
この2つが、名前の横に書いてありました。
結局、殆ど、誰にも渡せなかったこの名刺は、私が頂きますね!
私が、実家から運んだ物は、袋一つでした。
でも、みんな、私を支える力になるものばかり!
"残り物には福!"まさにその通りでした。
最後に、詩をご紹介します。
私がブログを始めて、出会ったブログ
『愛の一行詩』
さんの詩です。
永久に生きます 心の中で
病…誰もが体験すること
それも いつか終わりのときが来る
でも人は命の言葉を残し
人々の心に 永久に生きることが出来る
今、父も母も、この詩のように、私の"心の中で生きている"ことを感じます。
2013年には、以前、年末に、ブログ記事"2013年を振り返って"
に書きましたが、素晴らしい出会いがありました。
掲載いたしました詩の作者、『愛の一行詩』さんと出会うことが出来たのです。
『愛の一行詩』さんのことは、後日、改めて、しっかりと記事を書きます。
"感謝すること"を教えて頂きました。