人が問題なのではない。
問題が問題なのだ
White,1989,p.6;
Winslade&Monk,2007
『いじめ・暴力に向き合う学校づくり
対立を修復し、学びに変えるナラティヴ・アプローチ』
読書会に参加しています。
ナラティヴを学ぶ先輩方をはじめ
ほんとうにいろんな属性の方々と
時間をご一緒できるのがありがたい~
いろんな立場からいろんな声が聴けるのって
ほんとうに貴重な時間です。
ナラティヴで最も大切な哲学は、
冒頭に書いた
人が問題なのではない。
問題が問題なのだ
という考え方です。
学校では「人を問題」だとする考え方が
蔓延していますよね。
少なくとも私は、
子ども3人を学校に通わせていてそう感じています。
子どもに関する問題が起きると、
その子がなにか欠陥を抱えていて、
その欠陥が問題を引き起こした
というような解釈をされがちです。
ADHDなどの発達特性なんかは
ADHD→問題を起こす と
簡単にあてはめられてしまいますよね。
非難の矛先を家族に変え、
親が両方とも忙しかったり
ひとり親家庭だったりすると
養育に問題がある→問題を起こす
とみなされちゃうすらあります。
この内容、
うんうん、あるある。
と頷いていただけるのではないでしょうか。
このような人と問題を一緒くたにする捉え方は、
その人の見方を
非常に狭い範囲に限定させてしまいます。
【トラブルメーカー】【問題児】という見方を
いったんしてしまえば、
その人の他の側面には目がいかなくなります。
そして、その人も、
【トラブルメーカー】【問題児】の言葉の通りの人に
ならざるを得なくなってしまうんですよね。
学校など、自分より強いものや権威があるものに対しては
【トラブルメーカー】【問題児】という見方を
否定する声をあげることができないからです。
その人がどんな人であるか、というのは
一言で表されるほど単純ではありません。
ましてや【トラブルメーカー】【問題児】などという
レッテルを簡単に貼り、
この人に問題があるから仕方ない。
という思考停止に陥らないようにしたいですね。
今【トラブルメーカー】【問題児】と言われてしまっている人も
そうでない側面って必ずありますよ。
そういうところに目を向けてくれる人がいるかいないかで
人生はずいぶん変わるのではないでしょうか。
カウンセリングを受けるメリットのひとつは
自分で思っている「自分」以外の面が
見えてくる感じがすることです。
自分を見つめ直したいときに
ぜひご利用くださいね
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