昨日は東京八丁堀、早稲田大学エクステンションセンターでの出産ジャーナリスト河合蘭さんの講座に参加して来ました。
全２回の２回目の講義。
昨日は、
・止まらない晩産化の進行。
・少子化対策の遅れ。
・高度生殖補助医療。
・出生前診断。
についてお話し下さいました。
どれもがとても重要な事、そしてどれもが関連し合っていて今の日本の現状ではそう簡単には改善して行けるものでは無さそうだなという印象を持ちました。
なかなか難しい問題の数々。
今回もたくさんの学びを得る事が出来ましたのでそれらをお伝えして行こうと思っていました。
で・す・が、
終了後のラウンジでの懇親会トークの中である助産師さんからとても気になるワードが出ました。
それが【プライベート出産】です。
医師や助産師さんの介助を受けずに、夫や母親などの親しい人物とのみで行う出産の事を言うそうです。
無介助分娩。
これご存知でした？
僕は知りませんでした。
ラウンジでお話しに参加していた全員が【プライベート出産】の恐怖におののきました。
帰宅後すぐにネットでググってあれこれ見ました。
ムカ―っっ！！！（怒）
ちょっとここから毒を吐きますので読みたくない方はここで止めておいて下さい。
（１００倍ムカついていますが、オブラートに包みます）
【プライベート出産】で検索していくつかのブログ記事なども読みました。
その中でも最悪だったのがこの『発言小町』への投稿です。
『無介助分娩を理解しない実母と義母』
妊娠７ヶ月ぐらいの妊婦です。
「ぐらい」と書いたのは、予定日を最終月経から自己計算したためです。
昔から自然なお産に憧れているので、自宅で誰の手も借りずに出産します。
妊娠出産に関してたくさん本を読み、ネットでも勉強しました。
そのため、医師や助産師の手など借りなくても出産できます。
また、病院や医療行為がいかに危険なのかも把握しています。
どこかの自然派出産の先生が「女性には本来生む力が備わっている」と仰っていました。
しっかり体を動かし、食事に気をつければ一人で元気な子を生めます。
医療行為に頼って生むのは、怠け以外のなんでもありません。
しかし、この考えに義母と実母が大反対します。
「母子手帳の交付を受けなさい」
「産婦人科の検診に行きなさい」
「自宅で生むなら、せめて信頼のおける助産師に…」
そもそも母子手帳なんて、病院にかかる人のためにあるものですよね？
他人に自分の体の状態をさらすなんて嫌です。
妊娠出産は病気でもなく順調なのに、なぜ病院に行かなければならないのでしょうか？
助産師だって他人ですので、医師と同じです。
医療従事者という他人に、自分の体を把握されたくないです。
先日、義母が知り合いだという助産師を紹介しようとしました。
余計なお世話です。
ちなみに、夫はこの件に関して一切口を出して来ないのでありがたいです。
出産や育児に関して、男性は不必要ですので。
無介助分娩を経験された方、周りの反対にあいませんでしたか？
なぜ、自分の出産に関して自分で決められないのでしょうか。
経験者の意見をおきかせ下さい。
病院に行けとかの批判は結構です。
（発言小町よりhttp://komachi.yomiuri.co.jp/t/2010/0823/341290.htm）
妊娠７ヶ月ぐらいの妊婦です。
「ぐらい」と書いたのは、予定日を最終月経から自己計算したためです。
昔から自然なお産に憧れているので、自宅で誰の手も借りずに出産します。
妊娠出産に関してたくさん本を読み、ネットでも勉強しました。
そのため、医師や助産師の手など借りなくても出産できます。
また、病院や医療行為がいかに危険なのかも把握しています。
どこかの自然派出産の先生が「女性には本来生む力が備わっている」と仰っていました。
しっかり体を動かし、食事に気をつければ一人で元気な子を生めます。
医療行為に頼って生むのは、怠け以外のなんでもありません。
しかし、この考えに義母と実母が大反対します。
「母子手帳の交付を受けなさい」
「産婦人科の検診に行きなさい」
「自宅で生むなら、せめて信頼のおける助産師に…」
そもそも母子手帳なんて、病院にかかる人のためにあるものですよね？
他人に自分の体の状態をさらすなんて嫌です。
妊娠出産は病気でもなく順調なのに、なぜ病院に行かなければならないのでしょうか？
助産師だって他人ですので、医師と同じです。
医療従事者という他人に、自分の体を把握されたくないです。
先日、義母が知り合いだという助産師を紹介しようとしました。
余計なお世話です。
ちなみに、夫はこの件に関して一切口を出して来ないのでありがたいです。
出産や育児に関して、男性は不必要ですので。
無介助分娩を経験された方、周りの反対にあいませんでしたか？
なぜ、自分の出産に関して自分で決められないのでしょうか。
経験者の意見をおきかせ下さい。
病院に行けとかの批判は結構です。
（発言小町よりhttp://komachi.yomiuri.co.jp/t/2010/0823/341290.htm）
約６年前の投稿でした。
当然のごとくコメント欄は大炎上、批判コメントだらけです。
どこかの暇人が嘘八百を並べて意図的に炎上させて楽しんでいるのではないかと疑る位の内容。
それ位引っかかる発言が多い。
自然なお産に憧れるのはよくわかります。
自然なお産として有名な愛知岡崎の吉村医院『お産の家』では、吉村正先生が余計な手出しをしない人間本来のありのままの素晴らしいお産がたくさん行われていました。（現在は引退され別の先生が後を継がれています）
吉村先生の著書を読むと表現の素晴らしさもありますが、人間本来の自然なお産の虜になります。
でもこの自然なお産が実現できたのは、他ならぬ吉村先生が正に命を削って２４時間３６５日お産に向き合っておられたから。
血を吐いて倒れた事もあるそうですし、十二指腸潰瘍に５回もなった事も生死をさまよった事もあるそうです。
経験豊富な助産師さん達や吉村先生が的確な判断をしっかりとされていたからこそ重大なケースとなるお産が少なかったのです。
妊婦健診の度に体重管理など厳しく妊婦さんに指導をされていたからこそ安産で出産する事が可能だったのです。
自然なお産として有名な吉村先生自身も無介助分娩なんて全くお奨めしていません。
ただ、吉村先生が著書などで『自然なお産』をあまりに強く推奨されているので特に自然派志向のママさんなどにはこのような勘違いをされてしまう方がいるようです。
この妊婦さんもですが、【プライベート出産】を企む妊婦さんは妊婦健診も行かれない事が多いのだとか。
健診時にもしもプライベート出産がバレたら当然反対されるとの懸念もあるようです。
でもそれでは尚更お腹の赤ちゃんが順調なのかもわかりません。
もしかしたら逆子の可能性だって考えられます。
それでは出産前に事前に知る事ができるリスクを放置してしまう事になります。
例え予定日間近まで妊婦健診にしっかりと通っていたとしても、それまで目立ったリスクはなく妊娠が順調だったとしても、
出産は１００％安全と言い切れるものではありません！
いざ出産となった際に回旋異常などでお産が進まなくなる事もあります。
胎児の心拍が下がって危険な状態になる事もあります。
お母さんの容体が急に悪化する事だってあります。
無事に外の世界へ生まれて来る事ができたとしても、
赤ちゃんの状態が思わしくない場合があります。
お母さんの出血が止まらない事もあります。
赤ちゃんの命。
お母さんの命。
そして母子両方の命の危険が付きまとうのです。
お産は正に命懸け、周産期医療レベルが世界トップクラスと言われているこの日本でさえも出産で亡くなる母子は未だに存在するのです。
このような事を言っても恐らく上記のような妊婦さんは説得はできないのでしょう。
周りから反対されればされるほど意固地になり耳を貸さなくなりそうです。
「リスクは承知の上、それも自然なお産の中で起きた事なら受け止める覚悟。」
などという言葉をあちこちで見かけます。
ちょっと待って下さい！！
これがお産では無く、ガンのような病気であれば自分の事ですからどうされようが構いません。
でも、お産はお母さんの命だけの事ではありません！
お腹に宿っている新しい命、赤ちゃんの命まで関係して来ます。
お腹の赤ちゃんはあなたの子供かも知れませんが、あなたのモノではありません！
最早あなたが自由に出来る命では無いのです！
赤ちゃんの命を尊重してあげて下さい！
この妊婦さんのように、強い病院批判・医療批判される方は過去に何かトラウマとなる事があったのかも知れません。
でもそれはそれ。
なるべく自然なお産で出産に臨む選択は他にあります。
【プライベート出産】は自然なお産の究極などと崇めていますが、それはあなたの勝手なエゴにしか過ぎません。
お産の現状を全く理解できていない、子供の命を重く受け止めていない、あなたのワガママにしか過ぎません！
プライベート出産志向の方達が示すお産の方法として以下がよく出て来ます。
【子供を産む際の選択肢】
(1) 病院出産。
(2) 助産所出産。
(3) 助産婦立会いの自宅出産。
(4) 自宅などで医療者の介助に頼らないプライベート出産。
(1) 病院出産。
(2) 助産所出産。
(3) 助産婦立会いの自宅出産。
(4) 自宅などで医療者の介助に頼らないプライベート出産。
選択肢に４番を入れる事自体頭がおかしいとしか思えません。
お産のリスクを知らない無知か、知っていても理解できていないエゴ人間です。
そんな元に生まれて来る赤ちゃんの将来が心配でなりません。
このような人達に助産師さん産科医さんの多大な苦労が理解頂けていないのが悔しいです。
出産場所不足、人出不足と言われる中どれだけ身を粉にして働かれているか。
ひとりひとりのお産が良いお産であって欲しいとどれだけ願っているか。
自分の生活を犠牲にしてどれだけママに寄り添っているか。
命の重さ重大な責任を背負い、どれだけのプレッシャーと日々向き合っているか。
自分達のワガママな選択が健診に関わった助産師さん産科医さんをどれだけ裏切る事になるのか。
視野が狭く、聞く耳を持たなくなっている者にはこの想いも届かないのでしょうね。
取り返しのつかない事態を目の当たりにして初めて後悔する事になるのでしょうね。
ちなみにテレビドラマの『コウノドリ』でもありましたが、妊婦健診を受けていない未受診妊婦さんは何かあって緊急搬送されても感染のリスクから受け入れてくれる病院はまずないそうです。
もし受け入れてくれても、そこで別の人へ感染など起きたら・・・。
全く関係の無い人の人生までも狂わせる行為。
身勝手としか言いようがありません。
それなのにブログなどでプライベート出産の詳細なレポートを自慢げに投稿しているママ達。
申し訳ない程度に、
「リスクがあるので皆さんにおすすめする出産ではありませんが」
と書いていますが、投稿の内容を見れば自然派志向の人が憧れ真似したくなる内容であり本気で止める気などさらさら無い事が伺い知れます。
本当に妊娠に喜び、生まれて来る赤ちゃんを大事に思うのであれば【プライベート出産】は絶対に選択しないで下さい。
ただでさえ、お産は何が起きるかわからないもの。
時代の流れ、現代の状況から今後も益々お産は用意では無いモノとなって行く事が予想できます。
お産は絶対に知識豊富、経験豊富な医療介助者が必要です。
今後【プライベート出産】などという身勝手なお産が根絶しますように。
長文お読み頂きありがとうございました。
全てのお産が母子共に健康で安産でありますように。
今日も最後までお読み頂き、ありがとう ありがとう♪
全ての妊婦さん子育てママさんがハッピーでありますように♪
切迫早産妊婦さんが１日でも早く安静生活解除されますように。
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