川越style「annon(アンノン)」焼菓子店 埼玉産小麦"茜"でつくる 南通町 | 「小江戸川越STYLE」

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川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

 

ものづくりに対する真摯な姿勢。手仕事の価値。

丁寧な手仕事でしか生まれないものがあります。

 

小麦粉の味わいを楽しめるお菓子。

 

「茜」さんによる、「茜」を使ったお菓子の数々。

 

2021年4月にオープンした焼菓子店が、「annon(アンノン)」さん。

お店があるのが、川越市南通町。

川越八幡宮がある八幡通りから、「CHEERS for hair aura」さんの脇道を入った先右手。

花屋「KONOHA」さんがある通りです。

また、クレアモールからだとクレアパークの脇道を進んで八幡通りを越えた先にあります。

焼菓子店「annon(アンノン)」
川越市南通町16-22 SpacoK(スパッソケー) B01

主な営業日:

日曜日 13:00~19:00頃(無くなり次第終了)

火曜日 16:00~19:00頃(無くなり次第終了)

金曜日 13:00~19:00頃(無くなり次第終了)

※営業日は変更あり。追加の営業日などの情報はInstagramで確認してください

049-298-7665
Instagram:
https://www.instagram.com/annon_yakigashi/

 

川越の新しいお菓子屋さん。焼菓子に特化したお店が、annonさん。

オーナーの茜さんが一人で切り盛りする小さなお店です。

営業日は週に3日。

そのうち2日は13時からのオープン、1日は16時からのオープンとなっています。

夕方からのオープンもあるというお菓子店は川越ではここだけ。

仕事帰りに買い求めることができると好評です。

 

お菓子の街、小江戸川越。

川越には、昔から続く老舗和菓子店に、新しい時代の洋菓子店、さらに近年は個性溢れる多彩な個人店の和菓子店・洋菓子店が増え、お菓子文化の裾野が広がっています。

お菓子の中でもジャンルに特化したお菓子店も増え、焼き菓子専門店、シフォンケーキ専門店、バウムクーヘン専門店などのお店もある川越。

新たに川越の焼菓子店として仲間入りした、annonさん。

 

お店は地域の人を中心にリピーターが多くいて、茜さんがannonオープン前に働いていた「すずのや」からのお客さんも足を運んでいます。

当時から茜さんのお菓子にはファンが多くいて、annonにも引き継ぎ通ってきています。

女性客が多いお店ですが、実は男性客も多いのがannonの特徴。

男性が「お酒に合うお菓子を」

と求める光景もannonならではで、annonの大人のお菓子には、男女差は関係ない。

また、川越散策好きの人たちが、この脇道の先には何が?と八幡通りから入ってお店にやって来ることも多いそう。

他にも、KONOHAさんで花のアレンジを頼んでいる間に、8+8Cafeさんでゆっくり過ごすというパターンもあるのだそう。

 

この敷地は、「SpacoK(スパッソケー)」という名称で、A棟・B棟に分かれ、建物内スペースは全部で4店のお店が入居できる施設。

川越で注目のスポットです。

A棟の二階で、A2という場所には「8+8Cafe」・「川越ボードゲーム俱楽部」さん、他にB棟の一階に入るのが、annonさんです。

 

川越の脇道文化。

川越の脇道がさらに豊かに。

annonさんには、各地の資本の会社のお店が並ぶクレアモールが近くにあって、ディープな川越が底に流れているのを感じるギャップがなんとも心地良い。

そう、奥川越の魅力が流れています。

奥川越は、クレアモールを大動脈に、そこから東西にのびる脇道の先に出逢う個人店を総じてそう呼んでいますが、今の川越の先端的感性のお店が点在しています。城下町川越にあった脇道文化が今の時代に形を変えて現れ脈々と息づいているようです。

奥川越のお店のファンは多く、「川越が好き」=「川越のおくかわの店が好き」と同義で語られることも多く、それぞれお気に入りのおくかわのお店は一つや二つはあるのではないでしょうか。

また、おくかわのお店を巡ることが「川越散策」の語の中に含まれるようになっているのも今。

知る人ぞ知る裏道にあるお店、という自分だけが知ることがうらかわを特別なものに昇華させてもいますが、ここで、さん8+8Cafeの存在です。

お店巡りの他に、脇道散策を楽しもうとすれば、8+8Cafeさんの斜向かいの脇道から、川越八幡宮に繋がっていることに気付くでしょう。

八幡通りではない、地元民も意外と知らない細道で、川越八幡宮と繋がっているのも楽しい散策。

 

クレアモールの脇道という点では、二番町通りがお店が点在する通りとして知られますが、二番町通りから一本北にあるちらの通りも、スポットとしてまちづくりが進められています。

 

annonさんの店内は、シンプルな内装で、これまでの川越のお菓子店にはないような雰囲気が特徴。

お菓子が並ぶショーケースが何より目立つ形で置かれ、必然的にお菓子に目が行く店内。

主役はお菓子、という思いを一貫して感じさせます。

ショーケースにはタルトやパウンドケーキなど10種類ほどのお菓子が並んでいます。

一つ一つのお菓子が映え、まるでアンティーク雑貨のような佇まいをしている。

食べるのがもったいないようなお菓子は、見ているだけでうっとりするよう。

お菓子のラインナップは、スコーンやファーブルトンなどの定番人気のお菓子があり、その他にも個性溢れるお菓子がずらり。

 

ラム酒やゴルゴンゾーラチーズ、ハーブなどを使用するお菓子は、そう、大人のお菓子。

「料理」の発想に近いお菓子たち。

例えば、イチゴとバルサミコの焼菓子は、まさに料理、というかお酒のアテの発想。

ワインと共に頂きたいお菓子たちという面もannonさんなrでは。

 

また、annnonさんの売りとしては、その日の営業ごとに新作のお菓子を登場していること。

毎回の営業日ごとにお菓子のラインナップが変わり、新しいお菓子との出会いがあり、これを楽しみにしている人も多くいます。

営業日ごとにその日だけの限定販売のお菓子もあったりし、一度だけの出会いの一期一会感。

お菓子店で、これだけ新作を頻繁に提供するというのはとんでもないこと。

お菓子単体で食べるのもいいですが、「ペアリングで楽しめる」という声が多いのもannonさん。

飲み物、特にお酒に合うお菓子、という評価が多い。

 

お菓子は、その日、その時期、その季節によって様々な焼菓子が登場し、常連さんを飽きさせません。

ある日の焼き菓子line up

◯紅玉りんごと胡桃のキャラメリゼとシナモンのタルト
◯ラム酒漬け有機ドライ無花果とチョコレートのクランブルタルト
◯有機にんじんのキャロットケーキ
◯マルドンシーソルトの塩キャラメルナッツパウンドケーキ
◯有機ほうじ茶とチョコレートのパウンドケーキ
◯ファーブルトン
◯ガトーショコラナンシー
◯埼玉産石臼挽全粒粉のスコーン
◯ガレットナンテ
◯ローズマリー香るスモークナッツ

 

ある日の焼き菓子line up
◯紅玉りんごのアーモンドケーキ
◯有機バナナとチョコレートとアーモンドのタルト
◯埼玉県無農薬ブルーベリーとクリームチーズのクランブルタルト
◯ファーブルトン
◯埼玉産石臼挽全粒粉のスコーン
◯有機無花果と紅茶とホワイトチョコレートのスコーン
◯ガレットナンテ
◯ローズマリー香るスモークナッツ

ある日の焼き菓子line up
◯有機人参のキャロットケーキ クリームチーズフロスティングと
◯紅玉りんごと胡桃のキャラメリゼとシナモンのタルト
◯有機バナナとチョコレートとピスタチオのタルト
◯国産レモンのウィークエンドシトロン
◯新生姜のジンジャーチョコレートケーキ
◯ファーブルトン
◯埼玉産石臼挽全粒粉のチョコレートサンドクッキー
◯埼玉産石臼挽全粒粉のスコーン
◯エダムチーズとカシューナッツと黒胡椒のスコーンサレ

ある日の焼き菓子line up
◯紅玉りんごとクリームチーズとラムレーズンのタルト
◯焼さつまいもとチョコレートとシナモンのタルト
◯完熟バナナケーキ サワークリームと
◯ケイク・オ・フリュイ・ショコラ
◯ファーブルトン(アプリコット&プルーン)
◯ガレットナンテ
◯埼玉産石臼挽全粒粉のチョコレートサンドクッキー
◯ローズマリー香るスモークナッツ
◯埼玉産石臼挽全粒粉のスコーン
◯ポルチーニと胡桃とエダムチーズのスコーンサレ

 

annonさんでは素材に対するこだわりを大事にしているのはもちろん。

素材は、小麦粉は埼玉県産「茜」、。

砂糖は徳之島産きび砂糖メイン。ラム酒も同様に徳之島産。

牛乳やバターは北海道産。

国産にこだわり、どれもこれもシンプルで誰もが分かる原料で作っています。

シンプルな素材を、素材の持つ力を引き出し、手仕事で美味しいものへ仕立てていく。

言わずもがなですが、保存料、着色料などの食品添加物は一切使用していません。

 

annonさんで使用する埼玉産小麦の「茜」は、タルトにすると、外はサクサクの食感で、クッキーにしてもサクサク感が出るという。

また、パウンドケーキに使うとしっとり感が出て、こちらにも合う。

お菓子によって、そのお菓子に合う特徴が出しやすいのも、「茜」の特色。

annonの茜さんは、自身の名前と同じ小麦粉の「茜」に縁を感じ、これをメインに使っています。

annonのお菓子に、切っても切れない欠かせない素材が、「茜」なのでした。

 

地元川越の素材としては、お菓子になくてはならない、卵。

annonのお菓子には、川越の江田養鶏場さんの卵を使用しています。

江田養鶏場さんは、川越Farmer'sMarketお馴染みの養鶏家で、マーケットでは毎回大人気のブースになります。

この卵があってこその、annonのお菓子なのです。


川越の芳野地区にある江田養鶏場さん。川越の養鶏家として70年以上前からこの地で鶏卵を生産しています。現在3代目の江田さんで20年ほど。
養鶏場にとってこれから一年で一番忙しくなる時期を迎えます。
クリスマスのケーキに、おせち料理に、年末が最も需要のピークなのだそう。
大体3000羽の鶏が飼育され、鶏たちは一日に一つの卵を産みます。
江田さんの鶏はイサブラウンという種類で、全て紅い鶏です。
余計な予防接種など必要ない病気に強い鶏ですが、そんなにたくさんの卵を産んではくれない。
そして臆病で神経質なところもあり、少しの音にも敏感に反応する鶏なので、
ストレスが溜まると採卵にも影響してしまうという手間の掛かる鶏でもあります。
卵の黄身の味の決め手はなにより餌。
餌の配合は江田さんのお父さんが決め、江田養鶏場独自の配合の餌によって、あの卵の味が決まっています。
「うちの卵が美味しいと言ってもらえるのは、それは餌がいいということでもあるんです」
と話す江田さん。
いい卵=赤い黄身というイメージが世間に広がっていますが、
黄身の色は餌でどうとでもなるので、
それよりも大事なのはどんな餌を与えているかという本質的なこと。
江田さんの餌はもちろん自然のもので、自然の黄身の色を出そうと日々手間を重ねています。
数百万羽飼育するような養鶏場ではありませんが、
目の行き届く数千羽という規模で、一個一個の質にこだわったブランド卵を作っている農家です。
江田さんの卵はあぐれっしゅ川越や伊佐沼農産物直売所、ららぽーと富士見のいるマルシェなどで手に入り、他にも川越市内のお店でも江田さんの卵は指名買いされて食材に使われています。

 

季節の素材を生かそうとするannonさん。

川越市下赤坂の「たばちゃん農園」さんのお野菜を時季によって使用している。

お野菜をお菓子に生かしていこうとするのもannonさんの姿勢です。

(川越Farmer'sMarketのたばちゃん農園さんの畑)

 

annonの店主・茜さんは埼玉県出身。

お菓子の専門学校を卒業後、ふじみ野市にあるお菓子店で働いていました。

2年ほどいたのち、他のカフェやレストランでもお菓子部門を担当していました。

お菓子はもちろんですが、個人的に小麦粉を使った料理が好きで、うどんやパンも大好き。

うどんはごわごわの武蔵野うどん、パンはハード系と、噛めば噛むほど味わいがにじむのが好み。

お菓子もふわふわとした生ケーキよりも、やはり、焼菓子が食べるのも作るのも好き。

しっかり焼いて、しっかり味わいを感じられるお菓子を作っていました。

鹿児島県にいた時期があり、その後埼玉県に戻って来ると、川越で自分のお店を開こうと決意。

3年ほど前から独立するための構想を練り、当時から先々を見据えて、「Utakata」さんなどで将来のお店で使おうと什器などを集めていました。

ちなみに、お菓子を乗せているお皿は、暮品さんのものも。

 

埼玉県に戻って来てからは、川越のお店で実際に働きながら川越のことをより知ろうとしました。

働いていたのが、川越市連雀町にある「すずのや おやさいとくだものとお酒と」さん。

お菓子店ではありませんが、地元客が多く訪れるお店は川越の地域ネットワークを広げる場としてお菓子店以上に理想的。

最初はお客さんとして通い、店主の鈴木さんに、

「川越でお店を開きたいと思っているんです」

と話しをしていた時に、

「それならうちで働いてみない?」

と誘われてすずのやに入ることに。

その後、すずのやでは2年働いていました。




(川越style「すずのや おやさいとくだものとお酒と」リノベーションによって生まれ変わった長屋
https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12290108171.html

「すずのや おやさいとくだものとお酒と」 連雀町の長屋
川越市連雀町27-1
15:00~22:00

日曜日 14:00~21:00

049-272-7794
月曜休

アクセス​
【 電車をご利用の方 】
本川越駅から徒歩8分 / 川越市駅から徒歩10分 /川越駅から徒歩20分
【 川越駅よりバスをご利用の方 】
川越駅東口市内バス神明町方面行きにて【中原町】下車。
バス停を背に右に進むと連雀町の交差点があり、渡ってすぐ左に進む。
約200m歩いたところで、角のglincoffeeさんの隣。
HP:

https://www.suzunoya-oyasai.com/

Facebook:

https://www.facebook.com/suzunoya.20170620

Instagram:

https://www.instagram.com/suzunoya0620/

 

接客などの仕事をしながら、すずのやで提供するお菓子は茜さん作によるもの。

すずのやの常連客からも、

「茜さんのお菓子は日本酒とのペアリングがいい」

と評判になっていました。

毎回のお菓子を楽しみにする人もいて、すずのや時代からそのお菓子はじわりと広がっていました。

自身もお酒が好きで、自然と結果としてお酒に合うお菓子になっていたよう。

また、すずのや主催で開催するイベントも、茜さんのお菓子が提供されることが多くありました。
2019年12月「クリスマス焼き菓子マーケット in すずのや」。


『すずのやスタッフでお菓子作りの名人、あかねさんの特製焼き菓子マーケットを開催致します!
現在決まっているメニューはこちら!
◎シュトーレン
◎シュトーレンショコラ
◎佐賀産オーガニックレモンのウィークエンドシトロン
◎毛呂山産自家製柚子ピールのチョコレートケーキ
などなど!ご用意する予定です!』

2020年2月「すずのや チョコっとよってみませんか?」。

『2月と言えばバレンタインですね。
お菓子を通してお世話になっている人、家族や友人、大切な人に想いを伝える方は多いのではないでしょうか?
すずのやでは2月10日(月)にバレンタイン特別企画をご用意しております!
その名も「すずのや ちょこっとよってみませんか」です〜!
あかねさんの作る愛情た〜っぷりのお菓子とすずのや店主のバレンタインをイメージしたお料理、またこの日のための特別なお酒をおたのしみいただけます。
2月10日、何気ない昼下がりに特別な時間をお過ごしいただけます。14:00〜よりご来店お待ち申し上げております。』

2021年1月「茜と田部コータ」。


「茜と田部コータプレート」(仮) 1500円(税込←)
・タベカレーとあかねのナンで「ディップ」
・コータの唐揚げとあかねのパンで「サンド」
・田部のちょいおつまみ
・コータのちょいおつまみ
・あかねのミニデザート
の豪華⑤点盛りです。』
 

すずのやで川越での人の縁が広がり、そしていよいよ、2021年4月にオープンした自身のお店が、「annon」です。

 

 

ものづくりに対する真摯な姿勢。手仕事の価値。

丁寧な手仕事でしか生まれないものがある。

 

小麦粉の味わいを楽しめるお菓子。

 

「茜」さんによる、「茜」を使ったお菓子の数々が、暮らしに彩りを与えます。

 

焼菓子店「annon(アンノン)」
川越市南通町16-22 SpacoK(スパッソケー) B01

主な営業日:

日曜日 13:00~19:00頃(無くなり次第終了)

火曜日 16:00~19:00頃(無くなり次第終了)

金曜日 13:00~19:00頃(無くなり次第終了)

※営業日は変更あり。追加の営業日などの情報はInstagramで確認してください

049-298-7665
Instagram:
https://www.instagram.com/annon_yakigashi/