川越style「梶浦聖子 メイキング展「きのうおばあちゃんも生まれたって」ruriro | 「小江戸川越STYLE」

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2020年4月に川越市駅近くにあるアートスペーruriro(ルリロ)さんで開催予定だった、『梶浦聖子 メイキング展「きのうおばあちゃんも生まれたって」』。

延期となっていた企画展が、8月28~9月13日に開催されています。



梶浦聖子メイキング展「きのうおばあちゃんも生まれたって」

2020年8月28日[金]ー9月13日[日]

3(水)、9(水)、10(木)休み 

11:00ー18:00
『プラザノース ノースギャラリーにて開催の梶浦聖子展「きのうおじいちゃんが生まれたって」(2020年2月22日〜3月15日)のメイキングを中心に、制作のための設計図、作品などを展示。
個展としては「過去最大規模の展示」に挑む姿を、作品の一部と共に公開します。
このメイキングの中に、どこか不思議でなぜか惹かれる梶浦聖子の、言葉、空間、制作の生まれる瞬間が詰まっているかもしれません。
乞うご期待!』

 

【梶浦聖子と金属で遊ぼう】
『ビスマス』コース
作品にも使用しているビスマス(蒼鉛)のキラキラ結晶を作ります。
日時:8月29日(土)、9月5日(土)いずれか選択

11:00 - 13:00

費用:4000 円(材料込・軽食付)
 

『イカイカ鋳造』コース
甲イカの骨を削って鋳造を体験します。
日時:8月29日(土)、9月5日(土)いずれか選択

14:00 - 16:00

費用:3500円(材料込・おやつ付)
*1日コース(ビスマスとイカイカ鋳造の両方を体験):7000円(材料、軽食、おやつ付)
【アート鑑賞会】
作品を見ながら想像したこと、感じたことなどおしゃべりしましょう。鑑賞後、梶浦聖子さんから制作についてのトークがあります。
日時:9月11日(金)

19:00〜20:30

費用:1000円(1ドリンク付、予約制)
*イベントは全て予約制となります。
8/29の回は満席となりました。電話、メールでお問い合わせください。
 

これに合わせて開催予定だった「ruriro book cafe」、梶浦聖子所有本のbook caféは、既に5月29日(金)~31日(日)に開催されています。
梶浦聖子さんの所有本とアートのあるカフェ空間です。

【ruriro book cafe】
『個展後のブックカフェ
梶浦聖子さんの蔵書のマル秘技法書から文学まで揃うとのこと。ruriro cafeで本を読んだり空想したり…珈琲と季節の飲み物、焼き菓子でゆっくりお過ごしいただけます。』


まず、プラザノースでの「梶浦聖子展」をruriroオーナーの中村さんが振り返る。
「梶浦戦は鋳造作家として活動中。多くの鋳造作家が鋳造は工房に委託することが多いのですが、梶浦さんは最終工程まで自分の手で行うことに拘っている作家です。最近は素材も金属からガラスや陶など様々。全ての工程を自身で行うことにより生まれる瞬間を大切にしているようです。
写真の中のキラキラした作品はビスマスという素材。ruriroのワークショップでも、ビスマスの結晶を作ります。
球体関節のねこが入場すると横たわっている姿が目に止まります。「やさしく触ってね」とあり、時々によっていろんなポーズに。
ねこはアルミ製で、インドネシア生まれ。元々は要らなくなったナンバープレートやお鍋だったそうです」

「梶浦聖子展 きのうおじいちゃんが生まれたって」
2月22日(土)ー3月15日(3月9日閉場)10:00~17:00
さいたま市プラザノース ノースギャラリー 4−7

「さいたま市プラザノース」
http://www.plazanorth.jp

 

この展示のメイキング映像を中心に、制作のための設計図、作品などを展示しようというのが、ruriroでの「梶浦聖子 メイキング展「きのうおばあちゃんも生まれたって」でした。

プラザソースでの企画展が、「おじいちゃん」、

ruriroでの企画展が、「おばあちゃん」と対比していました。

 

アートスペース、ruriroさんがあるのは、川越市駅の改札を出て、ローソンを左手に真っ直ぐ進み、右手に郵便局を過ぎ、ファミリーマート手前の一軒家です。



(川越style「ruriro(ルリロ)」川越市駅近くのアートスペース
https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12373872967.html

アートスペース「ruriro(ルリロ)」
川越市田町2-6
049-290-2391

HP:

https://ruriro.com

blog:「ルリロ・ruriro・イロイロ」

https://ruriro.exblog.jp/

fecebookページ:「ruriro」

https://www.facebook.com/ruriro2018/

東武東上線/川越市駅 徒歩2分(*川越駅ではありません。ご注意ください)西武新宿線/本川越駅 徒歩8分駐車場はありません。近隣のコインパーキングのご利用をお願いします。

 

アート、は敷居の高いものなのか。どこか遠い存在のものなのか。

そこは、アートがもっと身近になっていく場所。

生活にアートを取り入れたらきっとこんな感じなんだろうな、と実感できる場所。

普段の生活にこそ、アートを。

 

ruriroはアート&クラフトを通して、こころが感じる、暮らしとつながるアートスペース。

一階はruriroとして企画展にこだわっているギャラリーで、上質なアートと出会うことができる場。

一ヵ月に一つの企画展を2週間ほどの期間開催するというスタンスで運営しています。

質の高い作品と一軒家という組み合わせが絶妙で、アートがより身近なものに感じられるよう。

一軒家ギャラリーだからこその、作品の展示風景が、生活にアートが入り込んだ時の風景にそのまま繋がっていて、実感しやすい利点がありました。

 

一階はギャラリーとして「企画展」があり、二階は「アート教室」、「レンタルスペース」となっています。

人によってruriroの位置づけが変わり、人によって使い方が変わる場所。

アート教室は、金継ぎ教室が行われています。

レンタルスペースは、個人的な作業場所、2~3人の打ち合わせ等であればゆったりと使うことができます。在宅勤務の小さなオフィス、気分転換にも最適です。
必要に応じてお茶等(有料)もサービス価格で用意。
6畳洋室と6畳和室です。
洋室には作業スペースとして90×180のテーブル、ホワイトボード、テーブルライトなどあります。
詳細はお店まで。

 

教室に来た人が企画展の作家の作品に触れたり、カフェに来た時に作品に触れるなど、アートとの境界線のない接点がここにはありました。

100%ギャラリーだけだと、きっと興味を持つ人は限られる。しかし、色んな面がある場だからこそ、期せずしてアートと触れることにもなり、意識や生活に自然な形でアートが入り込んでいく。

アートと生活の融合がゆるやかに行われているのでした。

 

延期になった企画展を開催するに至るまで。


ruriroでは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、臨終休業期間がありましたが、期間中に新たな試みにも取り組んでいました。

それが、オンライン展覧会。

ruriroゆかりの作家さんによるオンライン展覧会「ひかりを手に入れる」。


ruriroオンライン展覧会「ひかりを手に入れる」

4人のアーティストのひかりにまつわるエピソードや近況と制作作品を楽しむことができます。
・梶浦聖子(ひかりを感じる鋳金作品)
・林ゆいか(ひかりを意識した絵画)
・中井絵津子(ヒカリシリーズ他)
・早川純子(ハガキにもなる版画と桐はこ版画)
オンライン展覧会「ひかりを手に入れる」
https://ruriroart.wixsite.com/online-exhibition
作品購入はショップから
https://ruriroart.stores.jp

『2020年5月、人と人の直接的な関わりは閉ざされています
しかしながら、イメージの世界は
いつでも自由に広がり、行き来できます
梶浦聖子、林ゆいか、中井絵津子、早川純子
4人のアーティストからのひかり…
どうぞ自由に浴びながら、ご観覧ください』
アーティストからの近況と「ひかり」に向けてのメッセージ

◇梶浦聖子
『もぬけの殻になりかけました。が、考え方を変えて、工房を修繕&改装することにしたので、大忙しです。壁をぶち抜いて、その天井の隙間から屋根を見上げた時に見えた光は、
勇気の光でした。
展覧会で走り回っている期間以外の私の一日は、一人工房に籠って、
誰とも会ったり話したりすることなく作品に向き合うだけなので、何ら変化はないのですが、
世界のざわざわが全ての時間をざわざわさせていました。
そんな時、工房へ行く途中の道すがらの花や工房の庭の花が美しく見えて、久しぶりにカメラを持ち出しました。写真と抽象画に必要な要素は「ひかり」と再認識した今日この頃です。
そうかぁ、光、光だったのかぁ』

◇林ゆいか
『最近はいくつか展覧会が延期となり、家族と猫と家で過ごす日々です。
変わらず次の展示や絵のことを考えています。
ヒトの世のこととは関係なく、いつも通り進んでいく季節を目にするとホッとします。
​朝、カーテンを開けて浴びる太陽の光。
夜、空を見上げて感じる穏やかな月や星の光。
"ひかり"と聞くと希望を感じます。
時に暗闇のなか、輝き放つ力強さを。
時に淡く降り注ぐような、穏やかさを。
いつでも心に持っていたいもの。

◇中井絵津子
『偶然にも、ここ2年ほどヒカリに寄り添う作品を
多く制作してきたような気がします。
もともと人が持つオーラのような光を何となく感じるので
それを形にしてブローチにしたり、作品に忍び込ませたりしてきました。
みんな、形も色も匂いも大きさも瞬き方も違うヒカリを持っています。
疲れたり落ち込んでいる時には、ヒカリも弱まっています。
でも、ご病気でも眩しいほどに美しいヒカリを持っている人もいます。
ヒカリはチャージできます。
この春の閉塞された時世でも、花は咲き、季節は移る。
何も変わっていないような美しい空。
私も、ヒカリを蓄えようと思います。
次に心から動ける、その日まで。

◇早川純子
『ひかり_好奇心を刺激する
________________________________
なんだかなあ。うそみたい。
宇宙服を着たまま、大きな海の中に放り込まれた感じで、
毎日過ごしています。
小学校が休校になった姪っ子たちと遊んだり。
版画をつくったり、絵本の原画を描いたり。
手を動かすと心がおちつきます。
最近よく何百万年前の祖先たちのことを想像します。
考えると怖くてワクワクします。
肉食恐竜や氷河期など、たくさんの困難に出会いながらも
世界中に広がっていった祖先たち。
星を目印にして、徒歩や、舟で大移動したなんて、うそみたい。
しかも先に何があるかもわからないのに。
強い好奇心だなあと。すごいなあと。』

さらには、オンライン展覧会番外編として、5月24日にはオンライン「アマビエおしゃべり会」を開催。
アーティスト早川純子さん、林ゆいかさんと一緒におしゃべりを楽しむことができました。

 

ruriroで新しい取り組みとして2020年3月から始めたのが、「ruriro book cafe」。

メインとして作家の企画展があり、企画展終了後、余韻を楽しむように作品展示と共に数日間開催しています。

ギャラリーとして他では見られない珍しい試み。

会場には作家の作品の展示もあり、作品と所蔵本と、両方からアプローチすることができます。

企画展の作家さんに、愛蔵本の中からこれはという本を選んで寄せてもらい、作品と共に展示するというもの。

もともと、二階の貸しスペースで読書会が開催されたことがあり、それをきっかけでアートと本を繋げる発想が生まれたruriroオーナーの中村さんは話します。

今後、ruriroで開催する企画展時には、「ruriro book cafe」を合わせて実施したいと構想しています。


2020年4月の個展「梶浦聖子 メイキング展「きのうおばあちゃんも生まれたって」でも「ruriro book cafe」を開催予定でしたが、企画展は8月末に延期となり、その前にゆっくりお茶を飲みながら作品世界を楽しんでもらおうと、「ruriro book cafe」は先行開催。

 

作家さんが選んだ本たちは、作家が一冊一冊吟味して選び出したものである。

一冊は昔に影響を受けた本であったり、

一冊は子どもとの思い出の本であったり、

一冊は今の作品作りに活かされている本、

一冊は趣味嗜好本、

本は、人生の節目や転換点のきっかけになることもあり、これまで影響を受けた本を選ぶことは、自分の人生を振り返る作業でもありました。

本のラインナップを見ると、ジャンルが偏っているわけではなく縦横無尽。

各方面に興味が向かっているのが伝わり、しかしランダムではなく、作家というフィルターを通して選ばれた本たちは、やはりどこか一貫性があるようなのだ。

本を選ぶという行為も、きっと、作品作りに通じる部分があるはず。

ゆえに、作品を観賞するように本のラインナップを観ていくという新しい楽しさがここにありました。

 

これらの本が作家の栄養となり、やがて作品に繋がっているのだと思いを馳せるのもアートの新しい楽しみ方かも。

ファンとしては、作家セレクトの本のラインナップを知るだけでも興味が湧きますが、作家所蔵の本を、しかも思い出が詰まっているであろうその本を、手にして読むことができるという体験。

セレクトした本から否応なく表出してしまう内面。

作家のファンにとっては、こんな本が好きだったんだ、この本の影響であの作品に繋がっていったのかも、というように作品と関連付けて紐解くのも楽しい。

作品を通して作家を感じるのみならず、本を通すことでより作家の内面や人柄を身近に感じてもらえる。

いわば、本が作品の理解を深める橋渡しの役割を果たしているとも言えました。

 

本と共に珈琲やおやつを。

 

お客さんは、店内で珈琲やお菓子を楽しみながら、作品と一緒に作家本人の本を珈琲片手に読むことができる。

本を読んだり空想したり…珈琲と季節の飲み物、焼き菓子でゆっくり過ごすことができました。

提供するドリンク・おやつメニューは定期的に替わりますが、この時は、

・珈琲(ホット)

・珈琲+たっぷりミルク

・アイス珈琲、アイス珈琲ミルク

・ティーレモン(炭酸又はアイス又はホット)

・りんごジュース

今月のおやつ

・(濃厚なホワイトチョコとチーズ)

チーズテリーヌ

・ブルーベリーポピーシードケーキ
この回のおやつはSayuriさんによる2種類を用意。

 

本と共に珈琲やおやつを。

「ruriro book cafe」

ruriroでは、今後も企画展に合わせて作家の所有本を手に取って読むことができるブックカフェを開催していく予定です。

 

梶浦聖子メイキング展「きのうおばあちゃんも生まれたって」

2020年8月28日[金]ー9月13日[日]

3(水)、9(水)、10(木)休み 

11:00ー18:00

 

アートスペース「ruriro(ルリロ)」
川越市田町2-6
049-290-2391

HP:

https://ruriro.com

blog:「ルリロ・ruriro・イロイロ」

https://ruriro.exblog.jp/

fecebookページ:「ruriro」

https://www.facebook.com/ruriro2018/

東武東上線/川越市駅 徒歩2分(*川越駅ではありません。ご注意ください)西武新宿線/本川越駅 徒歩8分駐車場はありません。近隣のコインパーキングのご利用をお願いします。