川越style『泊まれるリラクゼーションサロン「ゆきき」』元町一丁目 睡眠コンサルティング | 「小江戸川越STYLE」

「小江戸川越STYLE」

「時が人を結ぶまち川越」
川越のヒト・コト・モノ、川越物語りメディア、小江戸川越STYLE。
川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

 

癒しをテーマにした施設。

 

ひと と まち が ゆきき し
まちやど と リラクゼーション の出会う場所。

セラピスト × 泊まれる = 朝までぐっすり眠れるサロン。
このふたつを足したら、すごくワクワクするものに。
 

2020年6月にオープンしたのが、『泊まれるリラクゼーションサロン「ゆきき」』さん。

リラクゼーションサロンが6月にオープンし、宿が11月にオープンしました。
リラクゼーションサロンとして、また、一日一組限定のまちやどとして、川越にはない施設です。
お店があるのが、川越市元町一丁目。川越市役所から徒歩1分ほどです。

川越市役所前交差点からすぐ、川越市役所~札の辻を結ぶ本町通り沿いにあります。

階段から2階に上がってあるのが、ゆききさん。


『泊まれるリラクゼーションサロン「ゆきき」』
川越市元町1-8-8 2F
サロン営業時間 11:00~19:00
※夜間の施術について
お仕事で毎日遅くてお店に来られない方のために、19:00過ぎでも施術は受けられます。当日19:00までにご連絡ください。

不定休

090-9806-0987

info8@yu-kiki.com
HP:

https://yu-kiki.com/
Facebook:
https://www.facebook.com/yukikicom/

Instagram:
https://www.instagram.com/yukikicom/
Twitter:
https://twitter.com/_yukikicom
サロン予約ページ:

https://yu-kiki.com/reservation/

店舗入り口から2Fへの階段を上がるとまずはラウンジに。
ラウンジは、サロンと宿の受付を兼ねた共有スペースです。ゆききは、ラウンジからサロンと宿に分かれる設計となっています。


ゆききについて
泊まれるリラクゼーションサロン「ゆきき」は、リラクゼーションサロンと1日1組限定の宿。

■リラクゼーションサロン

■宿

■睡眠コンサルティング

『セラピーで疲れた身体をほぐし、そのまま朝までぐっすり眠っていただける、今までにない「宿泊機能付き」のサロンです。

臨床検査技師として医療に携わり、睡眠に関することをライフワークに考えるようになったセラピストが、睡眠やダイエット、生活改善にお悩みの方に寄り添う場所です。』
■リラクゼーションサロン
個室でゆったりとくつろげるリラクゼーションサロンでは、臨床検査技師として医療に携わってきたセラピストが、癒しのもみほぐしを行っています。
ひとりひとりの心と身体に寄り添っていくことを大切にしているので、個人の悩みや身体の状態、要望にしっかり向き合うためのカウンセリングを取り入れています。
また、 睡眠やダイエット、生活改善にお悩みの方へのコンサルティングコースでは、施術とカウンセリングを組み合わせ、あなたの食・運動・睡眠もサポートし、心と身体をケアしていきます。
予防医療と未病をテーマに経験豊富で技術の高いセラピストが運営するサロンです。


■宿
1日1組限定の宿です。4組のお布団が敷けるオシャレな和室とキッチンスペース。洗面所。シャワールームがついています。ラウンジは、受付を兼ねたサロンとの共有スペースです。
建物の2F部分をほぼ貸し切り状態で宿泊でき、お客様のためだけに用意された空間で、誰にも気兼ねすることなく特別なひとときを過ごせるのがこの宿の一番の魅力。
宿利用の方も日頃の疲れを癒すリラクゼーションサロンのサービスを受けていただけますので、サロンで施術を受け、そのままぐっすり眠るなんてことも可能です。
また、街との楽しいコラボ企画をご提案していきますので、近所の酒屋で角打ちしながらお店の人との会話を楽しんだりと川越の魅力を存分に味わっていただけます。

 

■睡眠コンサルティング
眠れなくて困っている方、睡眠時間を取っているはずなのになかなか疲れが取れないという方は本当に多くいらっしゃいます。
忙しくしていると、なんとなくの不調をそのままにしてしまったり、原因がわからなくてご不安なまま過ごされている方もいるのではないでしょうか。
毎日のパフォーマンスを保つために睡眠はとても大切です。
ゆききには、睡眠ケアクリニックで臨床検査技師として経験を重ねた睡眠のスペシャリストがいます。
カウンセリングと施術を重ね、データを見ながら原因をさぐってゆきますので、あなたに合ったメンテナンス方法を見つけてケアしていくことができます。

 

『泊まれるリラクゼーションサロン「ゆきき」』を運営しているのが、代表でありセラピストである、岸善昭さん。

【岸善昭プロフィール】
『川越育ち。臨床検査技師として総合病院に勤務。
病院・睡眠クリニック・メディカル系企業・ホテル、デパート内サロン・蕎麦屋(百丈)・居酒屋を経験。
医療から健康・介護・予防医療・美容分野に関わり、現在は「たくさんの人が笑顔でいる時間を」とセラピストに。現在は、健康コンシェルジュとしてカウンセリングと癒しのもみほぐしを行っています。』

 

ー泊まれるリラクゼーションサロン ゆきき」はどのような施設なんでしょうか??
岸『ここは、リラクゼーションサロンと宿が一体となった施設です。リラクゼーションサロンとしては、肩や腰などを揉んで疲れをほぐす施術を行っていますのでお気軽に立ち寄ってもらうこととができます。リラクゼーションだけ、宿だけという利用ができますが、身体の疲れを癒すリラクゼーションと泊まれる宿というお互いを繋げて相乗効果を発揮できるようしているのが強みです。リラクゼーションの後の気持ち良い状態でそのまま泊まることができますし、泊まる時にリラクゼーションを受けてぐっすり眠ることもできます。』
 

ー2つが連携させているのはなかなか見られない施設ですね。どういう考えでリラクゼーションと宿をやろうと思ったのですか?
『私がテーマとしているのが「癒し」です。「健康コンシェルジュ」として、食事・運動・睡眠、人の生活で大事な3本柱の大事にしたリラクゼーションと宿という場を考えています。』
 

ーなるほど、川越もインバウンド需要で宿が増えてきましたが、宿は観光客向けだけで考えているわけではないんですね。
『観光客の宿泊も想定していますが、自分が考えているのは、身体を休める場所としてリラクゼーションと連動した宿です。癒しをテーマにした時に、「睡眠」は大事な要素で、充実の睡眠が売りの宿と考えています。睡眠コンサルのサービスも行っています。宿屋一日一組限定で受け付けています。他にも、家に大人数が遊びに来た時に、部屋がない、そんな時の宿泊にもここを使ってもらえればと思います。外から飲食物の持ち込みOKです。近隣のお店や一階の「R cafe」さんの食事などをここで食べることもできます。施設内に電子レンジや冷蔵庫もあるので自由に使うことができます。』
 

ー岸さんは元町一丁目のこの地域の魅力を感じて、川越体験として地域全体を味わってもらいたい思いがありますね。
『この地域には個性的なお店があちこちにあります。勢〆酒店での「角打ち」もいいですし、その流れでゆききでさらに飲んでもいい。そのままここで泊まることができます。翌朝には川越氷川神社に参拝に行くなんていう体験はここならではだと思います。歩いて行ける距離内に色々な魅力がある地域です。』

■リラクゼーションサロン 

メニュー

◆ベーシックセラピー
ご予約の時間内で下記セラピーからお客さまのご要望のメニューを自由に組み合わせていただけます。
施術前にケアされたい箇所をセラピストにお伝えください。
【セラピーメニュー例】
・ヘッドセラピー(ドライ)
・ボディセラピー(ドライ)
・フットセラピー(ドライorオイル)
・バウエル(腸)セラピー(着衣のまま)
・角質ケア (スクラブ・美容液・フットバス付)
※コース時間内で施術可能な範囲のケアとなりますのでご了承ください。
※15min施術の場合、オイルを使うフットセラピー、角質ケアはお選びいただけません。
※施術着の無料レンタルございます。施術前にお申し付けください。

【料金】
15min ¥1,760-(税込)
30min ¥3,520-(税込)
60min ¥7,040-(税込)
90min ¥10,560-(税込)
120min ¥14,080-(税込)

【オプション】
・フットセラピーはオリジナルブレンドオイル使用する場合 +550円
・角質ケアはスクラブと美容液使用のため +550円
・ハンドセラピーはクリームを使用するため +550円

【ご予約】
ご予約は、予約サイト、 LINE@ 、メール、お電話(049-211-5654)にて。
ご予約方法についてはこちらをご覧ください。 ※paypay、小江戸プレミアム付き商品券をご利用いただけます。

◆全身オイルコース
心地よい圧で深層筋のコリや、リンパの詰まりを、オイルで流していきます。
※施術用のショーツに着替えていただきます。ご不安な方は、水着などをお持ちいただき、お着換えいただいています。
※男性セラピストの施術です。

【料金】 120min ¥19,800-(税込)

【ご予約】
ご予約は、予約サイト、 LINE@ 、メール、お電話(049-211-5654)にて。
ご予約方法についてはこちらをご覧ください。

◆トウリーディング
トウリーディングは、あなた自身が、あなたの中に確実にある才能や答え、方法に気づくためのセッションです。
無意識レベルの思いや記憶、気づいていない本当の思い、繰り返し続けている課題、現在の課題を乗り越えるヒントに気づくことで、”人生を劇的に変える”ことが出来るようになるのです。

足の甲やつま先は、これまでの生活や体験を記憶しています。
なぜここにタコや角質があり、このような足になっているのかを観察することで、過去の経験から起こる思考の癖を読み取ることができます。

【トウリーディングの流れ】
・60min
導入(15分)→トウリーディング(30分)→クールダウン(15分)
・90min
導入(15分)→トウリーディング(60分)→クールダウン(15分)
・60min
導入(15分)→トウリーディング(90分)→クールダウン(15分)

【料金】
60min ¥8,800-(税込)
90min ¥13,200-(税込)
120min ¥17,600-(税込)
 

◆カウンセリング
カウンセリングでは、あなたの過去と現在をヒアリングしながら、そのお悩みの原因を探っていきます。
あなたがこれからどうなっていきたいかに寄り添い、どういった施術をしていけばよいか、今何が必要なのかを導くために行います。
【ご相談内容の例】
・あなたに合う施術を行うためのヒアリング
・睡眠のご相談
・ダイエット、生活改善のご相談
・健康診断の結果解説
・睡眠、食事、運動など健康でいるためのアドバイス
・疲労やストレスについて
などをご相談いただけます。
※施術と組み合わせる場合は、続けてベーシックセラピーをご予約ください。
【料金】
15min ¥1,650-(税込)
30min ¥3,300-(税込)

【サロンの予約について】
リラクゼーションの予約は①~④のいずれかの方法で受付しています。
①予約サイトから
②メールにて
③LINE@から
④お電話

サロン予約ページ:

https://yu-kiki.com/reservation/

24時間受付可能で、空き時間のなかから選べるのが①番。
あとの3つは、営業時間内の問い合わせ。希望を確認してゆききで空きを調べるスタイルです。
・サロンの営業時間は11:00~19:00、施術は11:15~ご予約が可能です。
・当日の最終受付時間は19:00です。19:00以降の施術はご予約の方のみ。

 

■睡眠・睡眠ダイエット・生活改善のコンサルティングコース
「ゆきき」には、 カウンセリングと施術を重ね、データを見ながら原因をさぐってゆくコンサルティングコースがございます。
・睡眠
・ダイエット
・生活改善
の3つのコースがあり、 日帰りと宿泊プランを選べます。
まず、カウンセリングを行い、結果をもとに長期スパン(1カ月から)で計画を立て、 あなたに合ったメンテナンス方法を見つけます。
健康の3本柱「食・運動・睡眠」もゆききがサポートしながら進めてまいります。
コンサルティングで取り扱うのは、フィリップス社のSmartSleep(ディープスリープヘッドバンド)。
睡眠の質をアプリケーションで可視化し、健康的な生活を習慣化する素晴らしいバンドです。

 

ゆききでは、先行してリラクゼーションサロンがオープンし、宿が11月にオープンしました。

【ご利用について】
チェックイン 16:30~19:00
チェックアウト 10:00

【宿泊料金について】
1名様でのご宿泊 1部屋 13,200円(税込)/ 1泊
2名様でのご宿泊 1部屋 13,200円(税込)/ 1泊
3名様でのご宿泊 1部屋 16,500円(税込)/ 1泊
4名様でのご宿泊 1部屋 19,800円(税込)/ 1泊
※ 未就園児~小学生は、添い寝の場合は無料。(お布団が必要な場合は、大人と同じ料金です )
※ paypay、小江戸プレミアム付き商品券をご利用いただけます。
※ クレジットカードはご利用いただけません。チェックイン時にお支払いいただいております。

【設備・アメニティ等】
【宿泊部屋】
■和洋室
・和室
・キッチン(冷蔵庫、 電子レンジ、湯沸かしポット、シンク)
・洗面所(ドライヤー、アメニティ、タオルハンガー、ランドリーボックス)
・シャワールーム(ボディソープ、シャンプー、トリートメント)

【共有施設】
■ラウンジ(受付、アメニティやお土産品の販売)
・様式トイレ(ウォッシュレット)
・洗面台

■リラクゼーションサロン(もみほぐし、トウリーディング、睡眠ケア)
※宿泊時にサロンをご利用いただけます。ご予約は当日の19:00までにお済ませください。
※もみほぐしは、「15分1,760円」「30分3,520円」「60分7,040円」「90分10,560円」「120分14,080円」です。「全身オイル120分」「トウリーディング」「睡眠ケア」などもございます。
※詳しくはこちらをご覧ください。

【設備・アメニティ等】
■設備(ご自由にお使いください)
・Wifi ・充電器 (スマホ等) ・ドライヤー

■アメニティ(お持ち帰りはできません)
・寝具(敷布団、肌掛け、枕、シーツ、枕カバー) 
・化粧水 ・乳液 ・美容液 ・メイク落とし ・コットン ・綿棒 
・シャンプー ・トリートメント ・ボディシャンプー 
・フェイスタオル おひとり2枚

■有料レンタル
・バスタオル 300円 
・フェイスタオル 100円

■アメニティ販売
・歯ブラシ(歯磨き粉付)100円
・ボディスポンジ 100円
・カミソリ 150円
・ブラシ 150円
・ヘアゴム 50円

【ご注意】
■禁煙・火気厳禁(喫煙所は元町一丁目たばこ店前)

【オプション】
(お誕生日祝・パーティ用)お部屋のウェルカムデコレーション【バルーン・ガーランドでの壁面アート】 / ¥1,500
 


『一番最初に自分が目指していたところは、臨床検査技師として医療の現場に携わっていくことでした。
厚生労働省が管轄している国家資格を持つ臨床検査技師は、病院やクリニックで患者さんを検査し、そのデータを診断に役立てるのが仕事です。
医療の道は、とてもやりがいがありもっとやりたい分野もありました。ただ、臨床検査技師として検査し、正しい情報がどんなにわかっていたとしても、それを患者さんに直接お伝えすることはできません。
たとえば...。
「よく眠れない」という悩みを抱えている方はとても多いですよね。
一般的に、睡眠は通院して治療するものなのですが、でも本当は、日常の過ごし方がポイントなんです。 でもそれを臨床検査技師という立場では、直接患者さんにお伝えすることができない。
人が生きること全体を見ていくと、 医療だけでなく、未病、予防、リハビリも大切です。 
次第に、自分が医療の現場で学んだ知識と経験をそこに費やしたいと考えるようになりました。
ここで医師である青木晃先生と看護師である市野さおり先生に出会います。』

(青木医師とゆききの岸さん)
『青木先生からは、健康コンシェルジュの運動・食事・癒しを学びました。
病気にならないようにするには何をすれば良いのか、また、生活の質を上げ綺麗にカッコよく過ごすにはどうすればよいのかなど、医療が必要となる前の未病の時点で向き合うことができる健康コンシェルジュは、私の「理想の姿そのもの」。
当時、お医者さんは病気を治す人と思っていたので、とても衝撃的な出会いでした。
青木先生には、ゆききの「睡眠コンサル」と「睡眠ダイエット」を監修いただきます。
健康長寿のための予防医学である、抗加齢医学(アンチエイジング)の3本柱「食」「運動」「睡眠」。これを実際に体験でき、しっかりと教えて行けるサロンを目指します。』
・青木晃先生プロフィール
防衛医大や東大医学部付属病院などで、内分泌・代謝内科 腫瘍内科の臨床研究に従事。アンチエイジング(抗加齢) 医学のフィールドにおいて早くから活躍。
著書:『いい睡眠があなたを10歳若くする』『「いい眠り」はカラダを引き締める睡眠ダイエット』『睡眠ダイエット(眠る以外なにもしないでください)』 ほか

『市野さおり先生は、足裏のスペシャリスト。
リフレクソロジーに興味を持ったときに、この人に学びたいと思い指導を受けた私の師匠です。
この先、どうしていくかと迷っている時に、市野先生からセミナーのアテンドのお仕事を頂きました。そのセミナーで、実践に参加する機会を頂き、KCミラー先生と出会い、トウリーディングとストレートイヤーセラピーを学びました。
「セラピストになります」と自然と身体から言葉を発したのはこのときです。
「誰かの為にと取り組んできた事が、そのまま帰ってくる。そんな生き方が自分にはあってるのかもしれない」と感じた瞬間、魂が微笑んだ気がしました。
ゆききではここで学んだトウリーディングをメニューに取り入れています。
足の甲やつま先は、その人がしてきた生活や体験を記憶しています。なぜここにタコや角質があり、このような足になっているのかを観察することで、過去の経験から起こる思考のクセを読み取りる。これがKCミラーさんが考案したトウリーディングです。』
・市野さおり先生プロフィール
看護師としての臨床経験と代替療法を組み合わせ、統合医療の視点をもって活動するセラピスト。「足からの声」を読み取り、個人個人のプログラムを組み立て施療提供している。現在は「コンフィアンサ せき鍼灸院」(新宿)で施療、リーディング等を行うかたわら、セミナーや講演、執筆活動などでも活躍中。心身が健康になるためのセルフケアの伝道に努めている。
著書:『毎日、心地よい自分でいられる 不調と美容のからだ地図』『不思議なほど人生が上手くいく!「足うらない」』『足裏分析リフレクソロジー』ほか


 

これまで長い年月をかけて、オープンに辿り着いた、ゆきき。

その道程を、川越の街の人たちは見守り続けてきました。
『泊まれるリラクゼーションサロン「ゆきき」』に辿り着くまでの経緯を、岸さんが振り返ります。

ーゆききさんは、ここまで来た経緯がなんともドラマチックなんですよね。まず生い立ちを教えて下さい。
『川越の霞ヶ関で育ち、専門学校を出てから市内の病院で臨床検査技師として6年働いていました。病院では病気に罹った人を相手にしていましたが、病気にならないため、健康のため、病院を出てからのこと、という未病やリハビリの方向に意識が徐々に向いていきました。公益社団法人日本医学協会で2年勤めながら、健康コンシェルジュの資格を取り7年会社で働いていました。その後はセラピストとして都内のリラクゼーションサロンにも7年勤務し、霞ヶ関に自分のお店「Total Body Therapy KiKi」もオープンさせました。お店で「川越まちゼミ」に参加したことから川越の人と知り合うことが多くなっていきました。』
 

ー岸さんがそもそもこの建物と出会ったきっかけはなんだったのでしょうか?
『今から3年前、2017年12月川越市産業振興課主催の『第2回まちづくりキャンプin川越』に参加して、この物件と出会い事業をすることを決断しました。「まちキャン」は、12月8、9、10日の3日間で行うエリアリノベーションです。初日に、この物件と初対面のメンバー8人で対面し、エリアと物件からより魅力的な事業を考えていきました。2日目は、事業計画、内容、収支等をまとめ、3日目は、物件オーナー様を含めた地元の方々にもプレゼンをしました。当時は建物一棟使って一階も自分でカフェを運営しようとしていました。(※この取材日が12月10日。プレゼンからちょうど3年後でした。ちなみにプレゼン時の施設名は「Kawagoe まちやど YU」。)』

 

『物件との出会い。ここで魅力的な物件に出会います。この物件は、観光地の脇道にあり、川越唯一の銭湯のお隣にありました。奥行きが長く、アール天井など特長的なデザインのある面白い建物です。』

 


(かつての建物の姿)
『1Fは、元「スナックさつき」(その前は「テイラーサイトウ」) 2Fは、住居として使用されていました。この物件を拠点として街を楽しんでもらう仕掛けを作り、地元の人と観光客が触れ合えるエリアにしたい!「ゆきき」のまちやど構想のはじまりです。まず、 川越市の霞ヶ関で経営していた自分のサロン、「Total Body Therapy KIKI(トータルボディセラピーキキ)」を閉めました。』

Total Body Therapy KIKIとしてイベントに出店していたこともあり、霞ヶ関の株式会社総合住宅で開催された「エコk・フリーマーケット」では、ワンコインセラビーなどを行っていました。

(総合住宅「エコ・フリーマーケット」2017年11月)

 

ープレゼンのすぐ後、元町一丁目の地域に溶け込もうとする姿も印象的でした。

『霞ヶ関から川越市元町一丁目に移りお店をオープンするためにはまず、 元町一丁目のことを知ること、商店や町の人たちに迎え入れていただけるだけの信頼を得ることがまず大事だと考えました。
ですので、代々木の睡眠クリニック(臨床検査技師)、京王百貨店のサロン、自宅サロン(セラピスト)としてのメインの仕事を続けるとともに、2018年2月から元町一丁目にある蕎麦屋「手打ちそば 百杖」さん、川越の居酒屋などでも働き、町の人と接し、受け入れていただくための準備を始めました。』

ゆききがある川越の元町一丁目は、川越市役所周辺の地域で、メインストリートとして本町(ほんまち)通りがあり、裏宿通りや本町新道など趣きある裏道が入り組んでいるのが特徴。
本町通りは、一番街通りの北端、札ノ辻と川越市役を結ぶ通り。ちなみに札ノ辻から西は高澤通り、川越市役所から東は、初雁城(川越城)通りです。
本町通りは、それこそ川越の歴史を紐解けば初雁城(川越城)の西大手門があったのが現在の川越市役所前交差点で、そこから札ノ辻までの通りは昔も今も変わらずにあり続けています。
川越藩のお触れを記した高札を立てる高札場を辻(交差点)に設置していたから札ノ辻と呼ばれるようになったのは川越的基本教養。
現在の町名は元町(もとまち)ですが、かつては本町(ほんまち)と呼ばれた地域で、本町通りにかつての旧名を残しながら今に息づいています。


近年の川越は、一番街通りの散策のみならず、路地裏散策も活発になり、そこでお気に入りのお店や場所を見つけたりしさらに川越が好きになり、今では路地裏を目指して川越に来る人も多くなっている。「裏」と簡単に言えないほど路地裏が注目されている。

ちなみに、元町一丁目の山車は牛若丸で、山車蔵があるのが稲荷神社の横。本町の縁日は山車蔵の前で行われていた。
毎年小江戸川越春まつりのGWには、同じく本町新道に牛若丸の山車が曳き出され、牛若囃子連がお囃子演奏しているのは恒例行事となっています。
 

(小江戸川越春まつり 元町一丁目の牛若丸山車展示)
 

岸さんは、元町一丁目に溶け込もうと、川越市役所前交差点にある蕎麦店「百丈」さんでも働くようになっていった。

 

百丈さんの仕事の後、勢〆酒店さんで吞んでいると色々な人と出会いがあった。

『そして、「ゆきき」と「元町一丁目」を盛り上げるための会「ゆきき会議」を発足。
勢〆酒店さんを会場とし、隔週水曜日の16時から19時に開催される「ゆきき会議」は、毎回、各年代の男女が自由参加し、「ゆきき」と「元町一丁目」の未来考え、意見を交わす場となっています。ルールは、必ず一品購入して参加すること。
こうした、今までにないコミュニティも生まれ、多くの人に参加してもらい、ゆきき会議主催のイベントも行いました。』


プレゼンの計画内容を実現するために真っすぐ進んできましたが・・・
プレゼンから一年後の2018年12月頃に、建物の基礎部分の状態が想像以上に悪化していることが判明し、予算オーバーになる事態になって、2019年2月に当初の計画を断念する事態に。

残ったメンバー2人を中心に会社を立ち上げていましたが、金融機関から融資が受けられず会社も解散。

 

『まちづくりキャンプで出会ったメンバーとまちやど構想を実現させるべく、プロジェクトを立ち上げ、資金計画をたて、会社も立ち上げました。
しかし、実際にリノベーションすべく、仲間とDIYを始めてみると、構造の問題がたくさん出てきてしまいました。これをすべて直すとなると、自分たちの想定以上の予算が必要となってしまいます...。
断念するしかない...。
会社も潰し、メンバーとも解散することを決断。とても辛く、悔しい思いをしました。
ふたたび・・・!
この物件で事業をする。それを諦めかけていたときのことです。
物件のオーナー様から、「これまで、町の人達と繋がろうと動いてきたことを、このままつぶしてしまうのは勿体ないんじゃない?私が建物を修繕したら借りてくれるかしら?」とご提案をいただきました!
オーナー様が、今まで、自分が大切にし、行動してきたことすべてを見ていてくださったのです。
オーナー様だけではありません。
働いていた元町一丁目の蕎麦屋さんのご親戚でもある「三澤屋建設」さん。
そして川越市で多くのリノベーションを手掛ける「株式会社 80%」さん、「アトリエビーツー」さんにもご協力いただき、今、リノベーション工事を行っています。
また、宿管理は「ちゃぶだい」さんにご協力いただくことになっております。』

 

川越は、課題だった宿泊が少しずつ充実してきています。

近年になってゲストハウス、民泊の宿泊施設が増え、多様なSTAYを提案している。

先行しているゲストハウスと言えば、お馴染み「ちゃぶだい Guesthouse,Cafe&Bar」さん、新たにオープンした「ここ和 小さなゲストハウス&カフェ」さん。

ちゃぶだいさんのオープン前に開催された壁塗りワークショップには、岸さんも参加していました。

(川越style「ちゃぶだい」ゲストハウス、カフェ・バー『つながる・たのしむ・ひろがる』

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12359057770.html

 

ー計画が白紙になってしまったという、なんとも波乱ですね。この過程で予想外の出来事もあったそうですね。
『建物のビフォーアフターの姿を残しておきたいと思っていた時に、知り合いのつてで映画監督の一ノ瀬晶さんと出会いました。私や建物のドキュメンタリーを撮ってもらっている間に、一ノ瀬監督は元町一丁目を舞台にした映画「おわりはじまり」を作り、川越市主催の第三回「キテミル川越ショートフィルム大賞」に出品し、見事に大賞を受賞しました。映画にはゆききの建物も使われ私も少し出演しています。』

 

ゆききと岸さんに関連するもので、この映像作品を紹介しなければなりません。

それが、「おわりはじまり」。

一つの映像作品が、街を変え得る力を持っている。

映像作品は作品として独立してあるものであるが、しかし映像作品を作る過程には、多くの人が関わり、街を巻き込み、制作現場も作品に劣らない人間ドラマがある。
一つの映像作品に集まる人たちの動きが、街を変え得る力を発揮しているのだ。

川越ではこれまで見られなかった動き。
それが、映像作品をきっかけにした、川越のまちづくり。
「おわりはじまり」。
一つの映画がリアルの街を巻き込み、まちづくりに繋がっていく事例がここに。

おわりはじまりが、出品された映像コンテストが「キテミル川越ショートフィルム大賞」でした。

「キテミル川越ショートフィルム大賞」
https://www.city.kawagoe.saitama.jp/shisei/kochokoho/kohokawagoe/shortfilmaward.html

『川越市では、市内の魅力ある地域資源を発掘し、映像による発信を行うことを目的として、市内で撮影をおこなった映像作品のコンテスト「キテミル川越ショートフィルム大賞」を開催しています。「観ると川越に来たくなる!」ような作品のご応募をお待ちしています。
「キテミル川越ショートフィルム大賞」は、米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア(以下、SSFF&ASIA)」を主催するショートショート実行委員会の協力のもと開催しています。』

川越の映像コンテスト、「キテミル川越ショートフィルム大賞」は、2017年に始まり、これまで3回にわたって開催され、それぞれ3作品ずつ9作品がノミネートされ、大賞3作品、奨励賞6作品が決まっています。

第3回「キテミル川越ショートフィルム大賞」で、一ノ瀬監督の「おわりはじまり」が大賞に決定。

《第3回キテミル川越ショートフィルム大賞 大賞「おわりはじまり」》
■おわりはじまり(一ノ瀬 晶/14:05/日本/ドラマ/2019)
あらすじ
『かおるは、手放すことにした家のクローゼットから夫・泰明愛用のジャケットを30年ぶりにみつける。
そのポケットからは、かつて泰明がかおるに宛てたとおぼしきメモが。メモの内容はなんと町中をめぐる謎解きクエスト。
かおるは渋々ながら30年前の夫の「いたずら」につきあう事を決め、小さな小さな「冒険」の旅にでる。』

 

「おわりはじまり」の重要な舞台となっているのが、川越の元町一丁目。
一ノ瀬監督らは人の縁があって川越の元町一丁目と繋がり、ここを舞台にした作品にしようと決める。
撮影には元町一丁目のお店や人たちが撮影に協力し、元町一丁目発と言えるような作品になっているのが特徴。

「おわりはじまり」の撮影に深く関わっていたのが、岸さん。
作品の冒頭のシーンに出てくる場所が、まさに岸さんがまちやどを開く建物である。

岸さんのまちやどが舞台となり、さらに岸さんは登場人物として出演、さらに撮影自体にも様々な面で協力しと、この作品が川越に根を張るために尽力した一人だった。
物語の中では、上の建物をリノベーションして活用するという話しになっていますが、これは現実として岸さんが上の建物をリノベーションしてまちやどにする話しとシンクロさせている。
また、作品では、元町一丁目の本町通りなどが背景として映し出され、川越の人にとっては馴染み深いもの。
勢〆本店さんや手打そば百丈さん、晴間さん、弁天横丁、川越スカラ座さん、旭湯さんなども登場。
現在進行形の元町一丁目の動きと、物語の進行がリンクしている。


多くの人が関わり、完成した「おわりはじまり」。
渾身の作品を第3回キテミル川越ショートフィルム大賞に出品。
ノミネート作品の上映と、大賞作品を発表する「授賞式とノミネート作品上映」が、2019年6月8日午後1時30分から、表参道ヒルズ スペース オーにて「SSFF & ASIA2019」プログラムの一つとして行われ、見事に一ノ瀬監督の「おわりはじまり」が大賞を受賞したのでした。

 

「元町一丁目を舞台にした『おわりはじまり』を、元町一丁目で上映会を開きたい」。
 

スタッフや出演者は、作品に協力してくれた酒店「勢〆本店」さんの蔵を借りて上映会を開くことになった。


(勢〆本店さんと一ノ瀬監督)
「勢〆本店(せしめほんてん)」
川越市元町1-10-5
創業150年ほどになる老舗酒店。勢〆本店では普段から酒屋で気軽に吞める「角打(かくうち)」を行っており、地域の人のコミュニティにもなっているのだ。川越のディープを体感しようと、若い人や観光客も勢〆本店での角打を楽しむ光景が見られる。
「おわりはじまり」の中でも、勢〆本店さんでの角打のシーンもあります。
勢〆本店さんには、通り沿いにある店舗からは窺い知れない、裏手に立派な蔵があることは川越では知られていない事実。
そこを、「おわりはじまり」の上映会の会場にしようというのだ。
2019年8月27日に上映会が決定。
ただ、現状は上映会を行うための掃除や準備が必要で、一ノ瀬監督や関係者が上映会の前に会場となる蔵を掃除して場を作ろうと企画したのが、2019年8月21日に開催した「『蔵』のお掃除イベント」。
おわりはじまりの関係者のみならず、岸さん含めた有志も集まってみんなで蔵を掃除して綺麗にし、上映会を開く状態にした。



そして、2019年8月27日に開催したのが、「こんなライブみたことない!勢〆☆おくらいぶ『かいじゅうのうまれるところ』」でした。

◆独特なスタイル。『おわりはじまり』の音楽制作
録音スタジオにモニターを持ち込み、本編を流しつつ、即興で音楽をあてました。このアクロバットを担当したのが、キーボードの小林創とドラムの木村おうじ。二人の変幻自在のワークは冴えわたり、本作を大賞へと羽ばたかせてくれました。
「映像」と「音楽」が出会い、スパークし、作品となっていくさまは、まさに「かいじゅうのうまれるところ」。
◆イベント内容
本作監督、一ノ瀬晶も交えて録音当時の様子をふりかえったり、その場でちょっと再現してみたりします。そしてメインイベントは、映画『おわりはじまり』とふたりとのジャズセッション!
音楽の入っていない本編に、ふたりが再び音楽をあてていきます。どんな「かいじゅう」が生まれるか? それは見ての聞いてのお楽しみ。
主催:unit.TOTLOT

映像に合わせて生LIVEで音楽が演奏されるという画期的な試み。
一瀬監督が意識したのが、川越まつりの曳っかわせでした。
その場の状況で即興的にセッションする曳っかわせの要素をこの上映会でも採り入れたのでした。

当日は多くの人が勢〆本店さんの蔵に訪れ、映画×音楽×お酒×ダンスを楽しんでいたのでした。

(川越style「おわりはじまり」第3回キテミル川越ショートフィルム大賞大賞作品 元町一丁目

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12521941372.html

一つの作品から、人の輪が広がり、街を巻き込み、おおきなうねりになっている。
一ノ瀬監督は、この作品に留まらず、撮影は引き続き続けていくと話す。

なんと、ゆきき・岸さんをテーマにした映像を現在撮影中。

 

その後も、ゆききとなる場所を知ってもらおうと、川越まつりの10月19日(土)、20日(日)の2日間、ゆききで上映会を兼ねたイベントを開催しました。
「おわりはじまり ー Yuのおわり ゆききのはじまり ー」。


(2019年10月「おわりはじまり ー Yuのおわり ゆききのはじまり ー」)
 

2019年大晦日~2020年元旦にかけては、なくなってしまう一階扉を残そうと、アーティスト福島英人さんによるライブペインティング「はじまりの扉~未来へつなぐRemodule Painting.~」が行われ、見事に未来への扉が完成しました。

(川越style「はじまりの扉~未来へつなぐRemodule Painting.~」ゆきき

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12563820512.html

 

この扉は、現在のゆききでは、階段上の壁に設置され、ゆききから帰る人が目にするようになっています。

 

『始めるきっかけから現在、そしてゆききが完成し、このあとどのようなエンディングになるのか。
「私自身」、そして「ゆききのリノベーション」の全てを、ドキュメンタリー映像として撮影していただいています。
撮ってくださっているのは、『第3回キテミル川越ショートフィルム大賞』で大賞を受賞された一ノ瀬晶監督です。
私が、決断をしたときに、その決意に共感してくださり、完成までの撮影を約束してくださった。その想いをとても有難いと思っています。』
 

その後、2020年6月にオープニングセレモニーを開催し、ゆききを応援してきた面々が集まり、ゆききオープンを祝いました。

岸さんから、これまでの経緯や事業説明が行われ、ドキュメンタリー映像も上映されました。

 

ーゆききという名称にもこれまでのストーリーや思いを感じます。
『もともと計画していた「Kawagoe まちやど YU」の「YU」は、夕方から川越を盛り上げようという意味を込め、旭湯の「湯」、ゆききの建物二階がテイラーだった時の服の糸を「結う」、友達の「友」などの意味もありました。そして岸善昭のあだ名がキキで、かつてやっていた自分のお店の名前がKiKiだったので、それらを合わせて『ゆきき』と名付けました。人の『行き来』という意味もあります。』

 

ゆききの物語は始まったばかり。

これからも、仲間たちと共に地域と共に、ゆっくりと歩んで行きます。

宿はこれから始まっていきます。

 

『泊まれるリラクゼーションサロン「ゆきき」』
川越市元町1-8-8 2F
サロン営業時間 11:00~19:00
※夜間の施術について
お仕事で毎日遅くてお店に来られない方のために、19:00過ぎでも施術は受けられます。当日19:00までにご連絡ください。

不定休

090-9806-0987

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