ミルフィーユ好きのシェフのこだわりが詰まったケーキ屋さん
さくり、とした生地の食感が命。
この食感を出すために丁寧な仕込みは欠かせません。
ものづくりに対する真摯な姿勢。手仕事の価値。
丁寧な手仕事でしか生まれないものがあります。
パイやミルフィーユならこのお店。
2009年5月にオープンした、パイとミルフィーユを中心にした洋菓子店「パイの樹 パイとミルフィーユの店」さん。
お店があるのは、西武新宿線本川越駅蔵のまち口(東口)、西口共に徒歩1分ほど。
または東武東上線川越市駅徒歩3分ほどのところにあります。
本川越駅駅蔵のまち口からは、駅前スクランブル交差点を西に進み、NHK文化センター川越教室のT字路を左折。通り沿い右手にあります。
通りは本川越駅西口駅前に繋がっています。
川越市駅からも近く、本川越駅と川越市駅の中間にあります。
人通りの少ない路地にひっそりとたたずむ小さなお店ですが、オレンジ色の看板と、外まで香ってくるバターの上品な香りが、存在感を際立たせています。
以下は、本川越駅蔵のまち口から。
「パイの樹 パイとミルフィーユの店」
川越市中原町2-7-9
11:00~18:45
土・日曜日、祝日 11:00~17:45
火曜日・水曜日休み
049-298-4033
Facebook:
https://www.facebook.com/Painoki
※イートインスペースは休止中
パイの樹さんは、パイとミルフィーユを専門にした洋菓子店。
お店は、隠れ家のようなアットホームなケーキ屋さんにしたい、というオーナーの坂崎さんのコンセプトのもと、外からは中の様子が窺えないようになっているのが特徴。
白とオレンジを基調とした鮮やかな色合いは、パイの色や肌色のイメージからとったもの。周囲に飾られた花々やグリーンが、ケーキ屋さんのかわいく華やかなイメージに寄り添っています。
看板に大きく描かれたパイの樹のロゴは、名前の通り大きく茂る樹が描かれています。これは、樹木のように大きなケーキ屋さんになって、「パイならこの店」と言われるように、との願いが込められている。
外に設置された看板には、おすすめのケーキや、そのとき限定のお得なキャンペーンなどが書かれていることもあります。
川越の個人の洋菓子店、というくくりの中でも2009年オープンはベテランのお店になります。
オーナーの坂崎さんが一人で切り盛りする小さなお店。ついつい長居してしまうアットホームな雰囲気があります。
坂崎さんはミルフィーユなどのスイーツが大好きということで、愛情のこもったスイーツ作りを行っています。
地域に密着したケーキ屋さんになって、家族のように、お店を身近なものとして親しんでほしい、というお2人の考えにより、店内にはアットホームで温かい雰囲気が流れます。
かしこまったケーキ屋さんではなく、一人でも気軽に入りやすい、温かみのある対応が特長的です。
パイの樹さんは、2009年にオープン以来、この場所で地域の人々に愛され続けている洋菓子店。
当初は、夫婦2人で切り盛りしていて、オーナーでありシェフである2人は、共にミルフィーユを始めとするパイやケーキなどのスイーツが大好き。現在は、奥様がオーナーパティシエとして活躍しています。
お菓子の街、小江戸川越。
川越には、昔から続く老舗和菓子店に、新しい時代の洋菓子店、さらに近年は個性溢れる多彩な個人店の和菓子店・洋菓子店が増え、お菓子文化の裾野が広がっています。
お菓子の中でもジャンルに特化したお菓子店も増え、焼き菓子専門店、シフォンケーキ専門店、バウムクーヘン専門店などのお店もある川越。
そして、パイとミルフィーユに特化したお店が、パイの樹さん。
ケーキを扱う洋菓子店は数多くありますが、パイとミルフィーユをテーマとしてお店というのは川越では他に見られません。川越のみならず、広くとらえても専門店というのはなかなかありません。
ゆえに、「パイならやっぱりパイの樹さんで」「ミルフィーユを買うならパイの樹」さんでと、昔からの常連が数多くいるのが特徴。
パイ好きやミルフィーユ好きという人も世の中には多くいて、そうした人たちがファンとなって通っているのもパイの樹さん。
パイの樹のオーナー坂崎さんの人柄に惹かれ、オープン当初から通う常連も多くいます。
店内のショーケースに並ぶケーキの数々。
ショーケースには常に30種類ほどの色とりどりのケーキが並んでいます。
ミルフィーユの種類は10種類以上、それにパイメニューも豊富に取り揃えます。
パイやミルフィーユ以外にももちろん、通常のケーキも用意しています。
ケーキには手描きのポップが付けられているものもあり、使われている果物などの説明を読んで購入することができます。
誕生日ケーキなどの予約や、焼き菓子の郵送も可能で、ケーキとドリンクのセットが楽しめるイートインスペースもあるので、普段のおやつの調達以外にも様々な場面で利用できるお店です。
パイの樹のスイーツはすべて手作りで、昔ながらの優しい味が楽しめること、他では食べられないさくさく食感を追求したパイやミルフィーユが食べられること、遊び心のあるかわいいケーキに出会えることなどから、地元で人気の洋菓子店です。
ケーキは季節により変わり、季節の素材を活かしたケーキが並びます。
季節によって「かぼちゃパイ」「自家製栗の渋皮煮を使ったケーキ」「まるごともものゼリー」など限定商品が登場し、常連さんをも飽きさせません。様々な人気キャラクターをモチーフにした「アイシングクッキー」は、子供へのプレゼントや、誕生日など記念日のケーキへの飾り付けとしても人気があります。不定期で、果物やケーキ、クリームなどを使ってお弁当のように盛り付けた「ケーキ弁当」なるものも登場し、シェフの遊び心いっぱいのショーケースは、見た目にも楽しい、にぎやかなものとなっています。
「こだわり卵のカスタードミルフィーユ」「アーモンドローストミルフィーユ」「ダークチェリーミルフィーユ」など、上にトッピングされた果物だけでなく、それぞれクリームまで作り分けられているこだわりようで、様々な味を楽しめるのが特長です。
ミルフィーユ以外にも、「ベイクドチーズケーキ」「ショートケーキ」「モンブラン」「プリン」など、定番といえるケーキが多くそろっています。昔ながらのラインナップなので、子供のおやつや年配の方への手土産など、幅広いシーンで利用できます。ホールケーキも、スタンダードなイチゴのショートケーキ、アップルパイやミルクレープ、アプリコットパイなど種類が豊富で、記念日やイベントシーズンにも人々が多く集まります。
パイの樹さんは何と言っても、パイとミルフィーユが看板。
専門店だからこその、他とは一線を画す生地があります。
看板商品は、アップルパイ。
生地の食感を感じてみて欲しい。。。これが専門店にしか出せないものと分かります。
りんごの水分でパイのサクサク感が失われないよう、独自の工夫がなされています。
加えて、これ以上さくさくのミルフィーユは他にない、とシェフが言い切れる、ミルフィーユへのこだわり。
通常ケーキ屋さんのケーキは、ホールで作ったものをカットして売られていることがほとんどですが、パイの樹では、小さなパイもひとつひとつ個別に作られています。それは、ホールで作ってカットすると、パイのカットした断面が乾いてしまうからという理由からです。もちろんひとつひとつ作る方が手間も時間もかかりますが、手間を惜しまず、一番おいしい作り方を追求するシェフの姿勢が表れています。また、イートインスペースでいただけるミルフィーユは、直前にクリームや果物を乗せるため、サクサク感を活かすことができますが、ショーケースに並べるミルフィーユはそうはいきません。そこで、パイにチョコレートコーティングをした上で、クリームや果物を重ねるという工夫を行っています。テイクアウト後も、サクサク感を楽しむために「3時間後までには食べて欲しい」とお客さんに声を掛けるということからも、パイの食感を追求するという、シェフのこだわりが感じられます。
パイの樹さんでは、パイとミルフィーユの生地は一つ一つ折る工程から手作業です。
実は、パイ生地から手作りするなんていう手間をかける洋菓子店は少数派。
一般的に、沢山のケーキのラインナップの中のパイやミルフィーユと考えたら、ここにそこまで手間をかけられない面ももちろんあります。だから、業者の冷凍パイシートを使用するお店も多い。
膨大な手間がかかるゆえに、洋菓子店ではパイヤミルフィーユのケーキは少なくならざるえず、本当にパイやミルフィーユを手作りして提供するなら専門店にしなくてはならないくらい。
という洋菓子店の側面があり、
「パイとミルフィーユを中心にするなら専門店に」
したというパイの樹さん。
パイ生地は、折って作るやり方(折りパイ)と、練って作るやり方(練りパイ)があり、パイの樹さんではもちろんきちんと折って作る製造方法で作っています。
生地にバターを入れては伸ばし、入れては伸ばしを繰り返して、小麦粉とバターの層は100層以上になっていく。
(うどんの生地を伸ばす光景を想像すれば分かりやすい)
生地を作るために必要不可欠なのは、場所の広さ。
パイの生地を作るための場所を確保することを考えても、一般的にここに手間をかけられないのもあります。
折りパイは、生地が膨らみ、綺麗な層ができ、柔らかくもさくっとした軽やかな食感が売りです。
もう一つ、専門店のこだわりを紹介するなら、パイの樹さんの生地は焼き置きしていないこと。
焼いた生地を冷凍にして保存することはせず、その日に販売するパイはその日の内に販売できる量しか作らないのが信条。
保存しておけばロスが出ないですが、水分を含んで生地はふにゃふにゃになってしまう。
その日の作り立ての生地を使用しないと、このさっくりとした食感が失われてしまうのです。
誕生日ケーキなどには、ミルフィーユ生地によるホールケーキも制作しています。
生地の素材は、小麦粉、マーガリンではなく100%バター、塩、砂糖少々。
シンプルな素材を、素材の持つ力を引き出し、手仕事で美味しいものへ仕立てていく。
言わずもがなですが、保存料、着色料などの食品添加物は一切使用していません。
原料としては他に、卵や牛乳などで、どれもこれもシンプルで誰もが分かる原料数品で作っています。
添加物を使用していないため、生ものはすぐに頂く必要があります。
地元川越の素材としては、パイの樹でなくてはならない、卵。
パイの樹のお菓子には、川越の江田養鶏場さんの卵を使用しています。
江田養鶏場さんは、川越Farmer'sMarketお馴染みの養鶏家で、マーケットでは毎回大人気のブースになります。
この卵があってこその、パイの樹のお菓子なのです。
川越の芳野地区にある江田養鶏場さん。川越の養鶏家として70年以上前からこの地で鶏卵を生産しています。現在3代目の江田さんで20年ほど。
養鶏場にとってこれから一年で一番忙しくなる時期を迎えます。
クリスマスのケーキに、おせち料理に、年末が最も需要のピークなのだそう。
大体3000羽の鶏が飼育され、鶏たちは一日に一つの卵を産みます。
江田さんの鶏はイサブラウンという種類で、全て紅い鶏です。
余計な予防接種など必要ない病気に強い鶏ですが、そんなにたくさんの卵を産んではくれない。
そして臆病で神経質なところもあり、少しの音にも敏感に反応する鶏なので、
ストレスが溜まると採卵にも影響してしまうという手間の掛かる鶏でもあります。
卵の黄身の味の決め手はなにより餌。
餌の配合は江田さんのお父さんが決め、江田養鶏場独自の配合の餌によって、あの卵の味が決まっています。
「うちの卵が美味しいと言ってもらえるのは、それは餌がいいということでもあるんです」
と話す江田さん。
いい卵=赤い黄身というイメージが世間に広がっていますが、
黄身の色は餌でどうとでもなるので、
それよりも大事なのはどんな餌を与えているかという本質的なこと。
江田さんの餌はもちろん自然のもので、自然の黄身の色を出そうと日々手間を重ねています。
数百万羽飼育するような養鶏場ではありませんが、
目の行き届く数千羽という規模で、一個一個の質にこだわったブランド卵を作っている農家です。
江田さんの卵はあぐれっしゅ川越や伊佐沼農産物直売所、ららぽーと富士見のいるマルシェなどで手に入り、他にも川越市内のお店でも江田さんの卵は指名買いされて食材に使われています。
店内の棚には焼き菓子もずらり。
パイの樹では、焼き菓子も全て店内で手作りしています。
ラッピングが工夫された焼き菓子は、手土産にも最適。手のひらサイズの焼き菓子は子供にも人気。
クッキー、焼きチョコ、チーズパイ、フロランタンなど常時30種類ほどのラインナップです。
その中でも人気商品となっているのが、キャラクターをモチーフにした「アイシングクッキー」で、子供へのプレゼントや手土産、ケーキに添えるデコレーションにも使えます。
お店のシェフがおすすめするのは「リーフパイ」で、パイの樹こだわりのサクサクのパイが味わえます。
その場で郵送してもらうこともできるので、遠方の方へのプレゼント選びにも利用できます。
毎月、イベント毎に店内の飾り付けが工夫され、特にハロウィンとクリスマスには、シェフ自ら仕込むという、手の込んだ飾り付けを楽しむことができます。イベントがないシーズンにも、クマのぬいぐるみや花などが飾られて、子供も大人もわくわくするような空間が生み出されています。店内の調度品は、飾り過ぎず、家にいるようなどこか懐かしさを感じる雰囲気です。
(クリスマス時の店内)
※以下、イートインスペースは現在休止中
パイの樹さんは、奥にはゆったりとくつろげる、隠れ家のようなイートインスペースが設けられています。
(喫茶のラストオーダーは閉店30分前)。
全部で14席あるイートインスペースは、淡い黄色の壁紙と、優しいピンク色のイスがかわいい空間です。
地元の学生さんや、常連さんが、イートインスペースでお気に入りのケーキを食べながらゆったりと寛いだり、シェフと和気あいあいと談笑したりする姿が見られます。
カフェ感覚でケーキセットを味わい過ごすことができます。
店内のケーキに珈琲や紅茶、ソフトドリンクを合わせたセット。
600円のケーキセットは、400円までの商品ならショーケースのどのケーキを選んでもいいという仕組み。
好きなケーキを選び、ドリンクとセットというだけあって人気です。
学割や、おかわりのドリンクが均一料金になるお得なサービスもあります。
シェフのおすすめは「サクサクミルフィーユ」。
オーダーを受けてからフルーツやクリームを盛り付けてくれるので、パイのサクサク感が失われません。崩れやすいため食べ方が難しいミルフィーユですが、シェフおすすめの食べ方まで説明があり、気構えず、楽しんで味わうことができます。
パイの樹さんでは、店内販売のみならず、各地のイベントに出店することも多く、イベントとして真っ先に挙げられるのが、毎年10月の「川越まつり」でも店先販売。
アップルパイのテイクアウトの他、クッキーのすくい取りも恒例で、川越まつりでお馴染みの出店となっています。
他にも、「かわごえ春の農業まつり」、「小江戸川越農産物と食のまつり」、くらしをいろどるFarmer'sMarketの「小江戸川越お菓子マルシェ」など市内のイベント出店でもお馴染みでした。そこでもやはり、アップルバイは人気で、さらにクッキーのすくい取りは列が出来るほどの人気ぶりが恒例。
(後編 「小江戸川越農産物と食のまつり」2016年1月31日ウェスタ川越
https://blog.ameba.jp/ucs/entry/srventryupdateinput.do?id=12124950651)
(川越style「くらしをいろどるFarmer'sMarket 後編」17,200人の来場で賑わう
https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12347024460.html)
ものづくりに対する真摯な姿勢。手仕事の価値。
丁寧な手仕事でしか生まれないものがあります。
「パイの樹 パイとミルフィーユの店」
川越市中原町2-7-9
11:00~18:45
土・日曜日、祝日 11:00~17:45
火曜日・水曜日休み
049-298-4033
Facebook:
https://www.facebook.com/Painoki
※イートインスペースは休止中