川越style「川越角屋酒店(かどやさけてん)」人が集まるコミュニティとしての酒屋 西川越駅 | 「小江戸川越STYLE」

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川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

 

人が集まるコミュニティの創造、それを酒屋発というのが新しい。

酒屋という枠を軽々と超えながら、いやそれは、酒屋の原点回帰と言った方がいいかもしれない。

 

1877年創業、地元川越に密着して140年。その先に続く未来へ。

現5代店主が2017年11月にリニューアルを果たしたのが、「川越角屋酒店」さん。

お店があるのは、JR川越線西川越駅から歩いて5分ほどのところ。

県道川越日高線、月吉陸橋を越えて今成の信号、泉小学校を過ぎ、次の信号にあるドラッグストア「セイムス」の交差点を左に。少し進んだちょうど角にあるのが、川越角屋酒店。

「川越角屋酒店(かどやさけてん)」

川越市小室503
10:00~20:00
水曜日休み
049-242-1734

sakaya@kawagoekadoya
JR川越線西川越駅より徒歩5分
お車でお越しのお客様へ:駐車場あります。

HP:

https://kawagoekadoya.shop/

Facebook:

https://www.facebook.com/kawagoekadoyasaketen/

Instagram:

https://www.instagram.com/kawagoekadoya/

「カドヤワインスタンド」Instagram:

https://www.instagram.com/kadoya_wine_stand/

 

店内を進むと、酒屋らしからぬ?カフェかワインバーかという空間が広がっていることに目を見張る。

2017年11月のリニューアルからお店の雰囲気も方向性もお酒のラインナップも変わった。リニューアル後は、「角打ち」ができる酒屋として生まれ変わり、店内には広いワインセラーを完備し、自然派ワイン・日本ワインに力を入れているのが売り。また、他では見られない、生ビールの量り売りも行っているという、面白い酒屋、場所なのだ。

 

リニューアルを経て、川越の人たちの注目を集め、人が集まる場として再生。その象徴と言えるのが、店内奥に広がる・・・イベントスペース。

存在感あるワイン樽が鎮座し、テーブル・椅子が配され、そこはどこからどう見てもお洒落なカフェ・ワインバーにしか見えないよう。酒屋店内にこんなスペースがあることにきっと驚くことでしょう。

このスペースこそ、リニューアルで誕生した場所でした。

このスペースを拠点にして、様々な発信をしていこうとしている川越角屋酒店。

 

イベントスペースは後述するとして、川越角屋酒店のお酒について。

川越角屋酒店の5代目長堀さんは、リニューアルではお酒のラインナップも大胆に見直した。

大型店は量や価格で勝負し、個人酒屋の強みは、何と言っても目利き。

「川越」の街としての特徴は飲食・物販で個人店が多く、そして川越人もチェーン店・大型店よりも個人店を選ぶ傾向が強い。お店の〇〇さんが作ったもの、〇〇さんが選んだもの、という人に価値を感じる人が多いのが川越。突っ込んで言えば、そうした感性が身についてきたら、川越人と言えるのでは。

その範疇に酒屋ももちろん入っていて、川越角屋酒店さんを単に品揃えや価格だけで見る人よりも、川越角屋酒店の長堀さんにお酒の相談をしたい、長堀さんのセレクトしたお酒を買いたいという人がいるから、個人酒屋が大型店に対抗し得るのだ。

これは大型店には真似できないものであり、お店としての個性とお店の人を積極的に打ち出して、地域の人と深く繋がろうとするのは個人酒屋の真骨頂。お酒のセレクトショップと言えるのが、個人酒屋と言える。

個人酒屋の中で、飛び抜けて新しい発想で展開しているのが、川越角屋酒店さん。

 

いろんな切り口で掘り下げる必要があるお店ですが、その前に、酒屋としての基本姿勢を徹底していることは忘れてならない。

酒屋の存在意義は「日本酒の楽しみをしっかりと伝えること。」だと自覚している長堀さん。

スーパーやコンビニではなく、わざわざ酒屋でお酒を選んでもらえるよう、そのお酒の味わいや背景や造り手さんの想いを正しく伝える事が大切、それこそが酒屋の仕事だと自覚している。
埼玉県の日本酒の出荷量は全国第4位。実は埼玉は地酒王国。酒蔵は35蔵あります。
川越の酒屋なので、まずは埼玉県産のお酒にこだわりたい。
もちろん、川越にも酒蔵があります。「小江戸鏡山酒造」です。

小江戸鏡山酒造は、1875年創業で、惜しまれつつも2000年に一度その歴史に幕を閉じました。しかしその後、復活を望む声と関係者の努力が実り、2007年に「小江戸鏡山酒蔵」として、新たなスタートを切りました。新たな酒蔵が誕生するのは異例な事なのです。
もちろん全国の美味しいお酒を扱うことにもこだわっている。

蔵元と酒屋の関係というのは、取引したいと連絡すればそのお酒を扱えるという簡単なものではない。蔵元としては造る量に限りがあり、既に取引先の酒屋があるのがほとんどなので、新規にが入り込むのは実は至難の業。

諦めるのは簡単ですが、どうにか扱えないかと行動するかしないかという熱意がその先の道を決める。
川越角屋酒店の長堀さんは、美味しいお酒に出会ったら、まず入手できるかどうか調べてみる。新規取引を望まない蔵元もいるのは当然、しかし行動すれば縁を手繰り寄せるもので、鳥取県や広島県、長野県の酒蔵に訪問して新規で取引に繋がっていっている事実がある。
特に鳥取県境港市の「千代むすび」では、なんと3日間にわたっての酒造り体験までさせてもらい、一緒に作業しながら蔵人達の想いも聞くことができた。

そこまでしてもらえば自ずと店内での販売にも力が入るというもの。

千代むすびの純米吟醸は華やかな香りもあり、飲みごたえもあります、ちょっぴり酸も感じられてこの時期冷やして飲むと美味しい。
酒屋の棚に並ぶお酒には、一つ一つにこのようなストーリーが詰まっているもの。

単にPOPで伝えるだけでない、行動したからこその話しを熱意を籠めて伝えることができる。

行動する酒屋の話しは、時間がいくらあっても足りないくらい、どこまでも面白いのだ。

 

そして、川越角屋酒店の大きな売りとしては、何と言っても、ワイン。

店内のワインセラーには、長堀さんがセレクトしたこだわりの自然派ワイン・日本ワイン250種類1000本ほどがずらりと並ぶ。

そう、自然派ワイン・日本ワインに特化した品揃えをしているのが川越角屋酒店であり、ここまでのラインナップは他ではなかなかお目にかかれない。

川越角屋酒店のワインセラーは、ワイン好きには居るだけでわくわくする空間でしょう。

フランス産を中心に、日本産にも力を入れ、スペイン産・イタリア産も扱っています。

 

「自然派ワイン」は、簡単に言うと農薬や化学肥料や除草剤などを使わずに、自然の力で栽培した葡萄を自然な方法で醸造し、余計な添加物等はなるべく加えずに造ったワインのこと。

しかし自然派ワインには明確は定義がないのは、理由はいくつかありますが、国によって異なる規制や、栽培家、醸造家の「認証」に対する考え方やその取得費用の問題。そして「ビオ」「オーガニック」という言葉に含まれるマーケティングの響きの問題などがあります。
「日本ワイン」は、日本産葡萄のみを使用し、日本国内で醸造、瓶詰めされたものの事を言います。

「国産ワイン」=「日本ワイン」ではありません。
「国産ワイン」とは、海外から輸入された葡萄や濃縮果汁及びワインを原料としたものであっても、国内で醸造あるいはブレンドしたものであれば法的に国産ワインを名乗ることが許されています。アルゼンチンやチリからブドウ果汁をタンクで輸入して、日本国内で瓶詰めすれば「国産ワイン」と言えるのです。
高温多湿の日本ではワイン用の葡萄の栽培が難しいとされ、長い間世界でも評価はされていませんでした。しかし近年は、山梨を筆頭に、世界のコンクールでも賞を獲得するワイナリーが増えてきています。葡萄の栽培から醸造まですべてを手掛けるワイナリーも増え、まさに今、日本ワインの黎明期といえる状態。

 

ワイン好きの購買パターンとして、都内のワインショップまで足を伸ばすか、ネット通販で購入するかというパターンがある中で、川越でここまでのワインが手に入ることはもっと知られてもいい。いや、知られていくはず。川越はもちろん、埼玉県西部でもここまで自然派ワイン・日本ワインを品揃える酒屋はほとんどないのだから。

ワイン好きの間に既に口コミで広がり、わざわざ求めてお店にやって来る人が途切れない。これほど自然派ワイン・日本ワインが求められているのか、と長堀さんが驚くほどの反響があるという。

長堀さんは、ワインの勉強をするために20代前半にフランスに2年半ほど留学していた経験を持ち、その後フランス関係の専門商社で働いたのち、家業に入った。以前から、いずれはワインを展開したいという夢を抱き続けていました。ソムリエの資格も有しています。

長堀さんにとっては、20代前半からあたためてきた構想が20年という歳月をかけて形がなったのが、このワインの顔触れ、それにワインセラーでした。

そして、品揃えるだけで終わらないのが新・川越角屋酒店。

販売に留まらず、ここでお酒を飲みながら過ごすことができるという、「角打ち(かくうち)」を行っているのも特徴です。

角打ちは、酒屋の角でちょい飲みするという意味で、川越角屋酒店では営業中、長堀さんセレクトの自然派ワインを試飲することができ、店内で扱っているつまみもお酒のアテにすることができる。

お酒は他に日本酒、量り売り生ビールがあり、クラフトビール・瓶ビール・缶ビール・缶チューハイも店頭価格+100円(グラス付き)で飲むことができる。水・炭酸水、ノンアルコールもあります。

つまみは、ナッツ盛り合わせ、カマンベールチーズ包み焼、カチョカバロ焼き、フランス産ベジタリアンミニキッシュ、いぶりがっこに酒粕のクリームチーズ、雑穀クラッカーに鏡山のクリームチーズ、無添加手作り生ハムのダイスカット、那須の森のチーズとドライフルーツ各種など。

 

お酒以外に角打ちには珈琲もあり、珈琲はハンドドリップで(!)淹れてくれるという徹底ぶり。

「角打ち」を行っている酒屋は、川越市内だとまだ少なく、しかもこの広々とした空間、かつ、洗練された雰囲気の中でというのはここでしか味わえない。

もともと、角打ちを通して人の集まる場だった「酒屋」は、大型店の進出などの影響により時代によって姿を変え角打ち文化は廃れましたが、今になって酒屋再興の潮流がやって来た。

人が集まるコミュニティとしての酒屋。

川越角屋酒店のイベントスペースは、昔からの馴染みの人にとっては憩いの場となり、新しく知る人にとっては酒屋体験を深める場として人が交流するスペースとなっています。

酒屋の人の集まる場としてのポテンシャルの高さは言わずもがなでしょう。

目の前に並ぶセレクトされた銘酒を眺めながら、極上のお酒空間で心地良く酔える幸せ。

お酒の目利きを持ちどこまでも語れる店主が居て、空間はいよいよ凄みを増す。

お酒の相談をしたいなら、酒屋の店主、それも長堀さんのような常にアンテナを張っている感度高い店主に訊くのが一番なのだ。

 

スペースには、木箱の本棚が置かれ、並んだ本を眺めながらお酒や珈琲を飲むというブックカフェ的な過ごし方もよし、気に入った本があったなら購入することもできます。

また、作家さんの器も展示販売され、つまり、お酒の販売場所だけでなく、お酒文化を広めようとするのが、川越角屋酒店。

 

川越角屋酒店では、お酒に触れ知ってもらおうと定期的に試飲会などを催しているのも特徴。また、お酒という切り口以外にもテーマは各方面に広がり、他ではなかなか体験できないワークショップ・イベントを開催している。1店の酒屋でこれほどの開催頻度でワークショップ・イベントを企画・運営していることが信じられない。

自主開催の他に、イベントスペースとして貸し出すシステムもあり、川越角屋酒店の空間が気に入って会場として開催しているイベントも多くあります。

ギャラリーに例えるなら、独自の企画展を中心にしながら貸しギャラリーとしても在るという両立。

会場を探している人にとっては、川越角屋酒店は、まずイベントスペースの広さ・雰囲気は惹かれるでしょう。それに駐車場もあるのも大きい。

長堀さんの理想は毎日何かのワークショップ・イベントが行われていること、お店に来れば何かが行われていること、その発想がまず、新しい。

最近のイベントを少し振り返ると、

2018年4月5日「ヴァンクールの自然派ワイン試飲会」

 

5月6日「川越茶会 〜薫るファーストフラッシュ(新茶)〜」

5月19日「チーズ工房那須の森のチーズと自然派ワインと楽しむ会」

5月26日「ひょっこりランチ&寄せ植えワークショップat川越角屋酒店」

6月9日「ブルゴーニュワインフェア」

 

6月10日「まごころ村のおむすびの会」

6月16日「ムッシュー・ロバンと楽しむフランス家庭料理」
6月17日「蔵元かくうち。千代むすび編」

6月23日「酵素たっぷり"生"甘酒!フルーツ甘酒と甘酒漬け床づくり〜発酵のプロ直伝の生甘酒料理教室〜」

6月30日「エディさんのウクレレLIVE」


7月21日「蔵元かくうち 石井酒造編」

他にも、7月には篠崎悦子絵画教室の生徒さんの水彩画展の会場となり、イベントスペースは「ギャラリー・ド・カドヤ」に変身。酒屋で絵画展という快挙を成し遂げた。最終日の7月29日には、お抹茶一服500円で提供していました。

 

イベントスペースの今後の予定としては、2018年9月1日happyDELI認定 ポリパンマイスター安藤陽子先生による「ポリパン*ナン@川越角屋酒店」開催。


『お手軽に天然酵母パンを焼いてみませんか?
ポリ袋で材料を混ぜ、フライパンで発酵、焼き上げます。汚れません。こねません。
創業140年の歴史ある川越角屋酒店さんとの第2回コラボワークショップは、ナンです。コープカルチャーでも大好評だったひよこ豆のカレーをデモンストレーションで作り、一緒に召し上がっていただきます。
こちらで用意した生地で成形、焼き上げます。お持ち帰りの生地も仕込むので、お家でもまた作る事が出来ます。
ナンの材料には、国産強力粉春よ恋、きび砂糖、塩は伊豆大島の海の精、牛乳、ヨーグルト、ホシノ天然酵母を使用します。
ひよこ豆のカレーには、ひよこ豆、合挽き肉(牛・豚)、玉ねぎ、人参、トマトの水煮などを使用します。』

イベントページ:https://www.facebook.com/events/251947375601583/

少し振り返ってみただけで、いかに酒屋の固定概念に捉われることなく、可能性を広げようとするお店か伝わるでしょう。

 

 

川越角屋酒店の酒屋としての新しさは、各地のイベントに積極的に出店し、長堀さんセレクトの自然派ワイン・日本ワインの伝道を行っていること。そもそも酒屋がイベントに出店するというのは川越では珍しい。こうした出来事に、川越角屋酒店の新しさがより感じてもらえるはず。

(川越style「はなばたけのはじまり」花のあるくらしを提案する ウニクス川越にぎわい広場

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12369313265.html

 

(川越style「パンフェス野老(やろう)!」×川越Farmer’s Market所沢航空記念公園

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12389807488.html


 

他にはない酒屋、ここにしかない酒屋。

川越角屋酒店さんがリニューアルしたのが、2017年11月のことでした。

長堀さんが、川越角屋酒店をリニューアルしようと思ったのは、一体どんなことを考え、どんな経緯があって辿り着いた結論だったのか。


酒屋をリニューアルすると決めたのは、2016年の12月頃の事。
川越角屋酒店は、20年前に街の酒屋からディスカウントストアに業態転換し、上手く時代の波を捉え地域の多くのお客さんに喜ばれるお店で在り続けた。

別の業務に就いていた長堀さんは、5代目として本格的に家業の酒屋の仕事に入るようになり、酒屋の現状を知るようになると、これはまずいのではないかという実情にようやく気付き始めという。2016年のことでした。

危機感から居ても立ってもいられず、「なんとかしなければならない」と思い立って改革を構想し始めていく。街の酒屋はどんどん減少しているが、しかし、「酒屋には酒屋としての使命があるはず」。それを信じて取り組んでいきたいと、お店をリニューアルすることを決断。

長堀さんは、ワインが好きで、まずはワインの品揃えを改めて見直すことにした。
それまでの自店のワインを眺めた。

現状の仕入先を調べ、カタログとにらめっこしてみた。

何度読み返してもワクワクしてこなかった。。。

何日か考え、ようやく気付いたことがあった。

自分の店のワインはスーパーなどで買えるものと同じ商品構成だったということに。カタログに載っている商品もどこかで見たものばかりだった。気づかないうちに、商品の独自性はなく、どこでも買える品揃えとなってしまっていたのだ。
それに試飲をせずにカタログだけで仕入れても美味しいか美味しくないかなんて分からない。お酒の改革に、長堀さんは自分で飲んで美味しいと思ったお酒だけを売りたいと思い、試飲会巡りをスタートした。
まずは仕入先の選定から。幸いスタッフの一人がフランス食品振興会(SOPEXA)認定のコンセイエの資格を持っていたため、試飲会の案内はよく来ていました。そこで片っ端から試飲会に参加。週1回以上は必ず参加していたという。1カ月でだいたい300種類くらいのワインは試飲していたでしょうか。
そんな中で出会ったのが・・・「自然派ワイン」。

自然派ワインの持つ優しい味わいに魅せられた長堀さんは、このワインをお店の軸にしたいと考えた。

 

Rebuilding Center JAPAN (リビセン)との出会い。
たまたま入った本屋さんで、長堀さんが手に取った雑誌が「ソトコト」。そこで目にしたのがRebuilding Center JAPAN (リビセン)の記事でした。

直感的にこの人達に間違いないと思った。いい空間を作りたいと思い続けていた時の偶然の出会い。
いい空間ができればそこに人が集まって流れが生まれる。
働く人がいい空間だと感じてなければ、きっとお客様は来てくれないと思っていた。

流れは、きっといいものもそうでないものも運んでくるけど、きっとその空間に必要なものだけがそこに残っていって、何かが生まれる。
いい空間から生まれるうねりは街に流れこんで、街は少しは楽しくなる。
その街に暮らす人たちが楽しくなって、訪れる人も楽しくなって、街を愛する人が街の中に外に増えていく。
リビセンの考え方は、
古材や廃材を活かして、新しい命を吹き込むこと。
人の気持ちをつないでいくこと。
現場の雰囲気を大切にすること。
家に帰ってすぐにリビセンにメールをしたという。酒屋のリニューアルをしたいこと。ショップインショップの話がきまりかけていて、すぐにでも会いたいこと。次の日すぐにメールの返信が来て、翌週末にリビセンを訪ねに諏訪に行くことが決まったのだった。
リビセンと一緒にリニューアルすることが決まり、いよいよイメージが具体化していく。

(ちなみに、リビセンが設計するのは、川越はおろか埼玉県で見ても川越角屋酒店が初だった)

リニューアル工事の間に、市民を巻き込んだワークショップを開催していたこともありました。
「リビセンとつくる、ワインを置く木箱」。
『~リビセン東野さんのDIY相談室と、ワインなんでも相談室も~
ワインの陳列用の木箱をつくるワークショップをリビセン「ReBuilding Center JAPAN」と一緒に開催します!』
■日時:9月10日(日)13:00~16:00頃 終わった後は生ビールで乾杯!
■定員:10組(親子でのご参加も大歓迎!)
■参加費:無料
■持ち物:汚れてもいい格好
■木箱のサイズ:酒屋のワインラックに入れる大きめの木箱です。
当日はそれぞれが気に入った古材を選び、オリジナルの組み合わせで制作。釘打ちから小口処理の仕方まで箱作りのノウハウを丁寧に伝えました。
みなさんで作った木箱は、新しくなった川越角屋酒店のワインセラーの中で大事に使われています。

面白いワークショップには面白い人が集まってくる。

木箱作りの参加者が都内のコーヒーショップを紹介してくれ、珈琲豆を仕入れることになり、あの美味しい珈琲に繋がった。他にも、指扇の「ほどほど屋エイト」の高山さんなどなど、ワークショップに参加してくれた人とは今でも繋がっている。

2017年夏に始まったリニューアル工事は、街の人を巻き込みながら、街に見守られながら進み、2017年11月、これまでの140年という歴史の上に新しい酒屋像を示していく決意のもと、新生川越角屋酒店がスタートしたのでした。

店内の一角には、これまでの商いの営みで使用された文化財的遺品が展示されています。

長堀さんの取り組みは行政も注目し、トークイベントにゲストで登壇したこともありました。
「第4回かわごえデザイン会議」
『かわごえで活動している面白い人をゲストに迎え、かわごえの魅力を普段とは違った観点で切り取るトークイベントシリーズ「かわごえデザイン会議」。第4回目となる今回は「わざわざ行きたくなってしまう店づくり、地域づくり」をテーマに、霞ケ関・角栄商店街で野菜を中心としたバー"vagetable bae base T”を運営されている栗原司さん、そして西川越の酒屋さんで新たな業態の角打ちを展開されている、西川越角屋店主の長堀真一さんにお話を伺います。コーディネーターはオープンエーの馬場正尊。
地元のことを知る機会ってなかなかないけれど、知れば知るほど川越暮らしが楽しくなるはず。
是非ご参加ください!』


第4回かわごえデザイン会議
開催日時:2018年8月26日(月)14:00〜16:00
開催場所:ウエスタ川越(川越市新宿町1-17-17)
主催:川越市
企画運営:川越市/株式会社オープンエー
定員:80名
参加費:無料
ゲスト:
栗原司(vagetable bae base T店主)
長星真一(西川越角屋酒店5代目店主)
コーディネーター:
馬場正尊(株式会社オープンエー代表取締役/公共R不動産ディレクター)

 

点から面で見ても西川越エリアは実は面白いスポットがあり、川越水上公園は川越角屋酒店からほど近くであり、散策・プールの帰りに寄ってもいい。

お寺の枠に捉われない取り組みを展開する「最明寺」も近く。

県道川越日高線を市内に進めば、県道沿いに株式会社80%の長屋があり、スポット巡りも楽しい。

(川越style「世界自閉症啓発デー Light it up blue 川越2018」ウニクス川越

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12367040268.html

 

(川越style「すずのや おやさいとくだものとお酒と」リノベーションによって生まれ変わった長屋
https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12290108171.html
 

川越角屋酒店の新しさは、いろんな面に現れていて、いや、全てにと言ってもいいかもしれない。こんな酒屋見たことない。誰しもが口を揃えるでしょう。

これからの酒屋の在り方として、お酒文化発信、人と人の交流場として、地域に根付いていくでしょう。

 

西川越発、画期的な試みは船出した。

 

「川越角屋酒店(かどやさけてん)」

川越市小室503

10:00~20:00
水曜日休み
049-242-1734

sakaya@kawagoekadoya
JR川越線西川越駅より徒歩5分
お車でお越しのお客様へ:駐車場あります。

HP:

https://kawagoekadoya.shop/

Facebook:

https://www.facebook.com/kawagoekadoyasaketen/

Instagram:

https://www.instagram.com/kawagoekadoya/

「カドヤワインスタンド」Instagram:

https://www.instagram.com/kadoya_wine_stand/

 

 

140年の先に、新たに紡ぐ川越角屋酒店。