川越style「La Foire(ラフォアー)」川越昭和の街に出現シトロエンのホットサンド専門店 | 「小江戸川越STYLE」

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「小江戸川越STYLE」代表:石川真

本川越駅から真っすぐ北へ、拡幅工事が行われている中央通りを進んで行くと、連雀町交差点に辿り着く。ここが、「川越昭和の街」の南の玄関口。さらに北へ進んで行くと通りの両側には昭和初期から業態を変えずに営んんできたお店が軒を連ね、昭和レトロな雰囲気に浸っていた。熊野神社、連馨寺を過ぎ、いや、途中立ち寄って参拝をしていくのもいい。「きものの日」の浸透で、昭和の街を歩く着物姿の人もすっかり増えました。

昭和レトロと言いつつ、街を見渡すと近年出来た新しいお店があちこちにあることにも気付き、また、それらがどれも個性的で、かつ人気店になっている街の特異さにも目が引かれる。

福々スタンドさんを過ぎ・・・うん?

・・・と、間違いなく誰もが我が目を疑うでしょう、というか急に登場して、なぜここに!?とびっくりしたという方が多いかもしれない。本当に、なぜここにという驚きが一番にくる。。。

 

 

昭和の街、中央通りに突如として登場するのが、巨大な深緑のシトロエンH型トラック。

無骨ですがどこか愛嬌もあって、カッコいい車だなと見惚れ・・・すぐにハッとなり、なぜここに!?と現実に戻ってくる。

ここが昭和の街に新しく出来たお店、2017年4月にオープンしたのが「La Foire(ラフォアー) 」さん。

ちょうど、福々スタンドとトシノコーヒーさんの間にあります。

こういうお店が、川越の中の昭和の街に出来たということが、昭和の街の現状の勢いを表しているよう。

今は観光客の行き交う姿も多くなっている昭和の街、突如出現するシトロエンの巨体に、やはり、観光客の反応は上々、すかさずカメラを取りだしてすぐにSNSにアップする光景も日常となっている。

観光客の中でも、外国人観光客が昭和の街を歩くようになっているのも今らしい。

川越に来て、La Foireで一休み、そしてまたここから川越のあちこちへと出かけていく、テイクアウトで食べ歩きする人もいて、川越巡りの中継地点のようになっているLa Foireさん。

また、地域の人の利用も多く、地域の人ほど、まさか昭和の街にこのようなお店ができる時代が来るなんてと昭和の街の変貌を実感している。

La Foireさんは、ホットサンドをメインに提供しているお店で、ホットサントを作り上げている場所というのが、シトロエンH型トラックのキッチンカー。

そう、つまり、シトロエンは目を引く飾りではなく、まさにお店だったのです。ホットサンド専門店というのは川越初でしょう。

 

 

注文を受けてからシトロエン内のキッチンで調理し、提供するスタイル。テイクアウトもできるし、単なるキッチンカーのお店でないことは、テーブル・椅子が配されここで飲食して寛げるということ。開放的スペースを含めてのLa Foireだったのです。

ホットサンドのメニューは、

・厚切りハム&チーズ
『王道のハムチーズを贅沢にハムを厚切りで挟み焼き上げました たっぷり入ったチーズとバジルの香りがシンプルなのに癖になります!』

・La Foireサンド~自家製ラタトゥイユ

『ラタトゥイユはフランス南部プロヴァンス地方を代表する野菜の煮込み料理 季節にあった野菜を厳選して作っています。』

・クアロトロホルマッジョ

『ゴルゴンゾーラ・モッツァレラなどの4種のチーズがたっぷり! はちみつとミックスナッツはチーズとの相性が最高の組み合わせです。』

看板メニューのホットサンドは、一番人気のステーキ。

・直送で届いたサーロイン牛の贅沢ステーキサンド

『大奮発サービス!!サーロインステーキを贅沢に使ったホットサンド 肉も野菜も一気に味わえちゃう!味付けは肉本来の旨みを引き立たせるサルサソースです。』

都内のホテルなでも使われているような上質な肉を使用しているのが売りです。


 

ホットサンドというと、ハムやチーズといったシンプルな具材の軽食を思い浮かべるのが一般的だと思いますが、その意識を逆手にとって、いろんな具材を創作して今までのホットサンドの固定概念を覆しているLa Foireさん。もちろんハム&チーズという黄金の定番を押さえつつ、グルメバーガーならぬ、グルメホットサンドを提唱していると言えばいいでしょうか。なにせ、ステーキを挟んでしまうという発想なのですから。

身近なホットサンドという食べ物を、「あそこに行かないとあのホットサンドを食べられない」という位置まで引き上げていく。しっかりとした食事としてのホットサンドを。ホットサンドの新時代の幕開けです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドリンクはピーチスムージーやグリーンスムージーが人気、各種ソフトドリンクも揃えます。

その他、サイドメニューとしては、フライドポテトやラスク、レーズン、ミックスナッツがあり、ワンカップサラダに、自家製レバーペーストは数量限定で。

お酒はビールにワイン、サワー、ノンアルコールもあります。BARのような使い方もできるLa Foire。

 

 

 

 

La Foireさんでは今後、季節に合わせたメニューを続々と発信していきたいと意気込んでいます。寒い時期になれば温かい料理も登場していくことと思います。

敷地の奥には、広い休憩スペースがあり、屋外なんだけど仕切られた室内のようで、エアコンが効いていて快適に過ごすことができる。

 

 

昭和の街に居ながら、ここでもリゾート感を満喫。

La Foireさんは犬連れもウェルカムということで、ワンちゃんと散歩を楽しむ休憩場所としても使うことができます。

それに、La Foireさんはロードバイクで川越を訪れる人たちの休憩スポットとしても既に口コミで広がっているようで、奥のスペースで寛いでいる光景をしばしば見かける。

屋外感のあるお店なので、室内と違って周りに気兼ねすることなく、〇〇好きといった人たちの様々なコミュニティーで話しは広まっているよう。
ちなみに両隣の福々スタンドさん、トシノコーヒーさんもそうで、犬連れOKのお店が意外に多い昭和の街。こういう切り口での提案もいいかもしれない。

 

まずシトロエンの鎮座に目が奪われますが、いろんな切り口で新しいお店で、ホットサンドの専門店であること、オープンテラスのような開放的な雰囲気で食べられること、そのお店が昭和の街というエリアに出来たということ。

ただやはり、シトロエン型トラックのビンテージがここに在るというのが、一番「他では有り得ない」感を出しているのも事実。

普通にお店を構えた形のホットサンド専門店と比べたら、ここまで歩く人の目を引き、写真がSNSに上がって口コミで広がっている現状は、この車の存在があってこそ。

埼玉県内はおろか、都内でもあまり見る事ができない貴重なもので、

手に入れたいと探している人が多く、しかしなかなか手に入らないことから、移動販売を行う人の間でこの車は「レジェンド」的な存在。

La Foireさんのシトロエンは1968年式、50年前に製造された車です。

この車の遍歴は、日本で使われていたり、一時パリに渡って使われたりしながら各地を転々とし、 La Foireの諸井さんが La Foireの象徴にしようと購入し、昭和の街の一角に据えた。

1968年と言えば、日本ではTHE昭和時代で、昭和に作られた車ゆえに昭和の街の雰囲気にも合う。

目を引く外国車なら他にも選択肢はあったかもしれない、しかし、なんでしょう、このシトロエンH型トラックの昭和の街への馴染み方。

意外、でもあり、しっくり、でもあり、ちょうど良い調和がここにある。

 

La Foireの諸井さんは、飯能市出身。家は代々、造園や植木、花の仕事をしている。数えると諸井さんで5代目になります。

現在諸井さんのお父さんが経営しているのが、株式会社緑化計画。
環境・造園・建築・土木の各種施工から本格的な日本庭園まで幅広く手掛けている。
株式会社緑化計画は、2015年に100年を迎えました。
1915年造園業を開業したときに始まり、さらに生花部門を開設。
2010年総合環境コンサルタント会社「株式会社緑化計画」を設立。長年、受け継いだ作庭の技術、造園・緑化技術を活かし、自然と歴史を大切に維持し、安らぎの空間を次世代に受け継いでいくことを使命にしている。

(椿山荘(全体庭園計画 株式会社緑化計画))


(浄真寺庭園 株式会社緑化計画)

 


(森林公園ゴルフ倶楽部 株式会社緑化計画)

「株式会社緑化計画」

http://ryokka-keikaku.co.jp/index.html

実は、La Foireのすぐ目の前にある蓮馨寺の庭の手入れも請け負ったことがある。

飲食事業としては、庭と建物管理で関わっている、鎌倉市に1500坪の敷地に100年前に建てられた三菱財閥の洋館があり、敷地の一角でカフェ「エヴァンタイユ」を運営している。

 


(「エヴァンタイユ」 古我邸 - 全体庭園計画 株式会社緑化計画)

諸井さんは学生の頃からお父さんの株式会社緑化計画の現場の施工に携わっていて、飲食業にも従事。

上記エヴァンタイユでも働いていて、そして、新たな飲食店として自身がずっと好きだったホットサンドのお店の構想をずっと温めていた。

諸井さんは、品川区中延にあるホットサンド専門店「メイプル」が好きで通っていた。オーナーさんとの懇意で、「川越でホットサンドのお店をやりたい」と相談、ついに川越にLa Foireをオープンしました。

お店のデザインなどは諸井さん自身が担当、代々造園や植木の仕事の家だけあって、まるでバリにいるかのような異国感を見事に作り出している。

 La Foireさんがある「川越昭和の街」は、今川越で話題に挙がることが多い地域。このエリアには個人店「しか」なく、また、個性的なお店が軒を連ねていて、川越散策の新たな楽しみを体感できるエリア。

お店同士の繋がりも強く、昭和の街を盛り上げていこう!と一致団結し、2014年に『川越中央通り「昭和の街」を楽しく賑やかなまちにする会』を発足。様々な活動があって今、各方面から熱い注目を浴びるエリアになっている。

La Foireさんも早速『川越中央通り「昭和の街」を楽しく賑やかなまちにする会』に入り、2017年6月の平成29年度通常総会では、総会後の懇親会で、せっかくだから新しい仲間La Foireさんの料理をみんなで頂こうと、レバーペーストを発注。美味しいねと大好評でした。

 

 

(2017年6月平成29年度『川越中央通り「昭和の街」を楽しく賑やかなまちにする会』通常総会後の懇親会)

会が発足してちょうど3年、会が発足した当初から活動を見ていますが、次から次へと新しいことを打ち出して、街の雰囲気が変わっていくのをリアルタイムで感じることができました。それに最近では、昭和の街のInstagramも始めて、先進的で攻めの姿勢は今も変わらず。本当に今面白い地域になってます。

昭和の街の具体的なことは、以前、 La Foireさんの隣にあるトシノコーヒーのあやちゃんが着物姿で散策提案していましたが、昭和の街のことはそちらを見て欲しいとのことなので紹介。ちなみに両店は隣同士に気が合うというのもあって仲良しなのです。

(「川越昭和の街を着物姿で散策ツアー提案♪」『トシノコーヒー』スタッフあやの昭和の街着物巡り

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12287056118.html

ざっと振り返っただけでも、昭和の街の会の活動は多岐にわたり、

2017年4月29日の「昭和の日」には、昭和の街のお店の人たちは「昭和時代の扮装をしてもてなそう!」と立ち上がり、それぞれが考える昭和を突き詰め表現していった。

これには当時オープンしたばかりの La Foireの諸井さんも参戦。

オープンしたばかりのお店を誘うのも凄いですが、オープンしたばかりで参加する諸井さんも凄い。

昭和・・・昭和・・・昭和だとなんだろう・・・昭和のアニメと言えば・・・?

悩んだ末・・・あ!昭和のアニメならあれしかない!と急転直下閃いたのが、日本で最も有名な犬が登場するあのアニメでした。

そう、「フランダースの犬」です。

昭和のアニメならフランダースの犬に決まっている!となんと諸井さんは、パトラッシュの格好をしてもてなすことに。

しかし、パトラッシュと気付かれず、「お店の人が犬の格好している」とあっさり受け取った人も多かったですが、隣のトシノコーヒーのあやちゃんのスケバン刑事と合わせ、昭和の街で昭和を大きく表現したのでした。

 

 

(第一回「昭和スタイルでおもてなし 川越昭和の街」2017年4月29日『昭和の日』

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12270591425.html

 

また、2017年7月の川越Farmer'sMarketでは、「川越昭和の街」×「川越Farmer'sMarket」スペシャルコラボイベント
『リュネットさんのコッペパンに昭和の街のお店の具を挟んで、オリジナルコッペパンを作ろう!』にもLa Foireさんは参加。

境内に出店するブーランジェリュネットさんブースでコッペパンを購入し、昭和の街参加店でパンに挟む具を買い出しに行こう!というもの。

境内に出店するブーランジェリュネットさんが埼玉県産ハナマンテン100%でコッペパンを作り、川越昭和の街のお店で中の具を買い出しに行こう!という内容でした。

昭和の街の中で、最も多くの人が押し寄せただろうLa Foireさん。

お店で人気のステーキをコッペパンの中に詰め込むという、心配になるくらいの大盤振る舞いの内容でした。

さらにコッペパンをホットサンド風に圧し潰してのパンも提案し、こちらも面白がってくれる人が多数いた。

 

 

 

(後編「川越Farmer’s Market」2017年7月2日メイン会場蓮馨寺 市内各地で開催

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12291300979.html

 

さらに、La Foire今後のイベント参加予定としては、2017年9月9日に蓮馨寺と周辺商店街で開催される「昭和の街の感謝祭」において、境内出店とコッペパン企画参加があります。

 

 

(第三回「昭和の街の感謝祭」蓮馨寺と周辺商店街 2016年9月10日

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12199339321.html

 

今熱い視線が注がれている催しといえば、川越氷川神社の「縁結び風鈴」でしょう。昭和の街の会は縁むすび風鈴に合わせて、夜の営業時間を延長する「よるカフェ」を開催。よるよるマップも制作しています。

 


8月31日まで、土曜夜限定で「La Foire」さん、「トシノコーヒー」さん、「福々スタンド」さんが21時まで延長営業する「よるカフェ」。
(8月は和菓子の彩乃菓さんも参加予定です)
縁むすび風鈴に加え、今年は川越氷川神社の新たな催し「恋あかり」が7/22~8/27のあいだ18:30より、毎晩祈願祭とぼんぼりの授与が行われます。
「恋あかり公式サイト」

http://hikawa-koiakari.jp

よるよるまっぷ2017店舗情報

http://www.koedo.or.jp/news/2017/07/07/12538/

 

ちなみにLa Foireさんは、普段は18時までの営業で、昼と打って変わって夜のスタイルもまたいいのです。

それはまるで、夜の昭和の街にオレンジ色の明るいオアシスが誕生したかのようで、会社帰りの人がここでお酒を吞みながらホットサンドをつまみ、まったりとした時間を過ごすという人も多い。ちょっとしたビアガーデンのような雰囲気。

 

 

 

今まで駅方面までバスで行き帰りしていた人が、最近昭和の街が賑やかになってきたので歩いて行き帰るようにしているという人もいて、そのルート上にあるLa Foireが絶好の立ち寄りポイント。街を見ながら歩いて帰りたくなる、こう口にする心理が人に生まれているのが、昭和の街の変化そのものを表しているよう。

La Foireさんが昭和の街に出来たことで、さらに昭和の街のお店の結束が強まり、楽しいことをやっていこうという気運が高まっている。

やはり、新しいお店ができることのまちづくりは計り知れない。。。

ホットサンドが昭和の街を活気付かせる。

 

ホットサンドを頬張りながら、通りを臨む。

昭和の街の、街の動きを楽しみながら、リゾート感に浸っていたのでした。

変わりゆく昭和の街へ。

 

「La Foire(ラフォアー) 」

川越市連雀町10

10:00~18:00
042-978-6451

定休日 第1・第3火曜、水曜日