川越昭和の街。連雀町交差点から仲町交差点までの中央通りをメインストリートとして、一帯に広がるエリアを「川越昭和の街」としてまちづくりが本格的に始まって今年で3年。
2017年4月29日(祝・土)「昭和の日」に、川越昭和の街で楽しいイベントが開催されました。
昭和の日とは・・・
『国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23年7月20日法律第178号)の一部改正によって2007年(平成19年)に制定された祝日で、日付は昭和天皇の誕生日である4月29日があてられている。同法ではその趣旨を、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」としている。「ゴールデンウィーク」を構成する祝日のひとつでもある。』
昭和の日が制定され、せっかく川越に「昭和の街」があるのだから、この日に合わせて何か催しをやろうと立ち上がった昭和の街のお店の人たち。
「そうだ、昭和を感じさせる扮装でお客さんをもてなすと楽しいんじゃないか」。
昭和の町並みが色濃く遺る昭和の街で、昭和時代の恰好をしたお店の人が迎えてくれたら楽しいはず、以前から出ていたそのアイディアがついに開催する運びとなっていきました。
昭和の街のお店の人たちは、昭和スタイルでもてなすというアイディアに、楽しい企画だと思いつつも、昭和時代ならではの難しさにもすぐに行き当たった。なにせ昭和時代は長い。。。時間が長いだけでなく、目まぐるしく変化し、あまりに激動だった昭和は、一言で「これ」というスタイルで言い表すことができない。数限りない社会現象的ブームが巻き起こり、社会を動かすような出来事も頻発。一年単位で状況が変わって、5年、10年で考えたらまるで別の世界に見えるくらい変わり、年代によって昭和感は全く異なる。
しかし、幅広いからこそ、表現の幅も広がるはず。
多くが昭和時代に生まれた昭和の街の商店街の人たちは、それぞれが体験した「昭和」を表現することに腐心し、悩みに悩んでぞれぞれの昭和を掘り下げていくお店の面々、より楽しんでもらおうとディテールにこだわり、楽しいイベントにしようと詰めていったのでした。
4月29日、いよいよ昭和スタイルのおもてなし当日、川越の昭和の街で昭和の日に「昭和」を大きく表現する時が来ました。
各お店の昭和感が見もの。
大黒屋食堂さんは・・・昭和のお父さんとお母さん、というかパカボンのパパのよう。。。あまりにハマり過ぎていて、この格好の人がここに居るんじゃないかと思わせるほどの溶け込みよう。扮装してます、と言われなければ分からないレベルです。昭和の街への溶け込みようと、昭和の街の受け入れよう双方から凄い。加えて、お店では「昭和のカレー」を提供していました。
福々スタンドさんは昭和のスタイリッシュなお姉さんファッション。
笠間さんの着物は普段と変わらないようでそれも昭和。
トシノコーヒーのスタッフ、あやちゃんはセーラー服・・・というかテーマはスケバン刑事(笑)。珈琲屋さんのスタッフがセーラー服コスプレをしている衝撃の光景に、通りすがりの人たちは見てはならないようなものを見てしまったかのように通り過ぎ。。。目線を外しながらも、胸に貼られた昭和スタイルシールになんとなく納得?したよう。そう、普段からこういう恰好しているわけではないんです。え?普段からでもいいって?という本人談。
さらに、トシノコーヒーさんの隣に新しく出来たラフォアーさんは、犬の着ぐるみ・・・ですが、テーマは「フランダースの犬」。
そうです、昭和に大人気だったあのアニメを取り上げました。
蓮馨寺の山門から川越街道まで伸びる立門前通り、この通りでも昭和スタイルでお出迎えするお店が。
和菓子の彩乃菓さんや博多ラーメン・熊本ラーメンの麺屋MANIさんは昭和と言えばの割烹着姿でおもてなし。
蓮馨寺境内にある松山商店さんは、懐かしきプロ野球南海ホークスのユニフォームを着用。ドカベン香川や門田がいましたね。
さらに蓮馨寺と言えば、このお店も外せない。太麺焼きそばのまことやさんです。まことやさんにトシノコーヒーのスケバン刑事がやって来て、おっと、セーラー服がやって来てツーショットを。
これは・・・ヒロイン薬師丸ひろ子とそれを守る渡瀬恒彦という「セーラー服と機関銃」の1シーンを再現しました。
もちろん普段の真面目さがあっての昭和スタイルの面白さであり、普段の様子とのギャップがこのイベントの楽しさです。と、フォローしておきます。
(「彩乃菓」四季の彩りと菓子の彩り 新しく誕生した川越の和菓子店
http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12154132751.html)
(「トシノコーヒー川越店」一粒の珈琲豆のポテンシャルを最大限に引き出す
http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11962215471.html )
・・・と、ここで気付く人もいるでしょう。
昭和の日があるのなら、別の時代の日もあるのでは・・・?
すぐにピンとくるのが、そう、「小江戸川越 江戸の日」です。
2017年3月25日、小江戸川越春まつりオープニングの日に開催された一番街商店街の江戸の日は、江戸時代の一番街の雰囲気を楽しんでもらおうと、商店街の人たちが江戸の商人に扮してもてなしたイベントでした。
(「小江戸川越 江戸の日」一番街商店街 2017年3月25日 一番街が江戸一色に
http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12262200017.html)
江戸時代があるなら、昭和時代もある、なにせ4月29日という日は昭和の日なのです。
川越昭和の街の商店街の人たちが「昭和時代の扮装でもてなそう!」と立ち上がったのがこの日のイベント。
意外にまだ周知されていないかも?しれませんが、昭和の街と一番街は仲町交差点を境に一つの通りで繋がっていて、隣り合わせで江戸時代と昭和時代が続いている。
さらに大正浪漫夢通りの大正時代があり、近接したエリアで3つの時代を楽しむことができるのが川越の面白いところ。
これまでは建物や町並みというハード面が売りでしたが、そこで商いを営む商人たちが積極的に発信しているのが近年の動き。時代をより感じてもらうためのソフト面、おもてなしに力を入れ始めています。
昭和の街の動きは「大黒屋食堂」さんの記事の中でも伝えましたが、
「川越中央通り『昭和の街』を楽しく賑やかなまちにする会」が発足してから今年で3年。この3年で昭和の街も随分と変わってきたのは地元市民が一番良く感じているのではないでしょうか。
(「大黒屋食堂」ご飯の美味しさに改めて感じ入る 昭和の街と共に歩んだ3年間
http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12191160127.html)
昭和の街では、昭和の日のイベントのみならず、これまで様々なことを始め、かつての賑わいを取り戻しつつある。
毎年9月には昭和の街挙げての一大祭り、「昭和の街の感謝祭」が蓮馨寺を中心に開催されています。
(第三回「昭和の街の感謝祭」蓮馨寺と周辺商店街 2016年9月10日
http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12199339321.html)
そして毎月18日の「ごえんの日」では、昭和の街で食事や買物をするとご福銭が貰えるというサービスを行っていて、蓮馨寺境内では手づくり市を開催しています。
(「ごえんの日」毎月18日は川越昭和の街 ごえんの日 福銭サービス
http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12239801771.html)
それにちょうど今、というタイミングでは、2017年6月末まで「リアルシネマ体感ライフ」が開催中であり、昭和の街も舞台の一つとして参加しています。
「リアルシネマ体感ライフ『トキがかける川越』」2017年1月10日〜6月末まで隔週火・土曜開催
http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12249664908.html
こうしたイベントの他にも、常時展示しているものとしては、昭和の街のあちこちに「まちかど博物館」として、懐かしい昭和の物が展示されて郷愁を誘っています。プラス、昭和をテーマにした顔出しパネルも展示されていて、記念写真を撮る人が意外にも多い。まちかど博物館やパネルがどこにあるのかは・・・探してみてください。
一つのパネルに近づくパカボンのパパ・・・あ、ではなく、昭和のお父さんが。パネルをじっと見つけると、どうやら似てるなと思ったのかもしれません。思わず、同じポーズをして、似てるでしょう?とアピール。似てる、という次元を超えた瓜二つぶりに周囲の人は爆笑。。。大黒屋食堂さん、、、何というサービス旺盛っぷりなんでしょう。「川越中央通り『昭和の街』を楽しく賑やかなまちにする会」会長、この人なくしては今の昭和の街の賑わいはなかったであろうその人が、率先して行動する姿に脱帽です。
いろんなことを立ち上げ、地域を盛り上げようとする昭和の街の商店街の人たち、商店街の熱意と行動力があって、ここまで注目度が高まってきている。
近年の昭和の街は、実は着物姿で散策する人が増えているという、以前では考えられないような状況にもなっていて、毎月8・18・28日の川越きものの日の時に蓮馨寺講堂内で様々な催しがあることの浸透により、着物姿が日常風景になった側面があります(18日はごえんの日と重なって相乗効果)。
それでも、地元人にとって、肩の力を抜いて居られる居心地の良さが昭和の街の良いところ。どのお店にも地元人の常連客が集い、がやがやと喧騒が漏れてくる雰囲気がこの街らしい。
昭和の日のイベントは、商人たちが昭和の扮装をしてのもてなしだけでなく、
さらにもう一つ大きな楽しみが用意されていました。
昭和の日の昭和の街の恒例となっている・・・あの企画が再び登場。
また昭和の街に、コッペパンフィーバーが巻き起こる。。。
「川越昭和の街コッペパンデー」が帰ってきました。
これはプレーンのコッペパンを福々スタンドさん隣の受付で受け取り、
そのコッペパンを握りしめ、昭和の街のお店9店舗で「コッペの具」を購入してオリジナルコッペパンを作れるというもの。
1回目11:00、2回目14:00というなんと二回に亘って無料配布(いすれも1人1個限り、予定数無くなり次第終了)しました。
【コッペの具メニュー】
◇豚角煮250円、チャーシュー250円 <麺屋MANI>
立門前通りに新しくオープンしたラーメン屋さんです^^
コッペパンに角煮…!攻めた具を用意してくれました!
◇ステーキ200円、ハムチーズ100円 <ラフォアー>
4/27オープンしたてのホットサンド店!
ホットサンドメニューと同じ具ですので気軽に試すチャンスです。
◇コロッケ、メンチ <十一屋肉店>
地元の方にはおなじみ、揚げ物がおいしいお肉屋さんです^^
◇やきそば 100円 <太麺やきそば まことや>
蓮馨寺境内のお店。コッペパンといえばやきそばですね!
◇サバのソテー、オムライス 各200円 <大黒屋食堂>
売り切れ必至!大注目の具です。
◇あんバタ100円、あんホイップ120円 <彩乃菓AYANOKA>
立門前通りの和菓子屋さんには2階カフェスペースもあり。
特製の北海道小豆つぶあん使用!要チェックです^^
◇紅茶のクリーム 100円 <紅茶浪漫館シマ乃>
紅茶専門店が作る紅茶クリーム!
テイクアウトでも店内でお召し上がりでもOKです^^
◇コーヒークリーム 100円 <トシノコーヒー>
自家焙煎珈琲のお店オリジナルのコーヒークリームがこのお値段!
ご一緒にお飲み物もいかがですか?
◇いちごカスタード 150円 <福々スタンド>
中央通り沿いにある米粉ワッフルとおむすびのお店です。
素朴なコッペパンに、中の具は平成時代のこだわりを。
毎回人気の企画だけあって、今回も配布時間前から待ちわびる人の列ができていました。
無料で配布するプレーンコッペパンをそのまま食べても美味しいですが、定番から変わり種まで色んな具を用意している昭和の街、やっぱり具を買い出しに行きたい。
コッペパンを受け取った人たちは早速参加店が書かれたチラシを見ながら、
「コーヒークリームにしようかな!」、
「やっぱりあんバタだよね♪」、
「ラーメン屋さんの豚角煮気になる~!」、
「まことやさんの太麺焼きそばで太麺焼きそばパンもできるんだね」
など目を輝かせて中の具を何にしようか吟味していました。
コッペパンの配布は、さらに。
2回の配布以外にも昭和の街では『おかわりチャンス』を用意。さすが昭和ならではのサービスぶり。
14:30の回の配布の参加条件は、「昭和スタイルの店員」を見つけ写真に収め、受付でそれを見せればコッペパンを一つもらえる。
昭和スタイルのスタッフを発見!
写真は合わせて、SNS投稿時に「♯コッペパンデー」、「♯川越昭和の街」のタグ付きで発信してもらうよう呼びかけていました。
ほんわかとしたコッペパンの姿に味わいがなんとも昭和の街の雰囲気にマッチする。どこか懐かしさが漂い、昭和時代の印象的な出来事がフラッシュバックされるよう。
2017年4月29日、昭和の日。
昭和を存分に感じてもらおうと、昭和の街のお店の人たちは一致団結して盛り上げました。
第一回をノリノリで終え、きっと・・・次も続いていくでしょう。
次回は一体どんな「昭和」を表現するのでしょうか。
長く、幅広い昭和時代、まだまだその片鱗を見せたのみです。
大好評だった「川越昭和の街コッペパンデー」、数に限りがあったため手に入らなかった人もいたでしょうが、この企画はこれからも続いていきます。
次はなんと、夏に蓮馨寺で開催されるあのイベントとコラボして開催することが決まりました。
夏に蓮馨寺と言えば・・・そう、「川越Farmer'sMarket」です。
2017年7月2日のファーマーズに出店する川越の人気パン屋「ブーランジェリュネット」さん、境内のリュネットさんブースでコッペパンを購入し、中に挟む具を昭和の街のお店で手に入れます。
(「ブーランジェ リュネット」川越の新河岸からパン文化を広める
http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11533694915.html)
■「昭和の街」×「川越Farmer'sMarket」スペシャルコラボイベント
『リュネットさんのコッペパンに昭和の街のお店の具を挟んで、オリジナルコッペパンを作ろう!』
蓮馨寺境内に出店するブーランジェリュネットさんブースでコッペパンを購入し、昭和の街参加店でパンに挟む具を買い出しに行こう!という特別企画
昭和の街参加店
・まことや
・福々スタンド
・大黒屋食堂
・彩乃菓
・トシノコーヒー
・紅茶浪漫館シマ乃
・肉の十一屋
・麺屋MANI
・La Foire
・レレレノレコード
・こひや
さらに7月2日の川越Farmer'sMarketで昭和の街とのコラボは、
■大黒屋食堂会場(川越市仲町5-2 昭和の街)
川越Farmer'sMarket出店農家の川越産農産物を使った野菜定食を用意!
■小江戸カントリーファームキッチン会場(川越市松江町1-22-11 立門前通り)
川越Farmer'sMarket出店農家の川越産農産物を使った料理によるバイキング!
■紅茶浪漫館シマ乃会場(川越市仲町5-11 昭和の街)
・「紅茶パフェを組み立てよう♫」 ¥700 10:00~12:00当日受付
各回4名様定員、時間は10時、10時半、11時、11時半の4回開催。所要時間20分ほど
対象はどなたでも。但し、小学生以下は保護者同伴でお願い致します。
お持ち帰り用カップに好きなフルーツなどを入れて、オリジナル紅茶パフェを作ります。
出来たパフェは川越散策しながらお召し上がり下さいませ!(お持ち帰り専用とさせて頂きます。)
と連携を深めて開催していきます。
昭和の街からの発信は、今年はさらに熱くなっていきそうです。