川越style「Let's learn♡ おもてなし接客英会話」和カフェ夢宇 | 「小江戸川越STYLE」

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「時が人を結ぶまち川越」
川越のヒト・コト・モノ、川越物語りメディア、小江戸川越STYLE。
川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

日々、多くの外国人観光客が訪れ賑わう街、川越。

特に蔵造りの町並みの一番街では、通りのあちこちから外国語のやり取りが聴こえてくる。

団体ツアーで川越にやってくる一行に、個人や数人のグループで川越を目指す外国人。

川越駅や本川越駅にある観光案内所は、外国人が次々にカウンターにやって来ては

川越の古い町並みはどこにあるのか、どうやって行けばいいのか、

お勧めスポットはどこか、など訊ねている光景が日常となっています。

一つのエピソードとして、2015年のシルバーウィークの時には、

20ヶ国以上の外国人が観光案内所に押し寄せた、という話しもある。

観光案内所では数ヶ国語に翻訳された川越案内パンフレットが作成され、

それを手にした外国人は、川越を楽しむため、和の文化を感じるために繰り出していく。

という、ここまでの話しは川越に住んでいる人なら、

「外国人の姿をよく見かけるな」と肌感覚で分かることだと思いますが、

小江戸川越は日本人が和の文化を確かめる町であり、同じような気持ちを外国人も抱く。

川越の各地に出かけていった外国人は、

町並みや神社仏閣を見るだけでなく、興味を抱いたお店にもちろん入っていくこともあるし、

なかには店員と積極的にスキンシップをはかってより川越を感じたい外国人もいる。
つまり、外国人が増えているという奥には、

迎え接客している川越のお店があり、川越の人がいるということでもあります。
では、そういうお店の現場では、流暢な外国語(英語など)で接客しているのでしょうか。

接客英会話に力を入れているお店もあるでしょうが、

川越の現状は、お客さんに英語で話しかけられると自分なりの英語でなんとなく返している、

というお店が多いかもしれません。

こだわりのこの商品にはこういう良さがあるんだ、と商品を説明したくても英語が出てこなくて伝わらない、

そんなもどかしさや悩みは少なからずどのお店にもあるはず。

先を見据えれば、4年後には東京オリンピックがあり、川越ではゴルフ競技が行われます。

できるできないではなく、必要に迫られているもの。

これからますます外国人観光客が増えていくだろう川越で、今、

川越のお店の人たちが静かに動き出しています。



11時、もうすぐ続々と集まってくるだろうという間近、

まだ誰もいない店内では、主催するお店と先生が最終確認を行っていました。

2016年1月13日に開催されたのが、

第一回「Let's learn♡ おもてなし接客英会話」。

『川越に訪れる外国人観光客のおもてなしで、

何とかならないかなぁと思っている接客業の方にぴったりの講座です!

挨拶や会計、オーダーを聞く、気の利いたおもてなしの一言…

初心者の方にも覚えやすい言葉でお教えします。

外国人観光客の方に、より素晴らしい川越観光の思い出を作っていただくために、

おもてなしの英会話をしませんか⁈』

 

今回の教室の主催者であり、会場となっていたのが、

 

喜多院不動通りにある「和カフェ 夢宇」さん。

(「和カフェ 夢宇」喜多院、成田山、川越散策の途中に和のやさしさでホッと一息

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12042563076.html

夢宇さんの手作りお菓子と珈琲をいただきながら、楽しく接客英会話を学ぼうという企画で、

今回夢宇さんがこの教室を考えたのは、

日頃から外国のお客さんがお店にやって来ては、和文化を楽しもうとする姿に触れ、

もっと思っていることを伝えたい、接客英会話を身につけたいという思いがあったそう。

 

お店を切り盛りする中で抱くようになった思いを、ある日他のお店と共有する時がありました。

 

2015年11月3日に開催した「小江戸川越お菓子マルシェ」、

そのイベントが無事に終わり、打ち上げの席上で、同じく出店者である

「大学いも川越いわた」さんと接客英語について話し込む時間がありました。

「大学いも川越いわた」さつま芋の甘さと蜜の甘さのハーモニー

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11620897485.html

思ったことが伝えられない、お互いにもっと英会話を身につけたいと意気投合。

いわたさんは、特に時の鐘店は連日多くの外国人客が訪れ、

大学いもならではの食感を外国人客に伝えたいけれど、英語が思い浮かばない。

しっとり、と、ほくほく、

それをどう英語にすればいいのか切実な問題でした。

夢宇さんとの話しから夢宇さんの知り合いである佐々木さんに講師をお願いして、

ここに、第一回「Let's learn♡ おもてなし接客英会話」の教室を開くことになりました。

募集を開始したところ、同じ悩みを持つ川越の人、お店の人はたくさんいて、

「ぜひ参加したい!」

「こういう教室を待っていた!」

「自分も接客英語に困っていた!」といった声と共に、あっという間に定員に達してしまいました。

参加が埋まっていく様子に、今の川越の現状が浮かび上がってくるようでした。

 

講師佐々木理枝さんは、NYの大学で学んだ後、アメリカとの縁は続き、

 

今から13年前にはミシガン州に6年間在住していました。

現在は東松山市で幼稚園から小学生向けの英会話教室の講師を6年半ほど務め、

それ以外にも学習塾で講師を務め、大人向けとしては

本川越駅から歩いて五分ほどのところにある「ティーベリー」さんにて、定期的に教室を開いています。

ティーベリーでは花のアレンジ教室とコラボした英会話教室で、
最後にティーベリーさんのデザートを頂く、というゆったりとした大人の教室です。

今までの教室は、日常で使う英会話、という広い捉え方でしたが、

今回、夢宇さんから依頼されたのは、

お店を構えている方がすぐに使える英会話ということで、

そこに特化した教室というのは佐々木さんにとっても初の試み。
「どう進めていこう。。。」と始まる前は緊張した面持ちでしたが、

自身が夢宇にお客さんとして来ている時にも、外国のお客さんがお店に来ているのを目にしている。

川越の切実な状況は理解しているので、少しでも力になれれば、と入念な準備を重ねてきました。


11時になると、店内に参加者が集まってくる。

お店同士知り合いも多いので、場は和気あいあいとした雰囲気。

この日はお店が定休日であったり、お店をオープンする前に参加している方もいて、

お店の方が参加しやすい曜日・スタート時間を考慮され、

全部で1時間というコンパクトな内容は、まさに実用的でした。

Hello!!くらいしか分からないよ、と口にしつつ、もっと外国の方と会話したいと意欲を燃やす参加店。

 

「今日、この教室の後にお店に帰ったら、すぐ外国人客に接するかもしれない」

 

 

佐々木さんは期待に応えたいと気持ちを高めながらも、心配の種が一つあった。

 

接客英会話と一言で言っても、お店によって必要となるものはそれぞれ違う。

夢宇さんといわたさんでは必要になる英会話は違うし、

全部を一つにひっくるめられない難しさがある。

それでも、どのお店でも共通するような英会話を考え、

あとはお店から事前に要望のあった英会話を紹介し、と練っていました。

使いたい英会話を事前に伝えておくことができる柔軟性、オーダーメイド感が特長、

参加店は、うちのお店では特に食感を伝えたい、と要望したりしていました。

皆さん使いたい英会話が明確だから、より具体的。

 

参加者の顔触れは、大正浪漫夢通りにあるワインスタンドポン!さんや

 

小江戸川越お菓子マルシェの実行委員長の小島さん。

(「連雀町雀会囃子連による元旦の門付」2016年1月1日より

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12112998070.html

 

 

第一回「小江戸川越お菓子マルシェ」2015年11月3日(祝)蓮馨寺で開催

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12080821308.html

 

同じくお菓子マルシェに出店していた、トシノコーヒーさん。

 

(「トシノコーヒー川越店」一粒の珈琲豆のポテンシャルを最大限に引き出す

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11962215471.html


川越在住のカメラマン、須賀さんも参加。

 

 

(「team R」花の作品 制作の現場に密着

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12109663140.html




参加者が全員揃ったところで、佐々木さんがまず取り出したのが、

全てのお店で共通して使うだろうという・・・挨拶でした。

お客さんを迎える時と見送る時の英会話、

「まず、やっぱり『いらっしゃいませ』ですよね?皆さん使いますよね」

うんうん、と頷く一同。

「でも、『いらっしゃいませ』という英語ってないんです。

よく聞くのは『Welcom』『May I help you?』だと思うんですが、

welcomはまだいいけど、でもちょっと変かな」

へえ~!と意外そうな目をする参加店。






「お客様でも知り合いでも、お店に入ってきたら、まずは『Hi (Hello)!』ですね。

そして勇気を出して次に一言加えるなら『How are you ?』がいいですね。

『How are you ?』は元気ですか?という重い意味はないので、一つの軽い挨拶に過ぎないです。

他には、『How are you doing ?』、『How you doing ?』などたくさんあるのですが、

自分が憶えやすいのを使ってくださいね」

佐々木さんの説明に、熱心にメモを取る一同。

佐々木さんの発音を真似して、『How are you ?』と口にするのがあちこちから聞こえます。

 

他に、時候の挨拶として、お昼前後だったら
「『Have a good afternoon ‼︎』、

 

夕方以降だったら『Have a good evening ‼︎』、
夜だったら『Have a good night ‼︎』ですね。

『Have a good night ‼︎』はおやすみなさいだけではなく、お店で見送る時にも使えます」。

 

その後に、
「お客さんを見送る時の挨拶は、『Have a good day !』です。

 

ニコっと笑顔を忘れずに言ってくださいね。
ちょっと大げさなくらいにした方がちょうど良いくらいなので、

『Have a nice day!』でもいいし、『Have a great day!』も普通に使えますよ。
『Have a beatiful day!』、『Have a wonderful day!』もいいですね」


ここまでは全部のお店に共通することで、

ここからそれぞれのお店に必要になってくるであろう、味覚・食感の表現へと入っていきました。

「和食って繊細で、食感表現も本当にたくさんありますね」

単語を憶えるだけでも伝わり方がより具体的になりそう。

よし、憶えて帰るぞ!と皆さんの目がさらに真剣になります。

佐々木さんが用意したボードを見て、自分に必要な表現をメモしていく参加店。

taste 味(味覚)
sweet (甘い)
salty (塩っぱい)

「『salty』はお酒のソルティドッグでも分かりますよね」



sour (酸っぱい)
bitter (苦い)

「珈琲の苦味は『bitter』です」

 

spicy.hot (辛い)
greasy (脂っこい)
simple (あっさり)
light (あっさり、軽い)
strong (濃いめ、強い)
aromatic (香ばしい)

 

「『aromatic』、これは香りの表現で、使われるお店は多いですよね」


tangy (ぴりっとした)

「『tangy』はぴりっとアクセントあるものに使えます。これを使えるとかっこいいかも」

 

fruity (フルーティー)

 

「『fruity』はお料理にもお菓子にも使えますね」

 

buttery (バターたっぷり)

 

「バターを使ったものなら、『buttery』と言えばウケますよ」


cheesy (チーズたっぷり)

「チーズを使ったものならこの表現は伝わりますよ」


smoky (燻した)
nutty (ナッツたっぷり)


そしてここからは食感表現。

soft & hard
fluffy (ふわっと、ふわふわ)

「パンでもお菓子でも、フワフワ感を伝えたいならこの表現で大丈夫です」


chewy (噛み応えのある)
tender (柔らかい)↔︎tough (かたい)

「柔らかいお肉には『tender』ですね」

 

moist (しっとり)

 

「この『moist』も使えそうなお店は多そうですね」

 

sticky (ねばねば)
gooey (甘くてべたべた)
mushy (どろっと)
smooth (なめらか)

 

crispy (ポリポリ、カリカリ)
ポテチ、クラッカー、トースト
天ぷら、新鮮野菜(サラダ)

「意外にも天ぷらや新鮮野菜(サラダ)にも、『crispy』を使えるんですよ」


crunchy (ボリボリ、ガリガリ)
ナッツ類、クッキー、お煎餅

「『crispy』よりボリボリ硬さがあるものはこちらですね」



味覚表現は、単語にいずれもIt's (It is)~をつけるとカッコいい。

他にも、This is ~
These are ~

They are ~

That is ~
Those are ~も使える。

 

「実践的な内容だなあ」と参加店から声が聞こえる、

 

確かに今日この後お店で使えるものばかり。
それぞれのお店が必要な味覚表現などをメモし、

佐々木さんから、「ちょっとしたスモールトークも話してみましょう」ということで、

外国の人も好きなお天気の話題の英会話へ。
①お天気

「今日みたいないいお天気の時はこれです」

 


It's a nice day,(isn't it)!! (いいお天気ですね‼︎)。

 

「最後に『isn't it』を付けられるとカッコいいですよ」
言い換えるなら、(sunny day)、(beatiful day)も可。
寒い日だったら、It's cold (outside)‼︎ (寒いですね‼︎)。

 

上級編としては、
It looks like rain(snow).
(雨みたいだね。雨が降りそうだね)

 

 

It looks like it's going to rain(snow)
(雨が降りそうだね)

 

 

「お客様を迎えて挨拶し、天気のスモールトークが終わって、

 

会話のキャッチボールを何往復かしたいなと思ったら、これは使えるかもしれませんね」

と佐々木さんが次に取り出したのが・・・



➁どこ出身?
Where are you from ?

I'm from ~.

We're from ~.
相づちとして→Oh ! (I see.⤵︎)(Really.⤵︎)←軽く答える。




最後に、お客さんが来店した時の、案内。
How many (people) ? (何人ですか?)
(in your group)?←たくさんいそうな時。
Table for two ?←人数が分かっている時。

This way,please.(こちらへどうぞ)
(Please follow me.)

 

満席の場合は、
We are very sorry.
((but)there is no table available now.)

 

 

Do you mind waiting ?(お待ちいただけますか?)

 

答え、
No(いいえ、気にしません。はい、待てます。)
「Noだと、断られているように感じますが、そうではありません」


と、お客さんがお店にやって来てから帰られるまで、

その間の簡単な会話、味覚・食感英語まで一通り紹介された教室でした。
次回はスモールトークのバリエーションを紹介したい、と話す佐々木さん。

今回は参加に都合が合わなかった方も多数いましたが、

この教室は月に一度、夢宇さんで開催されていきます。

 

外国人をおもてなしする取り組みが、川越の現場でじわじわと動き出している。

 

特に直に接するお店の方々は急先鋒で行動しています。

川越の接客が時代に合わせて変わり始めています。。。

 

「Let's learn♡ おもてなし接客英会話」

 

和カフェ夢宇

http://koedo-mu-u.com/




 

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