川越style「第二回おとまち小江戸夏まつり」えすぽわーる伊佐沼 2015年8月23日 | 「小江戸川越STYLE」

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「小江戸川越STYLE」代表:石川真

伊佐沼の湖面を爽やかな風が撫でていく。

川越の避暑地、夏休みの伊佐沼公園は連日BBQに水遊びに人で大賑わい、

林にいると近くから音楽を演奏しているのが聴こえてくる。

人の流れを追いかけるように木々の間の抜け、その先に見えるのが

湖畔のホテル、えすぽわーる伊佐沼。

野外にはカラフルなテントが立ち並び、美味しそうな香りが立ち込め、

微かに聴こえてきた音楽はついに迫力感を持ってぶつかってくる。



 

「川越を音楽で盛り上げたい、川越で音楽祭を定着させたい」

 

 

2014年8月にここえすぽわーる伊佐沼を舞台に第一回が開催された

 

おとまち小江戸夏まつり。

昨年立ち上がったNPO法人おとまち小江戸は、

川越で活躍するミュージシャンを束ね、街中で演奏する場を開拓し、

川越を音楽で満たしていく中で、その集大成としておとまち小江戸夏まつりを盛大に開催しました。

 

 

(おとまち小江戸夏まつり2014より http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11919376523.html

 

あれから一年。。。

 

今年も数ヶ月前から準備を重ねてきて、人から人へ想いは繋がり、膨らませ、

規模も内容もパワーアップして、

2015年8月23日、おとまち小江戸の夢は今年もここに結実しました。

第二回おとまち小江戸夏まつり開催。

 

前回より規模が拡大し、えすぽわーるの全てを使用して

かき氷や輪投げといったお祭りらしい屋台に、フードの出店がずらりと並び、

様々な催しが行われていました。

音楽やアートに溢れた今回は、あちこちに会場が点在していて、

歩いて回って各会場の演奏やパフォーマンスを楽しむことができました。

野外ステージ、えすぽわーる内レストラン「翔風彩」、イベントホール「リベルテ」、野外芝生、

各会場それぞれテーマが設定され、総勢30組、個性溢れる出演者が次々に登場し観客を魅了していく。
えすぽわーる内どこを歩いていても音楽が聴こえてくる生演奏の贅沢な体験は、

どこかで浸ったことがある・・・と振り返ったら、

7月の川越百万灯夏まつりのような、

街中のあちらこちらにステージが設けられ、次々と出演者が登場するあのお祭りのようだった。

あの雰囲気を一つの団体だけで手作りで運営してしまうのだから、おとまちの勢いは凄い。

実行委員の茂木さんは語る。

「今年は川越で音楽や芸術を頑張っている人をメインにして運営しています。

出演者は昨年の倍くらい。ボランティアスタッフも50人ほど集まってくれました。

おとまちで川越のミュージシャンなどを知ってもらえれば嬉しいです」

ボランティアの運営スタッフは市民有志だけでなく、

ミュージシャンや尚美学園大学の学生も数多く参加していて、

音楽という一つの糸で結ばれたミュージシャンは、

このお祭りを成功させたい、と積極的にサポートしていました。

「このお祭りを毎年楽しみにしてくれる人をたくさん増やしていきたい」

と意気込みを話していました。

 

気持ちのいい野外ステージでは、次から次と川越ゆかりのアーティストが登場。

 

<野外ステージ>
和太鼓響
じゃりんこサンシャイン
大沢菜大家(公認アーティスト)
サニークラッカー(公認アーティスト)
田園地帯(公認アーティスト)
ほそみゆたか(公認アーティスト)
Merry Fullerene
高田虎太郎(公認アーティスト)
川越CLEAR'S
ミュージカルカンパニーすてっぷ1
jhon+生田目多恵
和太鼓 峰岸哲、間瀬勇大、宮城進之佑
HALSHIP DANCE SCHOOL




 

 

 

えすぽわーる伊佐沼内レストラン<翔風彩>では

 

和をイメージした空間を創出。
白虎

有梨

國分喜代美

能(学習院大学)

三津巴(早稲田大学三味線サークル)

吉原狐社中

 

 

 

 




 

室内の<リベルテホール>では、

 

松江町にあるライブハウスRotomが出張出店という形でステージを運営。
グリンピース
完全燃焼
テイクカラーズ

フロムア
川越CLEAR'S

HMC BAND

 

「17時からホールで抽選会やりまーす!」

 

「フィナーレでみんなで合唱やりますのでお越しくださーい!」

スタッフが歩きながら案内している。

今回の目玉ともいえるのが、

フィナーレでホール内でみんなで『カントリーロード』を歌おう、というものでした。

そのために、日中から来場者に呼びかけて歩いて回っていました。

一体どんなフィナーレになるのでしょう。。。

 

音楽に溢れたおとまち小江戸、フード部門にもこだわりの出店が並んでいます。

 

前島さんと細田さんという、川越の米農家を組み合わせたおにぎりセットを販売していたブースは、

実は、川越Farmer'sMarketにも出店していたものだったんです。

 

 


(2014年7月川越のFarmer'sMarketより http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12050052825.html

あの感動的な川越米おにぎりはこのイベントで一日限り復活しました。

Farmer'sMarketの時も、たくさん用意していたにもかかわらず一時間足らずで完売しましたが、

ここでも、川越のミュージシャンの演奏を聴きながら川越米を食べる体験は大人気でした。

 

<わくわく広場>と名付けられた芝生では、

 

ライブペイント
アートワークショップ

バルーンアート

ベリーダンス(Lila)

太鼓イベント
水かけイベント


えすぽわーる伊佐沼目の前の芝生は本当に気持ちいい、

ここでゆっくりできたら、ここで絵を描いたら、ここで演奏したら、ここで踊ったら、

ここで寝っ転んで空を見上げられたら、そう思わせる芝生で

今までの想いを全て実現してしまった会場となっていた。

野外芝生ではアーティト東佑樹さんなどによるライブペイントの真っ最中です。

 

 

東さんは昨年もライブペイントを実施していましたが、

今年はパワーアップさせてアーティストたちが集結し、芝生の上で競演、

気持ち良さそうにみなさん描いていました。

みなさん、一体どんな作品になっていくのでしょう。

来場者が制作中のアーティストに話しかけたり、子どもたちが近づいてきて会話が弾む、

聴こえてくる音楽、様々な要素をリアルタイムに吸収しながら、

アーティストたちはこの日にしか作り上げることの出来ない一枚に向き合っていた。

描いているのを見てもらうだけでなく、自由に描いてもらおうと無地のキャンバスを用意。

見つけた子どもたちがクレヨンなどを手に自由に描いていって、

それはたくさんの子どもたちの合作のような作品になっていました。

午後のまったりして時間になると、野外芝生の上は

他のステージとは違ってタイムスケジュールがあってないようなもので、

時に子どもたちが楽器を叩き、時にアーティストたちが大の字になっていたり、

思い思いの過ごし方で自由に楽しんでいた。

この芝生は最高に気持ちいい。

いや、芝生があるだけでなく、そこには

音楽が聴こえてきて、子どもたちが遊び回り、この夏まつりと合わさった芝生の空間が気持ちいい。

 

さらに芝生の上に設けられたステージでは、ダイキさんなどが演奏を披露。

 

即興で太鼓を叩くと、まだ出演時間ではないベリーダンサーのLilaさんが思わず踊りだし、

いつの間にかフリースタイルのセッションが始まっていた。

 

 

(「ベリーダンス発表会&ショー アミターユベリーダンス教室」ウェスタ川越より

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12060350737.html

そんなノリにさせるのも、この芝生空間だからこそ。

もちろんその後は、ステージ、というか芝生の上のベリーダンスショーに出演し、

メンバーは気持ちよさそうに踊っていました。

 

おとまちとの繋がりで欠かせない人、いや、動物がこの日も来ているはず、と探しても見当たらない。

 

どこだどこだ、今日は来てないのか・・・と諦めかけたその時、

「ねこだ!」子どもの声が飛んでくる、

そこに・・・見慣れた猫の姿が。。。あれは。ミケさん!

川越でお馴染みのミケさんもおとまち小江戸夏まつりに応援に来ていました。

一番街にあるねこまんま焼きおにぎりの中市本店さんに飼われているミケさんは、

夏まつりを応援したい、と周りの動物やキャラクターや宇宙人にかけ合い、

この日は7体でえすぽわーるに参戦していました。

ミケさんといえば、5月にキャラクターや物の怪が小江戸蔵里に大集結したイベントに登場したばかり。

 

 

(2015年5月小江戸蔵里キャラクター祭りより http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12029196291.html

キャラクターたちはみなこの日も子どもたちに大人気、

「一緒に写真撮ってください!」次々と記念写真に収まっていく光景がありました。

来場した子どもたちを楽しませるだけでなく、

なんとステージでミケさんショーという時間まで用意されていて、

マイクを握って説明するミケさん。そう、前代未聞の声出しMCまで努めてしまったのです。

お客さんの中から一人を指名し、縄跳びにチャレンジしてもらう、

上手くできたお客さんにはプレゼントが贈られました。

そのプレゼントがやはり、ミケさんらしい。

飼い主である中市さんのねこまんま焼きおにぎりの引換券が渡されました。

 

・・・と、ここまででもうお気づきだと思いますが、

 

出会う人出会う動物がみんな川越でお馴染みの顔触れで、

オール川越で盛り上がろうという気持ちがおとまちにはあり、

昨年もそうでしたが、ここに来れば「川越」が詰まっているというのは今年はさらに広がっていた。

川越Farmer’s Market、

アミターユベリーダンス教室のLilaさん、

アーティスト東さん、

キャラクター祭り、などなど

ざっと振り返ってみても、川越各地で主体的に活躍している人や動物たちがこれでもかと登場し、

出店者を一つ一つリンクを引用できるくらいで、

いよいよおとまちは、ミュージシャンを束ねるだけでなく、川越を束ねるようになっている。

今の川越の熱さを象徴しているのような川越CLEAR'Sのライブでは、熱気が最高潮に達しました。

 

そしてまた野外ステージでは音楽が始まる。そしてまた、川越を代表する出演者が登場。

 

ステージでは、華やかな衣装に身を包んだ

ミュージカルカンパニーすてっぷ1によるステージが始まろうとしていました。

すてっぷ1といえば、8月28日、29日に川越市民会館やまぶきホールで

ミュージカル「ロミオをジュリエット」を上演する予定となっています。

本番前のタイトなスケジュールの中、元宝塚歌劇団出身の飛翔さんはじめ、

出演者がダンスに歌を披露しました。




 

 

(ロミオとジュリエット練習風景 http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12061825353.html

 

上記、ロミオとジュリエットのポスターを掲げてRPしていていたバットマンも、

 

実はロミオとジュリエットでは姿を変えて出演します。

また、先ほどまで翔風彩のステージで演奏していたミュージシャン有梨さんも、
ロミオとジュリエットにキャストの一人として出演する。

おとまち小江戸夏まつりに集っていた人たちの背景を紐解いていくと、

なんだかみんなどこかで繋がっているような感じで、川越がここに凝縮されていました。

昨年の夏まつりでは、当日別会場の決勝オーディションを勝ち抜いて

すぐさまえすぽわーるに駆け付け演奏していた有梨さんは、

この一年で川越での音楽活動も定着し、おとまちのステージにも定期的に出演するようになっている。

 

そして野外ステージは、

 

和太鼓 峰岸哲、間瀬勇大、宮城進之佑
HALSHIP DANCE SCHOOLと続いて終演となりました。。。



 

いよいよステージは残すとことあと一つ。

 

盛大に盛り上がった夏まつりのフィナーレをみんなで向えようと、

続々とホールの中に吸い込まれていく人たち。

最後を締めくくるのにふさわしい、

おとまち小江戸夏まつり実行委員長細渕さんが加わる、HMC BANDがホールリベルテに登場しました。



 

 

HMC BANDがあるから起こったことはたくさんある、

HMC BANDが、川越の中で百万灯夏まつりなどのステージに出演することで川越を開拓し、

自分たちが切り拓いたステージにミュージシャンを送り込んでいて、

そうして彼らがこの街で活躍できる場を増やしてきた。

その集大成ともいえる夏まつりには、

おとまちの公認アーティスト含めた数多くのアーティストが出演していて、

みな最高の笑顔で演奏していました。

川越が好きで、川越で頑張りたいけど活動する場がない、

若いアーティストにとってそれまで、活躍する場が不毛ともいえる川越で、

この地のアーティストたちがあんなにも気持ちよさそうに演奏し、

来場者と言葉を交わし、子どもたちと遊び、自由に過ごし、楽しそうにしている光景を、

ほんの二年ほど前に、一体誰が想像していたでしょう。

 

 




 

 

 

「川越を音楽で盛り上げたい。川越のアーティストに活躍の場を」

 

 

その思いは、大きな形となって川越に根付きつつある。

 

 

最後のHMC BANDのライブが終わると、この日の出演者がステージ上に集結し、

 

17時、ホール内の来場者と一体となってカントリーロードの大合唱。

フィナーレにふさわしい感動的な瞬間となりました。。。

 

これにて第二回おとまち小江戸夏まつり、ここに終幕。

 

この勢いは来年、一体どこまで広がっていくのだろう。

川越の魅力がびっしりが詰まった盛大な夏まつりとして、これからも続いていきます。

『カントリー・ロード

この道 ずっとゆけば

あの街に つづいてる

気がする カントリー・ロード』