「月光の夏」の朗読劇 9月7日川越公演 | 「小江戸川越STYLE」

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「小江戸川越STYLE」代表:石川真

映画「月光の夏」を御存知でしょうか??

1993年公開、僕はリアルタイムで映画館で見た映画なんです。
そんな経験もあって、今回の企画に興味持ちました。。。
なにより、不思議な縁で再び月光の光と繋がりました。

映画の概要をWikipediaから・・・

☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

太平洋戦争末期の昭和20年初夏、
九州の鳥栖国民学校(現、鳥栖市立鳥栖小学校)に、
陸軍の二人の特攻隊員(特別操縦見習士官)が突然やって来た。

その一人が、今生の思い出に
グランドピアノでベートーヴェンのピアノソナタ第14番「月光」を弾き、
沖縄の空へ出撃していった。。。

戦後、演奏に立ち会った当時の教師、
吉岡公子が、ピアノが老朽化のため廃棄されることを聞き、
その保存のため小学校でその思い出を語った。

そのことが報道されると、大きな反響を呼んだが、
二人の特攻隊員の名前を吉岡が記憶していなかったため、
その存在が疑われることにもなった。
しかし、次第にその特攻隊員たちの足跡が明らかになってゆく。

実話に基づいた映画で、
青年特攻隊員として生きては帰れぬ出撃を前に、
どう­しても最後にピアノが弾きたいと、
鳥栖の国民学校に立ち寄った音楽生、師範学校生。

その講堂の古いグランドピアノで弾いた曲が・・・

ベートーヴェン ピアノソナタ「月光」第一楽章



☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

そして、この月光の夏にちなんだ朗読劇が、
9月7日(土)川越市民会館やまぶきホールで
開催されるんです。!

「今こそ、命の重さを次世代に伝えよう
生きたくても生きることが許されなかった青春」。。。

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ベートーヴェンのソナタ「月光」のピアノ演奏と、
ドラマリーディングが織りなす、新機軸のライブ・ステージ。

劇団東演の4人の俳優によるドラマリーディングと、
川越在住のピアニスト佐々木崇さんの共演。
そして、
市民公募の青年たちによる「特攻隊員」の遺書の朗読。

というステージなんです。

そして本題・・・

『市民公募の青年たちによる「特攻隊員」の遺書の朗読』

これになぜか、いつの間にか、
参加のような形で引き入れられ。。。
先週、劇団東演の朗読ワークショップがあったので、
参加してみました。


そもそもが、先月、三番町ギャラリーであった
「グリーンクラフトの企画展」
で、あるお客さんと意気投合した所から始まったんですよね。
その方は、「Peaseやまぶき」という団体の人で、
今度川越に劇団東演の方々を呼んで、
月光の夏の朗読劇を企画している、と。

だけど、特攻隊員の遺書を読む市民有志が集まらないので、
とりあえずワークショップだけでも
参加してもらえないか、と。

こういう話しの流れで、
ワークショップだけなら全然いいですよ!と行ってみたんです。

ただ正直、最初聞いた話しだと、
どういう事をするのか全然見えてなくって、
とりあえず来てみて、と言われて行ってみた、そんな感じでした。。。
9月の朗読劇の紹介記事を書こう、くらいな気持ちで。

一番街から脇道を入った先にある
$川越style
長喜院。
このお寺の横にある双葉幼稚園が、
「月光の夏」朗読ワークショップの開催場所でした。

2階に行くと、すでにみなさん集まっています。

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椅子に座ると、目の前に台本が置かれ。

劇団の方が読むのを聞く催しかと思ったら、
Peaseやまぶきの方に
「あとで遺書読んでもらいますね」
と、言われめちゃくちゃびっくりしました。。。Σ(゚д゚;)
『よ、読むんですか!』
急に緊張してきて変な汗が。。。

朗読ワークショップって、こういう事なんですね。。。

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劇団東演の方が、自己紹介とこの劇の話しをしてくれました。

東演は、50年以上歴史ある老舗の劇団。
月光の夏の朗読劇は、全国各地で上演していて、
その土地でプロ・アマ関係なく人を募り、
劇中、特攻隊員の遺書を読んでもらっている、とのこと。
役者と市民が一緒になって作る劇なんですね。

そして今回、Peaseやまぶきに呼んでもらって、
川越公演を行うことになったと。

だんだんと話しが見えてきました。
その市民有志に自分が誘われたと、この時に理解しましたよ。(-^□^-)

もうここでスイッチ変えて、
取材目線から当事者の気持ちで参加しようと切り替えです!

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準備運動と発声練習。
丹田を意識して声を出すことを練習しました。

特攻隊員の遺書を
一人ずつ読んでいったのですが、
なかなか難しいですね。。。

「第五十七振武隊
昭和二十年五月二十五日特攻出撃 沖縄周辺洋上で戦死」

どこに力を入れるか、区切るかで伝わり方が変わるし、
あと東演の方が言っていたのは、
数字を大事に言った方がいい、ということ。

数字は大事ですよね。

五十七も二十も五も二十五も、
それは個人的な数字で、この方だけのもの。

僕はあと、沖縄という場所と
下の名前に力を入れて読んでみました。
下の名前は、両親から貰った大事なものなので、
そこはゆっくり読みたかった。

自分の番で読んだ時には、
もうウルウル涙が出そうになって、
詰まりそうになっちゃった。。。

劇中の朗読では、
4人の隊員の遺書を読むのですが、
みんな「お母さん」に向けたものばかりなんです。。。

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只今元気旺盛、出発時間を待って居ります。
いよいよ此の世とお別れです。
お母さん、必ず立派に体当たり致します。
昭和二十年五月二十五日、八時。
これが私が空母に突入する時です。
では、お母さん、私は笑って元気で征きます。
お母さん、お体大切に。
私は、最後にお母さんが何時も言われるお念仏を唱えながら
空母に突入します。
南無阿弥陀仏


この朗読ワークショップに参加したのは、
Peaseやまぶきの方々と遺書を読もうという市民有志。
その市民有志というのが・・・
自分含めて3人しかいなかったのですが。。。
あの、9月の公演で劇中読むメンバー、
もう確定になりそうなんですが。。。(;^_^A

僕どうなんでしょう。

特攻隊員の遺書を読むのは、心情的には読みたいですが、
10代の遺書を自分が読むって、状況的にどうなんでしょうか。。。
他に誰か有志いませんでしょうか??(;^_^A

年代関係なく読んでも構わないなら、
僕参加しようかな。。。
特攻隊員の服を着て読むそうです。

月光の夏9月の本公演に向けて、
8月にまたワークショップがあるそうなので、
これからどうなるか、またお伝えします。!


ラジオから流れてきた
かりゆし58の「アンマー」。
このワークショップの後に聞いてしまったので、
もう涙涙です。。。

なんだか、9月に出るとしたら、
声を震わせずに読む自信がなくなってきました。。。

アンマーは沖縄で「お母さん」という意味。

「初夏の晴れた昼下がり 私は生まれたと聞きました

母親の喜び様は大変だったと聞きました

『ただ真っ直ぐ信じる道を歩んでほしい』と願いこめて

悩み抜いたすえに この名を私に付けたと聞きました」



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