雨宮純著『危険だからこそ知っておくべきカルトマーケティング』読了。カルトやマルチ商法や自己啓発セミナーで人を洗脳して動員したり集金するテクニックがいっぱい紹介されているんですが、もちろん著者の意図は手法を学ぶことで騙されないようにしようということ。
マンデラ効果で不思議な感覚を味わわせ、謎解き・証拠集めを始めた人々向けにネットや現実世界にいっぱいヒント(ゴム人間とか)がちりばめられていたらはまってしまう人も多いはず。そこに陰謀論インフルエンサーが待ち構えていて、からめとられてしまったら…。Qドロップもそうだけど、謎解きは楽しいですからね。推し活を含め、あらゆる集客ビジネスは実はここで紹介されている手法を使っているのではないかと考えさせられる一冊でした。
https://www.pal-pub.jp/book/b10087091.html

 

青森市に出張に行ったので 『考える「珍スポット」』(小嶋独観・吉田悠軌)を編集したときに教えていただいた入内(青森市)の石神神社に行ってきました。
調べると入内は赤倉霊場、川倉地蔵尊、高山稲荷などと並んでカミサマ(巫者)の聖地・修行場となっているようですね。

〈これらの修行場は、県内外で活動するカミサマたちが、自身の入巫や修行、癒しの場としてだけでなく、弟子や信者を引率して定期的に集う霊場または宗教的なセンターとしての機能も果たしている〉(青森市史編集委員会編『新青森市史 別編3 民俗』青森市、平成20年より)

入内の観音堂には立ち寄らなかったのですが、『新青森市史 別編3 民俗』によるとカミサマたちが集まる場所だとのこと。
石神神社のそばの御鈴(ミスズ)大滝には寄りました。同書によると、Yというカミサマはここにある二十三夜神様の力で、〈死者や生者を下ろす口寄せや神占い、病気や心の迷いのことで相談を受けている〉とのことです。

御鈴大滝


二十三夜大神の鳥居

「上主教 石神神社」の事務所にいた方(『新青森市史 別編3 民俗』によると、おそらく〈石神神社の祈祷と管理を担当〉している成田家の方)にうかがったところでは、修行に来る人がいればお世話するが、最近は個人で滝行をしに来る人がいるぐらいだということでした。

小牧野のストーンサークルを出て車で向かったのですが、途中から舗装されていない道を20分ほど走って何とか石神神社まではたどり着きました。成田家の方(?)がおっしゃるには、山の中の神様たちを巡るには数時間かかるということなので、今回はここまでとしました。
しかし、ネットにもいっぱい上がっていますが、天照皇大神・月読大神の奇岩を見るだけでもここに来た価値があると思えたほど異様な岩でした。

天照皇大神・月読大神様
 

天照皇大神・月読大神以外の石神は見て回れなかったけれど、石神神社の参道に写真が掲示されていたのであげておきますね。



青森の民間信仰のほんの一部に触れられた気がして、印象深い旅となりました。
 

企画・編集を担当した『オカルト2.0』(竹下節子著、創元社)が刊行されました。竹下さんとはずいぶん長い付き合いだけれど、単著を編集するのは初めてです。下記を読んで興味を持った方は注文していただけるとうれしいです。よろしくお願いします。

○内容紹介
秘教の系譜が照らし出す、現代の不安と希望
中沢新一氏推薦「この国で長いことタブー語のような扱いを受けていたオカルトという言葉に本格的な解明の光を当て、文化としての正当な位置付けを回復しようとした勇気ある書物!」

メスメルとパラケルスス、エリファス・レヴィとルネ・ゲノンとユリウス・エヴォラ、「ヘルメス文書」とキリスト教、神智学とエニアグラム、エサレン研究所とシュタイナー……。
パリ在住の文明史家がエゾテリスムの歴史をたどり、欧米のオカルティズム最新事情を考察を交えて、レポートする。

○目次
まえがき


プロローグ SBNRとエコフェミニズム
 

 SBNRと「自分仕様」のアマルガム
 スーパーノヴァ現象とグノーシス
 エコフェミニズムの問題点

第1章 フランス型個人主義とエゾテリスム

 仏教と修道院
 インフルエンサーとフランス型個人主義
 アングロサクソン世界とフランスのオカルトの変遷と比較
 ルルドの奇跡とオカルト「探究者」
 フランスのカルト的逸脱行為警戒対策本部のスタンス
 フランスにおける「エゾテリスム」の定義

コラム1 フランスのオカルト事情の定点観測を始めた理由
 パリのパラプシー
 「見ただけでわかる」天性の占い師
 マダム・Mのタロットカード

第2章 メスメルの磁気療法とオカルトの転換点

 今も生き残るメスメルのマグネタイザー療法
 メスメルとアウエンブルッガーとパラケルスス
 メスメルとイルミナティとモーツァルト
 メスメルは癒すのは「手」だと悟った
 サウジアラビアの「手当て」療法
 ホルカ男爵との出会い
 盲目の天才ピアニスト、パラディス嬢の治療
 パリでのメスメルとオルバック男爵
 ついに治療が成功
 ユニヴァーサル・ハーモニー協会
 メスメルの転落と神秘主義
 メスメルとラ・ファイエットとフランス革命
 フランスとドイツのメスメリズム
 メスメリズムとMr.マリック
 メスメリズムと音楽療法

コラム2 占い師のセラピー効果
 笑ってしまう陳腐な答え
 サービス業だからセラピー効果がほしい
 占い師との「相性」

第3章 西洋オカルト史とオカルト2・0

 「ヘルメス文書」とキリスト教
 科学とオカルトとエゾテリスム
 パラケルススと錬金術・占星術
 神智学とエニアグラム
 エサレン研究所とシュタイナーとバイオ・エコロジー
 パーマカルチャーとエリファス・レヴィとルネ・ゲノン
 魔女とフェミニズムとオカルト
 オカルトやエゾテリスムから「秘密」がなくなった

コラム3 コーチングから霊媒へ――パラプシーの最新状況
 パラプシーに増えた「コーチング」
 霊媒に亡くなった友人について聞いてみた

第4章 科学史・科学哲学とオカルト

 「科学」が「謎」「ミステリー・ゾーン」を認め始めた
 「神の存在」を再度証明しようとしたボロレとボナシー
 なぜ聖母出現の奇跡に注目すべきか
 ミステールをオカルトから回収する試み
 認知神経科学とマインドフルネス
 ポスト・モダンは「モダン」の基準を取り払った
 クーンの「パラダイム・シフト」理論
 ソーカル事件とライン博士の転向
 第二のソーカル事件とポスト・「ポスト・モダン」
 医師の父親とシャーマンの息子

終章 オカルト2・0総論

 ルネ・ゲノンとユリウス・エヴォラ
 日本と西洋の「新しいオカルト」
 オカルト2・0はアート

あとがき

○著者紹介
竹下 節子(タケシタ セツコ)
比較文化史家・バロック音楽奏者。東京大学大学院比較文学比較文化専攻修士課程修了。同博士課程、パリ大学比較文学博士課程を経て、高等研究所でカトリック史、エゾテリスム史を修める。著書に『陰謀論にダマされるな!』(ベスト新書)、『大人のためのスピリチュアル「超」入門』(中央公論新社)、『フリーメイスン もうひとつの近代史』(講談社)、共著に『コンスピリチュアリティ入門 スピリチュアルな人は陰謀論を信じやすいか』など多数。

https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=4864
創元社のサイト

https://setukotakeshita.com/page1.html
竹下節子さんによる本書の紹介


講師 持田保さん(ライター)

日時 4月20日(土)18時10分開場、18時20分開始

会場 品川区立総合区民会館 きゅりあん(大井町駅徒歩1分)5階 第3講習室

http://www.shinagawa-culture.or.jp/hp/page000000300/hpg000000268.htm

参加費 2000円

内容

スピリチュアリズム、オカルティズム、異教主義、サイケデリック、ニューエイジ、ケイオスマジック、陰謀論……オカルトと音楽のつながりを徹底検証する霊的リスニング・ガイドブックとして人気の『あなたの聴かない世界』著者に、ディープなオカルティズムの世界と最前線の関連情報を解説していただきます。もちろん「霊的名曲」の数々も紹介します。オカルティズムの歴史、暗黒啓蒙などの最新の情報、オカルトにインスパイアされた楽曲に関心のある人は必見のトークイベントとなります。

 

https://note.com/dubooks/n/n714a71e1622c

『あなたの聴かない世界 スピリチュアル・ミュージックの歴史とリスニングガイド』刊行記念 まえがき公開!

 

講師略歴

持田保(もちだ・たもつ)
1967年。青森県弘前市出身。工場労働者兼リアル・インダストリアル・ライター。元ディスクユニオンのノイズ・アヴァンギャルド名物バイヤー。『INDUSTRIAL MUSIC FOR INDUSTRIAL PEOPLE!!!』『あなたの聴かない世界』(DU BOOKS)著者。恐山Vibration主催。

 

参加希望の方は「4月20日(土)のイベントに参加します」と書いて、下記のアドレスにお送りください。

参加費は当日お支払いください。(2000円ご用意いただけると助かります)

choujou★outlook.jp(★を@に変えてください)

 

会期が終わる前に、「みちのくのいとしい仏たち」(東京ステーションギャラリー)へ行ってきました。素朴な民間仏もよかったんですが、地獄寺好きな自分としては東北の十王像が集められていたのがうれしかったです。
しかし台湾の地獄寺のおどろおどろしい十王像と違って(新宿・太宗寺や大阪・全興寺の閻魔像に比べても)、東北の十王像のなんと穏やかなお顔をしていることか。
図録によると十王像がおわす十王堂は村人が集まる娯楽の場になっていたそうですから、十王たちは地元民を温かく見守る存在でもあったのでしょう。

 

 

超常現象情報研究センターでは、外部有識者も交えて2023年の超常10大ニュースを選定しました。2023年がどんな年だったかを振り返る際の参考にしていただければと思います。

なお、下記の順番はランキング(順位)ではありません。

 

1.アメリカで中国の気球撃墜。日本で過去確認された飛行物体も中国偵察気球と強く推定

(1)2月2日、アメリカ国防総省のライダー報道官は、中国のものと思われる偵察用気球をモンタナ州上空で発見したと明らかにした。気球は数日前にアメリカ領空に入り、5日に予定されていたブリンケン国務長官の中国訪問も無期限延期されるなど外交問題に発展した。中国は民間の気象観測用気球と釈明したがアメリカはこれを主権侵害とし、4日、サウスカロライナ州沖合で撃墜。気球は全長約60メートル、重さは1トン超積載物は小型ジェット機程度の大きさだった。アメリカ軍はその後も2月10日から12日にかけて3日連続で正体不明の飛行物体を撃墜。

(2)同様の気球はトランプ政権時代にも3度飛来し、中南米、東アジア、南アジア、欧州でも飛来が確認されている。日本でも2019年11月に鹿子島、2020年6月に仙台市などで、2021年9月に八戸市で同様の飛行体が目撃されており中国の偵察気球であると強く推定される。

(3)事態を受けて日本では今後同様の事態にどう対処するか議論され、自衛隊の武器使用基準を緩和する方針を固めたと報道されたが、実際に緩和されたかどうかは明らかでない。なお3月28日付『読売新聞』夕刊「「不明」な物体緊急発進急増」は、偵察気球問題で自衛隊が不審な飛行物体の確認を徹底したため、2月のスクランブルが急増したと報道。

 

モンタナ州上空で撮影された気球

 

2.公開された「異星人のミイラ」は本物か? メキシコで初のUFO公聴会が開催

(1)9月12日にメキシコ議会でUFO公聴会が開催され、日本からは浅川義治衆議院議員が出席。席上ハイメ・マウサンが宇宙人のミイラ2体を公開した。マウサンによれば同様のミイラは20体以上発見されており、2021年12月8日放映のTBS「ワールド極限ミステリー」は「マリア」と呼ばれる3本指のミイラとの関連でその存在を紹介している。『ムー』12月号によればこのミイラは「ジョセフィーヌ」と「クララ」と呼ばれているようだ。しかし1月15日付ロイター電によれば、考古学者のフラビオ・エストラーダ氏はリマで行った文化省の記者会見で、2つの標本が人間と動物の両方の部分から作られた可能性が高いと指摘した。

(2)主要紙媒体では10月4日付『朝日新聞』朝刊「100wordsニュース」及び『週刊ポスト』10月20日号「UFOと宇宙人ついに現わる!」で取り上げられたが、テレビ番組では9月25日放映BS日テレ「深層ニュース」10月25日放映フジテレビ「世界の何だコレ!?ミステリー」、12月30日放映NHKBS「幻解!超常ファイル・スペシャル」が紹介し、2024年1月5日放映のテレビ東京「ウソかホントかわからないやりすぎ都市伝説」では関暁夫がハイメ・マウサンと対面、一体を実際に手に取った。

 

3.米国防総省、UFOとUAPに関するウェブサイトを開設

(1)2023年には、7月26日にアメリカ下院説明責任委員会の国家安全保障小委員会でUFOに関する公聴会が開催され、8月31日にはUFOなどの調査を担当する全領域異常対策室(AARO)のサイトを開設され、日本海も目撃多発地帯となっていることで話題となった。さらに9月14日にはNASAの報告書が発表されるなど、政府機関関係の動きが相次いだ。

(2)1月14日付『産経新聞』朝刊「「UFO」など510件」、同日付『毎日新聞』朝刊「UFO?未確認事例510件」、6月2日付『読売新聞』朝刊「米UFO調査委が来月報告書」、同日付『毎日新聞』朝刊「UFO「大半は説明つく」」、7月28日付『産経新聞』朝刊「UFO公聴会元米海軍司令官ら証言」、同日付『毎日新聞』朝刊「UFOの残骸米が回収?」、『週刊文春』8月3日号「池上彰のそこからですか」、9月1日付『毎日新聞』夕刊「日本海周辺でも「UFO見た」」、9月2日付『読売新聞』朝刊「米UFO情報ネット公開」、同日付『産経新聞』朝刊「「UFO日本周辺に多数」」、同日付『毎日新聞』朝刊「UFO目撃日本海でも?」、同日付『日経新聞』夕刊「米、UFO情報サイト」、同日付『東京新聞』夕刊「米政府UFO情報サイトで公開」、『週刊エコノミスト』9月5日号「米国のUFO論議」、9月5日付『毎日新聞』朝刊「余録」、9月17日付『朝日新聞』朝刊「UFO調査責任者任命」、10月4日付『読売新聞』夕刊「辛酸なめ子のじわじわ時事ワード」に関連報道が掲載され、テレビ番組では9月20日放映「情報ライブみやね屋」(日本テレビ)、9月25日放映「キャッチ!世界のトップニュース」(NHK総合)、同日「深層ニュース」(BS日テレ)などもとりあげる。

 

全領域異常対策室(AARO)のサイト(https://www.aaro.mil/)

 

4.宗教団体のトップが相次いで死亡——幸福の科学の大川隆法氏(3/2)、顕正会の浅井昭衛氏(10/16)、創価学会の池田大作氏(11/15)

(1)2023年には幸福の科学総裁や池田大作創価学会名誉会長と、巨大教団の指導者が相次いで死亡、12月7日付『読売新聞』朝刊「新宗教大きな転換の年」では、島薗進東京大学名誉教授が、2023年は旧統一教会解散命令請求も含め、新宗教にとって大きな転換の年と評価。また今後の両教団の行方や後継者についての憶測記事も多数現れた。

(2)大川隆法と幸福の科学については3月3日付『読売新聞』朝刊「大川隆法さん死去」、同日付『朝日新聞』朝刊「大川隆法さん死去」、同日付『日経新聞』朝刊「大川隆法氏死去」、同日付『産経新聞』朝刊「大川隆法氏死去」、同日付『毎日新聞』朝刊「大川隆法氏死去」、同日付『東京新聞』朝刊「大川隆法さん死去」、『週刊朝日』3月17日号「アイドルを性せ」、『週刊文春』3月16日号「大川隆法「遺産と後妻」、『週刊新潮』3月16日号「「大川隆法」」急逝先妻が明かす「家庭崩壊」と長男が語る数千億円「資産の行方」」、『週刊現代』3月11/18日号「降伏の科学大川隆法の「相続」はどうなる」、『週間ポスト』3月24日号「大川隆法の巨額遺産を継ぐ霊験ができない「38歳後妻」の素性」、『女性セブン』3月26日号「「幸福の科学」揺れる後継者問題千眼美子と3人の美女たち」、『フライデー』3月24日号「大川隆法総裁急死『幸福の科学』で始まる「骨肉の争い」、『週刊実話』3月23日号「創始者・大川隆法総裁が逝去ソナ棒の危機を迎えた『幸福の科学』」、『週刊文春』3月26日号「長女の誕生日を巡って危機勃発大川隆法、急逝直前の“告白書”」、『文藝春秋』5月号「蓋館録」、週刊文春』4月6日号「幸福の科学部長月給43万千眼美子が消えた」が関連記事を掲載。

(3)池田大作については11月19日付『読売新聞』朝刊「池田大作氏死去」「公明党政治に影響」「カリスマ失い公明岐路」「創価学会拡大に力」、同日付『朝日新聞』朝刊「池田大作氏死去」「高度成長期教勢を急拡大」、同日付『日経新聞』朝刊「池田大作氏死去」「創価学会急成長に手腕」、同日付『産経新聞』朝刊「池田大作氏死去」「トップ半世紀組織拡大」、同日付『毎日新聞』朝刊「池田大作氏死去」「公明羅針盤失う」「宗教界超え影響力」、同日付『東京新聞』朝刊「池田大作氏死去」「磊落なカリスマの細やかさ」「強い指導力成果と確執」、11月20日付『読売新聞』朝刊「池田氏死去で弔問」、11月21日付『朝日新聞』朝刊「池田大作氏へ首相名義で弔慰に批判」、11月24日付『読売新聞』朝刊「池田名誉会長」学会葬営む」、『毎日新聞』朝刊「創価学会葬で池田氏を追悼」、11月25日付『産経新聞』朝刊「ソウルからヨボセヨ」、同日付『毎日新聞』朝刊「土記」、11月26日付『産経新聞』朝刊「習氏、池田大作死去で弔電」、12月4日及び11日付『毎日新聞』夕刊「論考池田大作氏死去上下」に関連記事が掲載された。

(4)他に創価学会関連記事として4月27日付『朝日新聞』朝刊「創価学会・池田大作氏提言へ」、同日付『産経新聞』朝刊「池田大作氏、G7広島サミットへ提言」、『週刊新潮』6月8日号「日本ルネッサンス」、『週刊文春』8月3日号「入信43年信者に創価学会が419万円訴訟を起こした訳」、『週刊新潮』8月31日号「未成年も毒針に「山田養蜂場」盗撮ボンボン戦務が裏切った池田大作「創価」の教え」、10月27日付『毎日新聞』朝刊「創価学会、原田会長を再任」、10月31日付『朝日新聞』朝刊「創価学会来年の方針決定」、同日付『産経新聞』朝刊「創価学会来年の活動方針決定」、同日付『毎日新聞』朝刊「創価学会が来年の活動方針決定」、同日付『東京新聞』朝刊「創価学会が24年の活動方針」、『サンデー毎日』12月12日号「新季節の人たち」。

 

5.宗教を巡る騒動——旧統一教会の解散命令請求、エホバの証人の児童虐待の可能性

(1) 文部科学省は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に対し7回の質問権行使を行い、10月13日、文部科学省は、宗教法人法に基づく統一教会の解散命令を東京地方裁判所に請求した。旧統一教会に関しては元信者らによる損害賠償請求や東京都多摩市での施設建設を巡る住民とのトラブルなども生じ、一部メディアでは政治家との関連も追及し、『AERA』4月17日号「現代の肖像」及び9月16日付『東京新聞』夕刊「土曜訪問」は長年単独でこの問題を追及してきた鈴木エイトをとりあげた。宗教法人に対する解散命令請求に関連し、『読売新聞』、『朝日新聞』及び『毎日新聞』は宗教法人に対するアンケートを実施した。関連報道は多数につき割愛。

(2)昨年、宗教2世である山上徹也被告が安倍元総理を殺害したことから、宗教2世救済についての関心も高まった。特に子供に対する体罰を教義として容認するエホバの証人はこの問題でしばしばとりあげられ、オウム真理教2世に関する報道も見られた。2月27日付『朝日新聞』朝刊「「エホバの証人」巡り弁護団」、2月28日付『産経新聞』朝刊「エホバ輸血拒否指導」、同日付『毎日新聞』朝刊「「エホバの証人」虐待情報を提供」、3月1日付『産経新聞』朝刊「「エホバの暴力強く推測」、同日付『毎日新聞』朝刊「「輸血拒否指導は虐待」」、同日付『東京新聞』朝刊「「エホバ」2世ら体罰証言」、3月10日付『読売新聞』夕刊「独宗教施設銃撃7人犠牲」、同日付『朝日新聞』夕刊「「エホバの証人」施設で発砲」、同日付『毎日新聞』夕刊「独の宗教施設で銃撃、6人死亡」、同日付『東京新聞』夕刊「「エホバの証人」独の施設で銃撃」、3月11日付『毎日新聞』朝刊「独の宗教施設で銃撃8人が死亡」、同日付『朝日新聞』夕刊「ドイツ発砲容疑者は元信者」、3月15日付『朝日新聞』朝刊「就学前「むち打ち経験」7割」、同日付『毎日新聞』朝刊「むち打ち半数後遺症」、同日付『東京新聞』朝刊「「エホバの証人」元2世ら調査」、同日付『産経新聞』朝刊「エホバに「人生奪われた」」、3月28日付『朝日新聞』朝刊「誌にした宗教の傷あれは虐待だった」、3月30日付『東京新聞』夕刊「宗教虐待防止法整備を要望」、4月1日付『読売新聞』朝刊「虐待対応の周知「エホバ」に要請」、同日付『産経新聞』朝刊「「児童虐待容認せず」エホバに周知要請」、4月6日付『毎日新聞』朝刊「声を聞いて宗教2世」、4月15日付『毎日新聞』朝刊「声を聞いて宗教2世」、『週刊朝日』4月21日号「エホバの証人2世らが答えたアンケートの衝撃的な中身」、5月1日付『東京新聞』朝刊「愛を説く宗教なぜ家族を奪う」、5月12日付『産経新聞』朝刊「児童虐待を容認せず」、5月23日付『読売新聞』朝刊「エホバ虐待対応「極めて不十分」」、同日付『東京新聞』朝刊「2世団体「不十分」」、6月4日付『読売新聞』朝刊「宗教虐待防ぎたい」、6月6日付『毎日新聞』朝刊「くらしナビ」、6月22日付『朝日新聞』朝刊「エホバめぐり自治体に要望書」、7月8日付『毎日新聞』朝刊「宗教2世「人ごとじゃない」」7月9日付『日経新聞』朝刊「声上げた宗教2世たち」、同日付『東京新聞』朝刊「教団ない人生歩みたかった」、7月13日付『東京新聞』朝刊「宗教2世の友へ私ができること」、『週刊新潮』10月5日号「Bookwormの読書万巻」(正木伸城著『宗教2世サバイバルガイド』を紹介)、11月9日付『朝日新聞』朝刊「教団内での性被害申告159件」、11月21日付『読売新聞』朝刊「「エホバ」ムチ体罰経験9割」、同日付『朝日新聞』朝刊「輸血拒否カード「所持」8割」、同日付『日経新聞』朝刊「輸血拒否カード8割所持」、同日付『産経新聞』朝刊「エホバでむち経験92%」、同日付『毎日新聞』朝刊「エホバむち打ち92%体験」、11月23日付『毎日新聞』朝刊「首相「信仰背景でも虐待許されず」」、11月29日付『読売新聞』朝刊「「エホバ」性被害218件申告」、同日付『日経新聞』朝刊「「エホバ」性被害159人申告」、同日付『産経新聞』朝刊「エホバ児童性的虐待」、同日付『東京新聞』朝刊「「エホバ」性虐待159人申告」、同日付『朝日新聞』夕刊「性経験の詳細告白「異常としか」」、12月5日付『朝日新聞』朝刊「「エホバの証人児童虐待継続の可能性」」、『サンデー毎日』12月31日/1月7日号「旧統一教会の被害者救済法で再注目の元「宗教2世」准教授」に関連記事

(3)『週刊ダイヤモンド』10月7/14日号は「巨大宗教「連鎖没落」」と題する特集記事を掲載。旧統一教会解散請求の他、主要10教団の現状を解説。

 

6.中国映画「宇宙探索編集部」が話題に

 10月13日から公開された中国映画「宇宙探索編集部」について10月6日付『朝日新聞』夕刊「宇宙人探す旅の果て得た思いは」、『週刊新潮』10月19日号「TEMPO」が紹介。『週刊新潮』10月19日号では「週刊新潮掲示板」監督のコン・ダーシャンが読者のUFO目撃情報を募集。

 

7.「ネッシー」50年ぶりの大捜索

(1)8月26,27の両日、ネス湖で半世紀ぶりの本格調査が行われたが、特に成果はなかったようだ。8月12日付『東京新聞』夕刊「ネッシー半世紀ぶり大規模捜索へ」、8月14日付『毎日新聞』夕刊「ネッシー51年ぶり大捜索」、8月27日付『東京新聞』朝刊「ネッシー大捜索半世紀ぶり開始」、8月28日付『マイに新聞』夕刊「ネッシー!?「目撃」多数」、同日付『東京新聞』夕刊「ネッシー見つからず」、8月29日付『日経新聞』朝刊「怪獣「ネッシー」見つからず」に関連記事。

(2)3月12日付『毎日新聞』朝刊「Sunday Column」もネッシーに触れ、3月25日放映「BS世界のドキュメンタリー」(NHKBS1)はネッシーを特集した。8月30日付『東京新聞』朝刊「こちら特報部」は、ネッシーの捜索に関連し、日本のUMAも紹介。

 

8.「人魚のミイラ」の正体判明、倉敷芸術科学大などが初の科学的調査

 2022年から続いていた岡山県浅口市の圓珠院にある人魚のミイラの調査が終了、倉敷芸術科学大学は漆喰やフグの皮などで作られた造形物と発表した。2月8日付『日経新聞』夕刊「人魚ミイラ実は造形物」、同日付『東京新聞』夕刊「伝承の「人魚のミイラ」・・・作り物だった」、2月9日付『毎日新聞』夕刊「「人魚のミイラ」作り物だった」、2月13日付『朝日新聞』夕刊「寺に秘蔵の「人魚のミイラ」正体は」、3月8日付『読売新聞夕刊』「辛酸なめ子のじわじわ時事ワード」、5月14日付『朝日新聞』朝刊「記者サロン」に関連記事掲載。

 

9.ピラミッドに未知の空間 古代エジプト“新発見” 研究者が語る

 3月2日、エジプト当局は大ピラミッド内部で新たな空間が見つかったと発表。名古屋大学などが参加するミュー粒子を使った内部構造調査により判明したもの。3月3日付『日経新聞』朝刊「ピラミッド、未知の空間」、同日付『産経新聞』朝刊「ピラミッド新たに空間確認」、同日付『読売新聞』夕刊「クフ王ピラミッドに新空間」、同日付『朝日新聞』夕刊「クフ王ピラミッド内部に未知の空間」、同日付『東京新聞』夕刊「ピラミッドに新たな空間」、3月4日付『毎日新聞』朝刊「クフ王ピラミッド中に謎の空間」、3月9日付『朝日新聞』朝刊「クフ王ピラミッドに道の空間」、3月29日付『朝日新聞』朝刊「ニュースドリル」に関連記事あり。3月31日付『毎日新聞』朝刊「ひと」は国際チームの一員森島邦博名古屋大学准教授を紹介。また6月10日放映「ピラミッドに挑め!」(NHKBSプレミアム)では森島邦博とエジプト学者河江肖剰が対談。

 

10.7月5日の「開運なんでも鑑定団」に妖怪絵巻が登場して話題に

 福岡県鞍手町・荒木圭介所有の妖怪絵巻が7月4日放映「開運!なんでも鑑定団(テレビ東京)で、300万円と鑑定された。これまで知られていない妖怪ばかりが描かれており、番組では、二日市在住の黒田藩の武士が、各地を巡って採集したものではないかとしていた。同人誌『妖怪とあそぶ』に全図が転載されている。

 

※当記事の一部を引用する際は、一般社団法人超常現象情報研究センターより と出典を明記するようお願いします。

『中国の死神』(大谷亨著)を読んで、無常に会いに行きたくなりました。


無常とは、「寿命が尽きようとする者の魂を捉えにやってくる冥界からの使者」(同書より)であり、中国福建省・台湾などの城隍廟や東嶽廟におわす死神です。
昨年行った高雄の地獄殿にも白無常らしき方※がいらしたので、写真を貼っておきます(左側)。右は牛頭(ごず)かな。
今度台湾に行くときは無常探しの旅になりそうだな。

 


※高帽子だし舌をべろっと出してるし、かつ肩にかけた布に謝府○(将?)軍と書いてあるみたいなので、白無常かなと、でもいまいち自信がないので、詳しい人に聞いてみようと思います。
 

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
連日大変なことが起きていて不穏な年明けですね。2024年が悪い年にならなければいいのですが…。


さて、超常現象情報研究センターでは1月27日(土)に作家の加門七海さんを講師に迎えてZoom講座を開きます。トークの聞き手を務めるので、いまその準備をしています。
オカルティストの系譜や野馬台詩について深掘りしていただく予定です。興味のある方はぜひお申し込みください(当日参加できない方も配信で視聴できます)。https://choujou.org/event-2023-11/

 

『勝五郎生まれ変わり物語 調査報告書 改訂版』(紙版は1500円)PDF版がなんと無料で公開されました。勝五郎生まれ変わり伝承について興味のある方はダウンロードして読んでみませんか?
https://umarekawari.org/pdf/houkokusho.pdf

●勝五郎生まれ変わり伝承とは
「いまから約200年前、多摩郡中野村(八王子市東中野)の8歳の少年勝五郎は、「自分の前世は程久保村(日野市程久保)の藤蔵だった。」と語って、人びとを驚かせました。勝五郎は「ほどくぼ小僧」と呼ばれ、国学者 平田篤胤(あつたね)や文人大名 池田冠山(かんざん)が聞き取りをもとに詳細な記録をして江戸から京の都にまで広まり、ラフカディオ・ハーンこと小泉八雲の著作によって実際にあった生まれ変わり物語として世界に紹介されました」(八雲会サイトより)

●よかったらこちらもご覧ください

【紙芝居】【日本語字幕】ほどくぼ小僧 生まれ変わりの勝五郎

 

今井秀和さん(大東文化大学文学部 非常勤講師/

この度、調査団の代表になりました)の講義

 

      旧版の表紙

台北では久しぶりに龍山寺に行ったら、「艋舺青山王祭」というお祭りの最中でした。


堂内と周辺は人でごった返し、道教の神々が練り歩いていました。

 

             YouTubeチャンネル開設しました!
堂内では人々が大声でお経を節をつけながら読み、叩頭の礼(地面に額をつけるやつ)をしている人もいます。
ちょっと異様な雰囲気でしたよ。あんな長時間大声でお経を唱え続けていたら、トランス状態になる人もいるんじゃないかな。
1時間くらいで出てきちゃったけど、貴重なお祭りの一部を見られてよかったです。

               こういう祭りみたい