会期が終わる前に、「みちのくのいとしい仏たち」(東京ステーションギャラリー)へ行ってきました。素朴な民間仏もよかったんですが、地獄寺好きな自分としては東北の十王像が集められていたのがうれしかったです。
しかし台湾の地獄寺のおどろおどろしい十王像と違って(新宿・太宗寺や大阪・全興寺の閻魔像に比べても)、東北の十王像のなんと穏やかなお顔をしていることか。
図録によると十王像がおわす十王堂は村人が集まる娯楽の場になっていたそうですから、十王たちは地元民を温かく見守る存在でもあったのでしょう。