青森市に出張に行ったので 『考える「珍スポット」』(小嶋独観・吉田悠軌)を編集したときに教えていただいた入内(青森市)の石神神社に行ってきました。
調べると入内は赤倉霊場、川倉地蔵尊、高山稲荷などと並んでカミサマ(巫者)の聖地・修行場となっているようですね。

〈これらの修行場は、県内外で活動するカミサマたちが、自身の入巫や修行、癒しの場としてだけでなく、弟子や信者を引率して定期的に集う霊場または宗教的なセンターとしての機能も果たしている〉(青森市史編集委員会編『新青森市史 別編3 民俗』青森市、平成20年より)

入内の観音堂には立ち寄らなかったのですが、『新青森市史 別編3 民俗』によるとカミサマたちが集まる場所だとのこと。
石神神社のそばの御鈴(ミスズ)大滝には寄りました。同書によると、Yというカミサマはここにある二十三夜神様の力で、〈死者や生者を下ろす口寄せや神占い、病気や心の迷いのことで相談を受けている〉とのことです。

御鈴大滝


二十三夜大神の鳥居

「上主教 石神神社」の事務所にいた方(『新青森市史 別編3 民俗』によると、おそらく〈石神神社の祈祷と管理を担当〉している成田家の方)にうかがったところでは、修行に来る人がいればお世話するが、最近は個人で滝行をしに来る人がいるぐらいだということでした。

小牧野のストーンサークルを出て車で向かったのですが、途中から舗装されていない道を20分ほど走って何とか石神神社まではたどり着きました。成田家の方(?)がおっしゃるには、山の中の神様たちを巡るには数時間かかるということなので、今回はここまでとしました。
しかし、ネットにもいっぱい上がっていますが、天照皇大神・月読大神の奇岩を見るだけでもここに来た価値があると思えたほど異様な岩でした。

天照皇大神・月読大神様
 

天照皇大神・月読大神以外の石神は見て回れなかったけれど、石神神社の参道に写真が掲示されていたのであげておきますね。



青森の民間信仰のほんの一部に触れられた気がして、印象深い旅となりました。