釈迦の左眼の舎利の古刹。乙宝寺で奥の細道575 | 徒然コオロギ庵~旅する似顔絵師~

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一年の半分を旅に過ごす似顔絵師コオロギの日々の雑記。趣味の古墳巡り&地質巡り&車中泊アレコレetc徒然とだらだらと書き尽くします

先月の新潟県ウロウロ旅。

今日も芭蕉奥の細道スポットネタです。

新潟県の北端、村上市から沿岸部を南下。

胎内市にある奥の細道芭蕉句碑へ車キラキラ



国宝大日如来!

と巨大な石碑が迎えてくれるこちら


真言宗智山派如意山乙宝寺。

なんとなんと

聖武天皇の勅願によって開山された

奈良時代、天平年間のお寺ラブラブラブ!!

国分寺、国分尼寺と同じように

北陸一帯の安泰を願って建てられたそう。

はぁ、

こんなところで聖武天皇由来のお寺に出会えるとは!

感動ですキラキラキラキラ


しかもね、、お寺の縁起を読んでビックリ。

印度の高層、婆羅門僧正が

釈迦の左眼の舎利を携え日本に渡り、

聖武天皇の勅願で建てたこちらのお寺に納め

【乙寺】と名付けました。

右眼の舎利は日本へ渡来する前に中国に納め

そのお寺を【甲寺】と名付けたそう。

その後、

後白河院より左眼の舎利を納める金の宝塔を賜り

同じく【宝】の字をいただき【乙宝寺】となったそう。


って、とてつもない歴史のお寺やんびっくりハッ

そんな歴史を秘めてるとは思えないほど

海岸沿いの国道から少し内陸に入った

門前町っぽい静かで素朴な集落にあります。

お隣には新潟県少年自然の家があり

緑豊かな界隈です。

夏の緑の鮮やかさ、海が近くということもあって
より一層キラキラ輝いているように感じました。
芽吹きの春の柔らかい緑もいいけど、
怖いもの知らずな夏の緑もいいねクローバーキラキラ



仁王門。



1745年に改修されたものですが、

奈良時代に創建された当時の古材が使用されてるとのこと。

どれが古材かな?とくるくる見回しましたが

まぁ、わからんよね笑い泣き(笑)

仁王像は


乙宝寺開基の1人、行基菩薩作びっくりキラキラ

こんなところにも行基菩薩作の仁王像って

行基菩薩の行動範囲の広さに驚きます。




夕暮れに訪れたこともあって誰もおらず

静謐な境内。


ご本尊が納められている大日堂。

1745年に再建されたお堂が昭和12年に消失。

現在のお堂は昭和58年に復元されたものだそうです。

聖武天皇の勅願により

行基菩薩と婆羅門僧正が開削した
 
大日如来、阿弥陀如来、薬師如来の

三尊が安置されております。



中は見学できないようでした。

ご開帳の日とかあるのかなキョロキョロ

そして大日堂と共に境内で存在感を放つのが


三重塔!キラキラキラキラ


うううううううううっチューラブラブラブラブ

っと唸るほどかっこいい!!

同じ日本海側、山形県の羽黒山五重塔を思わせる

風雪に洗われた白木むき出しの力強さ。

国分寺の七重塔にも負けないわラブラブ
 

スマホの待受にもしている大好きな羽黒山五重塔下矢印



涼やかな紫陽花と。



さてさてお目当ての芭蕉句碑へ。


いくつか句碑がありますが、、どれかなキョロキョロ

うっすらと残る文字を読むと


どうやらこちらの句碑がそう。

丸い句碑かわいいなぁ!

うらやまし浮世の北の山桜


古来、乙宝寺は桜の名所としても有名だそうで

唯一ここにしかない

乙桜という控えめで可愛らしい山桜の一種があります桜キラキラ

桜の季節に訪れて拝みたいわぁ。


この季節、桜はないけれど



凛とたたずむ蓮の花が迎えてくれました。

西陽がさしてまさに極楽浄土やんラブキラキラ



震えるほどの歴史、縁起、五重塔がある乙宝寺。

ここは何度も訪れたくなるお寺かも。

大好きな新潟を旅する楽しみが増えましたラブキラキラ



   乙宝寺


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