ご縁の旅【憧れのホームスパンに出逢う!】 | 徒然コオロギ庵~旅する似顔絵師~

徒然コオロギ庵~旅する似顔絵師~

一年の半分を旅に過ごす似顔絵師コオロギの日々の雑記。趣味の古墳巡り&地質巡り&車中泊アレコレetc徒然とだらだらと書き尽くします

6月上旬の北日本の旅。

愛車のキャンピングカーテントむし君

頑張って岩手の盛岡まで走ってくれました。


岩手発祥の地という

岩に鬼の手形が残る三ツ石神社を訪れ

花崗岩の巨石との出会いに

どこか懐かしい気持ちとなり



神社の駐車場がわからず

少し離れたお寺の駐車場に車を停めたので

そこへ戻ろうと歩いていると、、

神社の隣に何やらめっちゃレトロな建物発見!

住宅街の真ん中に

レトロでこじんまりした建物。



そして中から

ガチャンガチャンガチャン

カタンカタンカタン

と織り物を織る、

織機の軽やかな音が。


昔々、京都に住んでたとき

西陣が近かったので

近所に西陣織の織物工場がたくさんあって

織機の音を聴きながら散歩したなぁと

懐かしいなぁとなんて思ってたら

こんな看板を発見!



ホームスパン

みちのくあかね会


ホホホホホホームスパンびっくり!!!?

ホームスパンって

もしかしてびっくりびっくりびっくり!?



今年の1月に訪れた

岩手県花巻市立博物館の企画展でやってた

及川全三さんが始めたという

岩手の毛織物

ホームスパン!?



博物館の常設展を見たあと

まぁ、ついでに企画展も見とくかぁえー

ふらっと覗いてみたら


ホームスパンをこの地で始めた及川さんの想いと

その温かな毛織物の風合いにすっかり魅了されたホームスパンラブ


いつか実物を見てみたいなぁラブ

できたら織物工場見てみたいなぁラブ

もしかなうなら購入したいなぁラブ

ラブ岩手ラブ

って思ってた

ホームスパンの工場ではありませんか!


ホームスパン、、

ホーム→家

スパン→紡ぐ

家で紡ぐ毛織物。


岩手の寒い冬の内職として産業になればと

及川全三さんが始めたホームスパン。



こういうね

地域の産業になれば、、

と尽力された方が

いろんな地域にいらっしゃるのね。

その地域に行かなければ知ることのなかった

町の偉人を知るのも

旅の醍醐味なり。



ほんとにね

家庭っぽい建物で作られてるんだあ!

しかもね


見学できます

って書いてるじゃないの!


そりゃあ見学しますがな!!

鼻息荒めに入り口を探すも見つからず(笑)

こうなったら!と窓の隙間から声をかけて

ぐるりと建物の反対側に回ると



さらにレトロな作りとなっておりました。


声をかけたお姉さんが入り口に回ってきてくださり

『突然でも見学できますか?』

と訪ねると

『どうぞどうぞおねがい!』

と、とても喜んで招いてくださいました。


そして

今年の冬の花巻市博物館の企画展でホームスパンを知って

それから気になってて

たまたま横を通ってホームスパン工場に巡り会ったと伝えると

『すごい偶然が重なったんですね、、ご縁ですねぇ照れ

って、しみじみとても驚かれました。



あまりの興奮と喜びに

中の写真撮り忘れました。。チーン


この建物は昔々病院や学校として使われていたそうです。

中は暖かみのある木造の建物で

これまた年季の入った織物の機械がところ狭しと並んでます。

『古い機械でダマシダマシ使ってます(笑)』

とのこと。


働いてる方は皆さん女性で

ほんとね

柔らかな毛織物みたいな

ほんわりとした優しそうな方ばかり。。

しかし

織物に向かう目はとても真剣で

模様を織るのにとても集中力がいるそうです。

そして

毛糸を染める土間は冬場はとても冷えるとのこと。

なかなか大変な職場なんだな。

でも

『私もここで働きたい』

ってね

好奇心の鬼が騒ぎます(笑)

『ここに住みたい』『ここで働きたい』病です。


せっかくなので

念願のホームスパンが欲しい!

事務所みたいな部屋で商品を見せてもらいました。


ちょうど夏場ということもあり

いろんな商品がそろってるとのこと。

冬場がメインの商品なので

冬になると各地の百貨店や催しものに商品が出てしまい

ここの在庫は少なくなるそうです。


完全に手づくりということもあり

なかなかお値段はするのですが


でもね

やっぱりこれは欲しいのラブ

宮城県松島の杉の木のご朱印帳もですが

ご縁ラブラブだもの。


いろんな色のストールの中から

選んだのがこちら



青色のストールを購入しました。


たぶんね

冬に来てたら暖色を選んだかもね(笑)


でもね

この青色が

この旅のカラーでもあるのです(笑)


青というか群青とか紺とか

子供の頃から好きな色だしね。


早く冬にならないかなぁ。

ストールを抱き締めて

スキップでもしたいような気持ちで車へ戻りました。

皆様もぜひ

みちのくあかね会さんの工場

訪れてみてくださいーーー!


突然の訪問にも関わらず

丁寧に案内してくださったお姉さん

ありがとうございました!


三ツ石神社の駐車場がわからなかったからこそ

辿り着いた

憧れのホームスパン。

ご縁ひとしおなり。

続く。