友達と移動してない1人旅で行った島。
『イクシュンシリ』
アイヌ語で『向こうの島』という意味の島。
わかるかな?
そう、奥尻島です。
北海道南西部の日本海沖に浮かぶ島。
今回、北海道を自由に旅する時間がとれたので、
どこか島に行きたいなーと。
礼文島や利尻島も考えたけど、
7月ころ『奥尻島津波被害から20年』というニュースを見て、
そうか、そうだ、
津波の被害にあった島だ。
被災地は20年経つとどうなってるんだろ。
なんとなく気になって、
奥尻島行きを決定。
札幌から18切符使ってローカル線ととフェリーに乗って行ってきました。
思えば、
奥尻島津波の2年ほど前の雲仙の噴火、
奥尻島の津波、
その2年ほどあとの阪神淡路大震災。
自分の記憶のなかの大規模な自然災害の最初の記憶だったんだなぁ。
中学、高校頃。
テレビに映る自分の知らない自然の姿のライブ映像、
愛でる美しいだけの自然ではない破壊する自然の姿に、
恐怖と戸惑いを感じたのを覚えてるなぁ。
今回泊まった民宿の近くが、当時ニュースで一番伝えられていた被害が大きかった島南部の青苗地区でした。
民宿のおばちゃんが、
『津波資料館と『ボーカイキョー』があるから散歩がてら見ておいで』
と教えくれたので行ってきました。
ボーカイキョー?
『望海橋』
港の上に作られた
津波避難のスペース
津波が来たら港から階段で上にあがり、
近くの高台へ避難できる通路が繋がっています。
おおおっ。
ものすごく立派な施設ができてるな、と写真を撮っていると、
『どこかの市町村の方の視察か、研究者の方ですか?』
と望海橋にいたおじさん2人に声をかけられました。
さすがにこんなTシャツジーパン、スマホカメラ撮影野郎に大それた肩書きはないだろ(笑)
『観光です』
と答えると、
一人の男性が、
『こちらの方は奥尻町の町づくり課の課長さんなんで、もし何か聞きたいことあったら、、』
ともう一人の作業着姿の男性を紹介してくれました。
おおおっ。
なんかすごい人に出会ったな(;゚д゚)
この人が奥尻島の復興や防災の町づくりをしたのか!?
津波被害にあった町が20年後どうなってるのかなと気になってしました、と伝えると、
望海橋のことや被害のことなどいろいろ教えてくれました。
そして、
東日本大震災以降、東北や太平洋岸の市町村から防災町づくりの視察にたくさん来られてる、というお話も。
『こちらの方も静岡の浜松の防災の方です』
さきほど課長を紹介してくれた人もそういう関係の人だったらしい。
奥尻島の被害は、今回の震災に比べると被害にあった地域や被災した人の数は少なかったり、
阪神淡路の前だったこともあり、
国からかなりの補助がでて、復興も早く、望海橋などの大型防災施設も作られたらしい。
『でも、こういうハード面の防災より、ソフトな面の防災が何より大事です。』
防災施設があるから大丈夫!ではなく、
地震や津波が来たら避難する、どこにどんな風に避難するか心構えが出来てることが大事なんだって。
そうなんだよなぁ。
先月の奈良を震源地とした緊急地震速報メールの誤報がきたとき、
身動きとれなかったもんな(^_^;
いざとなったらパニック(x_x)
だめだなぁ。
『よかったらコレ読んでください』
と『復興のあゆみ』の冊子をくれました。
ありがたやー!!
こんな興味本位の旅の者に。
ちゃんと読んで伝えなくては。。
そんなことを思いながら近くにある津波資料館を目指しました。
続く。
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