教員生活2年目の3月の授業でのことです。
口内炎が3つもできたんです。しかも喋ると当たってめっちゃ痛いところ・・・。
あまりの辛さに授業で喋るのもしんどい・・・。
しんどすぎて、職員室でじっとしてました。
すると
授業開始10分前には教室に来て、生徒とぐだぐだ話をするあのハシモトが来ない・・・と心配した生徒が職員室に迎えにきてくれました。
「先生〜?あ、いた!!!ハシモト先生来ないから迎えにきた。」
「え、先生!ちょー元気ないじゃん!!」
「なんか嫌なことでもあったの??」
と聞いてくる生徒たち。
「わかった!タバコ吸って怒られたんだろ」とふざける生徒も。
状況を説明しながら、教室に向かうと・・・
「え、じゃあ今日の授業無理じゃん!」
「俺が授業する?」
「自習にするの??」
とウキウキで聞いてくる生徒たち・・・。
内心、自習にして友達と遊びたいんだろうな〜、勉強なんかしないんだろうな〜と思いつつ、「自習にしよう」と伝えると
「OK〜。どこやればいいの?」
「この間授業でやったところだべ。〜ページ??」
なんと生徒たちで自習の内容を決め、黙々とやりはじめたんです。
いつもうるさい(褒め言葉)クラスが、テスト中かと思うぐらい静かにワークに取り組んでいました。
数日後、彼らに理由を聞いたところ・・・
「いつも、先生には迷惑かけてるしさ。たまには真面目にやろうかなって。もう少し俺らのこと信じていいよ。」
この出来事をきっかけに「生徒を信じる」ことを学びました。
「心配と信頼の比率」のお話です。
当時の私は心配:信頼=8:2ぐらいでした。
この「心配」は彼らにとっては「ナメられてる」「ウザい」「目障り」なこともあります。
もちろん、コチラ側にその意図が無くてもです。
みなさんも経験ありませんか?
小学生の頃は一緒に課題をやっていても、中学生になると「ウザいから」と断れること。
「明日、用事あるよ」「〜持ったの?」「〜やったの?」「大丈夫なの?」と心配しても、「ウザい!」「わかってるってば、うるさいな」と返ってきませんか?
それ、もう少し子どものことを信じてみてもいいかもしれません。
黙って、見ててください。
それでダメでも、いいんです。
「信頼されてる」「信じてくれた」と感じさせるだけでいいんです。
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