【読む】朴沙羅『ヘルシンキ 生活の練習』
『ヘルシンキ 生活の練習』を手に取ったのは、北欧の暮らしへの憧れからでした。映画『かもめ食堂』に触発され、一人暮らしの部屋を北欧風にコーディネートした20代のころ。そこから10数年、いま子育て真っ最中の私にとって、「ていねいな暮らし」は遠い憧れとなっています。本書は、そんな私の期待を良い意味で裏切りました。著者の朴沙羅さんは、2人の幼い子どもを連れてヘルシンキに移住。その体験を通して、フィンランド社会の在り方や、日本との違いを鋭く観察しています。本書は単なる北欧礼賛に終わっていません。むしろ、私たちが北欧に憧れる理由や、その根底にある自身の問題について深く掘り下げています。著者の率直な自己分析は、読者である私たちにも自問自答を促します。「幸せ」とは何か。本書は、そんな普遍的な問いに、フィンランドという異文化との対比を通じて迫っています。北欧の暮らしに興味がある方はもちろん、自分の生き方や価値観を見つめ直したい方にもおすすめの一冊です。ヘルシンキ 生活の練習 (ちくま文庫 はー56-2) [ 朴 沙羅 ]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}楽天市場で詳細を見る${EVENT_LABEL_02_TEXT}Amazon(アマゾン)で詳細を見る