エアコンなしで4・5・6月を乗り切る … 無垢材と土壁の快適さ ~ 石場建て伝統構法の我が家の場 | 伝統構法の家づくり…大阪の街中で!石場建て/木組み/土壁のマイホーム新築

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五十代も後半、自宅を新築…新建材は怖い!
行き着いたのは地元の工務店。
で、棟梁がつぶやいた。
「ホンマは石場建てがエエんやけどなぁ・・・。」
「石場建てってなんですのん?!」・・・

先だっての6/23は「慰霊の日」・・・沖縄戦終結の日。

ちょうどそのころ沖縄地方は梅雨明け(今年は6/25)だから、

日本で唯一の地上戦は、文字どおり泥沼の、梅雨の最中の激戦。
 

この日は沖縄県では追悼の公休日だが、県民4人に1人というその犠牲と、

今も沖縄に国内の米軍基地の70%以上が集中している上に

今の日本の平穏が成り立っていることを思えば、国民こぞって祈念すべき日でしょう。

 

さて、今年の近畿地方の梅雨入りは5月29日と、

平年比8日早く去年より16日も早かったものの、

本格的に梅雨らしくなってきたのは沖縄の梅雨明け以降。
 

とはいえ、この3日は梅雨の中休み。九州では大雨が続くなか・・・


大阪では朝から夏至前後の高い陽射しがガンガン照りつけ・・・

気温はグングン上がって今日(7/4)の枚方の最高気温は34℃!

高断熱・高気密でも何でもない石場建て伝統構法・無垢材と土壁の我が家は、

こんな日でも一日中窓をほぼ全開にしたままで、日中はまだエアコンを点けておらず、

寝入りばなに湿度を下げるために28℃設定で冷房する程度です。
 

そこで、今日は日中は出かけていたものの、

​朝晩の室温と湿度を測ってみました。

​​(測定箇所によって若干の差があるので、概数0.5℃:5%単位)

これを見ると、窓を開けっぱなしなので外気温の影響は受けるものの、​​

かなり一日中変化が少ないことが分かります。

 

そして冷房時の適性温度28℃は超えているものの、湿度が45%程度なので、

室温が30℃でも扇風機さえ回っていれば、特段エアコンなしで過ごせます。


 

ちなみに、30℃:45%で、不快指数は77.5(やや暑い)。

不快指数は70~75で暑くない範疇なので、28℃:40%ぐらいになるように、

就寝時には少しだけエアコンで下げるだけで眠りやすいというわけです。
 

と、エアコンなしで過ごせないわけではないことを数字で見てきましたが、

もちろんTシャツ1枚で扇風機アリでのことですし、体質や体形などにもよるだろうし、

​決して暑くないわけではないんです。


(2階は31℃を超えましたが、エアコンは点けず、とりあえずシーリングファンだけ。)

ただ、数値ほどはベチャつき不快感を感じないというか、​

以前に合板とビニルクロスの家に住んでいたときと明らかに違う空気感というか・・・。

実際、ご近所の家々でも職場でも、エアコンが1日中うなっています。
 

あくまでも主観的な感覚で、さすがに無垢材と土壁だな!ってところを、

実測してみたら数値で裏付けられるかな?って話しでした。
 

とはいえ、27℃でも天気がぐずついて湿度が95%だと、

不快指数80で暑くて汗が出る範疇。

先月下旬にそんな日が続いた夜2晩はだけは、さすがにエアコンつけっぱなしにしました。
 

そんなわけで、梅雨の後半、本格的にぐずつく時季に突入。

また明日からしばらく雨模様の予報。

今23時、気温は30℃を下回ったけど湿度は60%に迫ってきました。


​(窓全開で棟の換気扇を回し小屋裏の暖気を排気すると、夜の外気が無風の日でも入ってくる。)​


4・5・6月とエアコンなしで過ごしてきましたが、

日本の最高気温を出したこともある暑い枚方、

街中では無垢材と土壁の家もそろそろ3か月足らずの冷房シーズンです。


追記:


今日の関西テレビローカル放送、「ちゃちゃ入れマンデー」で、

外国人に人気の関西の観光スポットが紹介され、

その中に​竹中大工道具館​が挙げられていました・・・

> なぜか外国人が押し寄せる「外国人に人気のスポット」。

> 兵庫県神戸市で発見したのは、外国人に大人気の“博物館”。

> 日本の○○文化を支えるさまざまな道具と匠の技を紹介する

> 日本で唯一の施設で、海外に向けたPRを行っていたわけでもないのに

> 海外からのお客様が引きも切らないといい…。


日本の伝統的な木造建築、木組みの技がこれだけ国際的に脚光を浴びているのに、

当の日本人は安価と簡便を旨としたプレカット集成材に合板やビニールの家。

SDGsって、いったい・・・。

 

アメリカはともかく伝統的な建築を重んじるヨーロッパを尻目に、

国をあげて形ばかりは欧米並みの高性能住宅に!とは、これいかに???

今あらためて、我が家を手掛けた​日伸建設​をはじめ​、探せば全国にまだまだある

手刻み伝統的工法のできる工務店の、これからの活躍がますます期待されるところです。