石場建て伝統構法、木組み土壁の家。
その写真には、国産のスギ・ヒノキ・マツ・ヒバ・クリ、その継手、そして土壁などが写っています。
・・・って、よく見えない?
先日スマホの機種変更をして以来、写真うつりが良くなくて、
ブログに載せるにも補正をかけないと使い物にならず、何か変だなぁと思っていたんです。
で、妻がフと見つけました・・・
レンズに保護シールが貼ったぁるままやん!
はがしてみると、ホッ! 普通にちゃんと写りました。
店にクレームをつけに行かんでよかった。
手鉋仕上げで艶光りしています。
この玄関、戸を開けると、国産天然乾燥無垢材ならではの空気感。
集成材はむろん、無垢材でも人工乾燥材では、こうは香らないそうです。
しかし、そんな国産材まで、
輸入材のあおりを受けて価格が高騰してきているというのです。
「ウッドショック」
輸入材に頼ってきた建築業界にとっては一大事!
マイホームの夢は遠のくのでしょうか?
5/8稿「・・・本来の日本の家づくりへ~国産材への回帰とSDGsの視点を」でも触れましたが、
「職人がつくる木の家ネット」がウッドショックを機にオンラインリレートークを始めていて、
これがすごく中身が濃くておもしろいんです!(☟click)
特に私たちマイホームを発注する側、素人としては、6/2配信リレートーク№5
「ウッドショック!木の家の柱や梁は、どんな材料かご存じですか!」なんか、
基礎知識として見ておくと良いと思います。(☟click)
大工の立場からの本音や、木材の専門家からの解説など、とても見ごたえがあります。
ウッドショックについてのYouTubeはこの3か月ほど次々とアップされていますが、
伝統構法を手掛ける大工さん自身による生の声は、他にはほとんどありません。
また、6/8配信リレートーク№6
「木の家の耐震の本当の話!施主には、知られてない裏側について語る」も、
本音トークがすごくおもしろいです。(☟click)
大工の立場から宮内建築の宮内寿和さんが「4号特例」について問題提起。
その上でさらに宮内さんが、
「お伝えしたいこと」として突っ込んでいきます。
それに対して、木質材料の専門家の立場から国立建築研究所の槌本敬大さんが、
反証を加えながら解説します。
さらに、林材ジャーナリストの赤堀楠雄さんや、杉岡製材所の杉岡世邦さんなど、
それぞれの立場からのお話しも興味深いです。
ウッドショックといっても輸入材から始まった問題ですから、
我が石場建て伝統構法の家を設計施工した日伸建設もそうですが、
そもそも国産天然乾燥無垢材で建てている工務店には当面は影響がないようです。
そのあたり、ここでも「国産」「天然乾燥」「無垢材」などの言葉が出てきますが、
木の家ネットのリレートークを見て理解を深めるためにも、
これらのキーワードについて、マイホームを考えるにあたって知っておく必要があります。
そのためにも、まずは入門編として、こちらを見ておくと分かりやすいかもしれません。
内保製材(☝click)「【ウッドショックの影響?!】滋賀発!日本の木で家をつくる工務店の現状やいかに?」
「本物」の工務店は、産地の見える材と手刻みの技にこだわっているはずです。
日本の林業は問題も大きいようですが、
地産地消ができているところにウッド「ショック」なんてことは起こらないハズ。
食材を買うとき、産直や有機栽培や無農薬などにこだわる人が増えています。
「衣・食・住」・・・住も同じこと!
(山長商店「木の家に住むということ>家の柱ご存知ですか?」)
これを機に、マイホームを発注する業者選びに、
そんな視点をもってみませんか?!
「手刻みのできる大工さんはいますか?」
「工房やストックヤードを見せてもらえませんか?」
「木材産地とつながりを持っていますか?」
WEBで仕入れた知識を振りかざすより、まずは尋ねてみましょう。
YouTubeの動画をあれこれ紹介しておきながら何ですが、
これらを全部見たらかなりの長丁場!・・・私は早送りで見ました。
それにしても、地上波はロクな番組が無く、ほとんど見る気になれません。