夏至の西陽! ・・・ 盛夏に向けての日射遮蔽 ~ できるだけエアコンに頼らずに | 伝統構法の家づくり…大阪の街中で!石場建て/木組み/土壁のマイホーム新築

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五十代も後半、自宅を新築…新建材は怖い!
行き着いたのは地元の工務店。
で、棟梁がつぶやいた。
「ホンマは石場建てがエエんやけどなぁ・・・。」
「石場建てってなんですのん?!」・・・

今日6/21(月)は、夏至。一年で最も日中が長い日。

大阪・枚方(ひらかた)の日の出は4:44だったらしいけど、

目覚めた7時には太陽はもうかなり北寄りの東高く輝いていました。


昼間、南中高度は79°近く。

ほとんど真上ぐらい高いですが、軒の浅い家だと南側壁面に陽射しが当たります。

けれど、この家は軒が深い(約半間≒90cm程)ので、太陽は軒の上。
南側壁面は陰になっています。


壁面への雨当たりの問題もありますが、

夏場の壁面への日射熱射を考えれば、断熱の観点からも紫外線による劣化の観点からも、

軒ゼロ(or極短)住宅は論外だと思うのですが、どうでしょう。

ウッドデッキには真上から透明屋根を通して日光が射すようになったので、
その裏側に遮蔽率80%と表示された寒冷紗を掛けてみました。

 

 

さて、そんなことを言っておきながら・・・。

夏場に避けるべきは西陽というのが常識なんでしょうが、

この家は、敢えて西側に窓を設けてあります。


その趣旨は、5/3稿「​夕陽に寛ぐ・・・西陽を積極的に楽しむ窓配置​」と

5/4「​続・西陽を楽しむ窓配置・・・窓からの眺望と陽の光による空間デザイン・・・​」で、

西の窓から見える夕焼けの眺めを添えて述べてみました。


これが夏至にはどうなるか?!


昨日の昼下がり、2階の西側の出窓には、日光がカァ~ッと射してきました。

最高気温は28℃超え。窓を全開にして通風し、室温は26℃ほど。

格子の影と障子である程度は日光を遮れますが、障子を閉めると通風も遮断されてしまいます。


そこで夕方、太陽の位置を見ながら、

右側の窓にだけ簾(すだれ)をかけてみました。

これで窓を全開にしていても、ずいぶん直射日光は遮ることができているようです。


 

そして今日、夏至当日の夕方6時前。

なるほど・・・家の西面には、こんなふうに日光が当たっているのかぁ。


 

ちょうどキッチンの窓のところに、日光が当たってる!


これを室内側から見ると・・・


陽射しは奥の方まで届いていますが、ハイサイドライトの上下は細いので、

遮熱タイプの複層ガラスも相まって、直接太陽に目線を合わす角度だと眩しい割には、

熱射は問題なさそうです。


2階の出窓は、簾をかけた方は、ちょうど隣家の陰に入っています。

 

これを室内側から見ると・・・


右側の簾のかかっている方の窓は全開で、隣家と簾の陰で通風は確保。

左側は遮熱タイプの複層ガラスが2重になっているうえ、

障子も2重になっているので、日射は4重遮蔽で万全(?!)。


ある程度これを狙って窓配置を考えたんですが、

ドンピシャリ!でした。

 

今日の枚方の最高気温は32℃。

この写真の時点6時ごろは外気温は28℃ほど、2階の室内も窓全開で28℃ほど。

外から爽やかな風がそよぎ、エアコンも扇風機も無しで、木組み土壁の家は快適です。



今日の日の入りは19:14。

春には日没を直に見ることができたんですが、

今はかなり北寄りに沈むので日没は隣家の向こうで見えません。
 



左側の窓には簾をかけていないので、

西陽の直射が気にならない時間には左側の窓を開けると、

街中の住宅地なんで隣家同士の隙間ではありますが、眺望が抜けます。




うーん、昼間は晴れたといっても、梅雨まっただなか。

夜には西の空に雲がかかり始めました。天気はだいたい西から東へ・・・。

明日は天気予報でも、やっぱり曇りだそうです。