"Think deeply, speak gently, love much, lough aloud, work hard, give freely and be kind"

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復活!

今日、ふとした瞬間にこのブログを復活させることを思い立ち、ようやく復活した。この10ヶ月、研修医としてこの病院で過ごし、自分でもまだすべての出来事を消化しきれないほど沢山の事を経験してきた。この10ヶ月で変わったこともあったし、変わらないこともある。ここに書いていくことで、一つ一つの出来事を自分の中で整理していこう。。。

研修医1年目の自分

しばらくこのブログをかけていなかった。ネット環境になかったことと、新しい環境で、新しい生活が始まり、忙しかったことが大きな理由だ。色々あったが、3月30日無事国家試験の合格通知を手に入れ、この辺鄙な土地の研修病院で研修医として2年間の生活をスタートすることになった。

研修医として病棟に配属され先週始まった研修も、明日から2週目に突入する。まだ全然仕事に慣れていないし、何より「先生」と呼ばれることに大きな違和感を感じている。

初めての患者さんは、今日笑顔で退院した。本当に、驚くほどの回復に、生命の力強さを感じずにはいられなかった。そして、この職業に就けたことに、心からよかったと思えた。しかし現実には、そんな患者さんはごく一部。今もっている患者さん達の半分は、末期で緩和ケアを行っている患者さんだ。毎日足を運び、その物語を聞かせてもらっている、、、

「桜が見たい。。。」
僕には、構内の散りかけの桜の枝を、こっそり折って持っていくくらいしかできない。結局最後はこれくらいのことしか、医者にはできないのだ。

小心者


いつからか心の底から、腹筋がつってしまうくらい笑うことがなくなった。
そして、知らず知らずのうちに涙を流していることが多くなった。

表面だけの笑い、つくり笑顔の自分が、とてもいやになることがある。
そして、涙を流す自分に、戸惑う。

2年間の実習の中で、沢山の患者さんに出会い、この職業は自分には向いていないと何度もやめようと考えた。逃げ出したかった。一人一人の患者さんの持つ、「病い」の前に、どうしたらよいかわからない自分。怖かった。

もう医学的にはもう治る事のない病気を告げられたSさん。実習が始まって間もない僕が病室に行くたびに、冗談を言っては、いつも笑っていた。病棟でも、明るいおせっかい焼きの近所のおばちゃん的存在のSさん。夜、病院の隅っこにある公衆電話で隠れるように、泣きながら電話するSさんを見た僕は、翌日からSさんの病室に行くことができなくなってしまった。Sさんの背負っていた、とても、とても大きく、重い「病い」に寄り添う覚悟がなかった。怖かった。

それから2年、それなりに勉強もした、本も読んだ、課外活動に熱中するふりをしてみたりもした。作り笑いもうまくなった。感じる恐怖を隠し、うまく逃げる技術を身につけた。そして、自分にこう言い聞かせてきた。「これでいいんだ。」と。

いいわけがない。そうやって、僕は、結局最後まで逃げ続けるのだ。
そうやって、僕は、大切なものを失っていく。

この涙は、こんな自分に対する警鐘なのかもしれない。
大切なものまでも、見殺しにして逃げ続ける僕に、「逃げるな!」と。

門出

普通の大学生なら、卒業式にこんな思いになるのかもしれない。僕は、昨日6年間100人の同級生達と寝食を共にした、あの寮に別れを告げた。

昨日まで、当たり前のように近くに居た仲間達。辛い時、どんな夜中でも、相談に乗ってくれた。幸せな事があったときも、心から祝ってくれた。バカなことも一緒にやった。。。本当に、本当に、みんなに会えてよかった!

4月からは、全国に散って新しい、まだ何も書かれていない真っ白なノートに、それぞれの物語を綴っていくことになる。嬉しい事、悲しい事、辛い事。たくさんの壁にもぶち当たると思う。でも、それもまた一つの物語。5年後、10年後、20年後、それぞれのノートに刻まれた「果てしのない物語」を楽しみに、僕も自分の物語を綴っていこう。

(はじめて)飲み会の幹事をした。おいしい韓国料理屋を紹介してもらったのだけど、幹事は食べる暇がない!今度リベンジに来ることを、心に誓った。

ところで、「夢」とか「目標」って何なんだろうと、考えることがあった。「夢」は語ること。「目標」目指すもの。なんて、くくってしまうとどうってことないかもしれないけど、この二つはまったく異なるものなんだろうな。でも、お互い補完しあう関係。「夢」のない「目標」はつまらないし、「目標」のない「夢」なんて理想でしかない。何かを成し遂げるためには、「夢」も「目標」も必要なんだ。

最近の僕は「夢」だけに生きていたような気がする。

無力

   


あらゆる病気に治療法などない。

                  医者は患者の症状と経過を認めることができる。
                生命力の強い個体には、多少の助力をすることもできる。

                       だがそれだけのことだ。

                     医術には、それ以上の能力はない。

                               (赤ひげ診療譚 山本周五郎より)


           


                        医学はなんて無力なのだろう。

3日坊主じゃないぞ!

このところ、Blogをかけてなかったけど、これは決して3日坊主ってわけじゃないです♪体重減らしながら、久しぶりに徹夜もして、とある合宿に参加してました。でも、本当にいい旅でした。いい出会いも沢山あったし!

ところで最近、花粉症がひどい。ひどいって言うか、やばい。小学校のときから付き合っているこの「悪友」には、本当に振り回され通しだ。目を真っ赤に晴らし、鼻水をたらして。小学校では、クラスの子に、「何がそんなに悲しいの?」って。おかげで、この時期は、顔の大きさほどもある大きなマスクで顔を隠して外出している。まったく

きみにおくることば

きっと
かみさまは
こういうだろう

いまきみが
やらなきゃならないことを
やるだけさ

だからすべてが
うまくいく

卒業前夜

小学校の時も、高校の時も(中高一貫だったので。。。)卒業式の前日は、切ない気持ちで床についていたような記憶があるのだけれど、今日は全然そんな気分じゃない。一日中引越しのために部屋の片付け。夜は、外見から「ホワイトベース」と呼ばれる(と自分が呼んでいるだけ?→写真)この大学病院に研修に少しの期間戻ってきた先輩と飲みに行った。

発展

とうとうこの日が来てしまった。長かったようで、短かったこの6年間最後の日。一緒の寮で暮らした仲間とも、しばしの別れとなる。その別れを惜しむ、夜の卒業記念飲み会は、紛れもなく今日の「メインイベント」とと呼ぶにふさわしいものだった。学年99名が参加するその飲み会は、、、