NGT48「PARTYが始まるよ」、初日公演から県内枠、一般枠とも応募し続けていたが、ようやく一般枠抽選に当たり16日夜の回を楽しんだ。
1 入場まで
まずは劇場に入るまでの雑感を秋葉原のAKB48劇場(以下「本家」)との比較で述べる。ロビー、ショップ等も含む劇場全体のスペースは、ラブラ2東大通り側で4階全体の半分くらいの面積か。私は以前のラブラ2はあまり大勢お客が入っていたという印象が無く(失礼)、劇場やグッズ売り場を含め4階のほとんどを使うのではと思っていたのでやや意外。一般枠は正門から入場後、発券窓口にてスマホの当選メールのQRコード(コードを紙印刷したものでも可、この場合入場用QRコードは紙でもらいます)を読み取り、本人確認書類を提示後、決済発券処理を受け左手甲に再入場用のスタンプを押してもらう。あとはスマホでチケットセンターのマイページにログイン、情報を更新して、入場整理番号と入場用QRコードの表示を確認すれば、開演1時間前にロッカーと劇場入り口の前の待機スペースの列へ行くまで自由時間となる。万代を散策、正門出てすぐのばかうけショップで土産を買う、はたまた劇場内にとどまりあちこち眺めるもよし。劇場内装は女学園風とのことだが煉瓦やネオン管ロゴ等も使った本家に比べ、明るいもののそのぶん重厚さに欠ける。これは私個人の全くの憶測だが現状の劇場本体以外の部分は集客を確認したうえでの将来の本格的な改装を見込んだ仮設的なものかもしれない。さて、時間となり本人確認書類とスマホを持って待機スペースへ。ここがやや狭く10人ずつ並ぶ列の先頭表示が床にしか無いのでどこに並ぶべきかややわかりにくい。列の最も左側はロッカーに隣接し、さらにクロークに大型の荷物を預ける方の行列場所や場内を移動する人の通路にもなっており、かなりの混雑だった。秋葉原は待機スペースはもともとカフェ併設だったせいか余裕が有る上、ロッカースペースも待機列と離れているのでこの点も一日の長がある。あと、ここで待つ間の各種注意事項のアナウンスを「何々らすけ」「何々してくんなせや」などと新潟弁でする試みは面白いが、地元民として言わせてもらえば「話すしょがたぶん新潟のしょでねっけ、とってつけたみてな新潟弁になってかえって聞きにーけかったわ」(標準語訳:話す人がたぶん新潟の人ではないので、とってつけたような新潟弁になってかえって聞きにくかったです)。新潟弁といっても上中下越佐渡といろいろだし、ああいったオフィシャルな注意事項を方言で聴くのは慣れてない。そもそも県外から来られている方も多いのでここはやはり全部標準語がいいと思う。整列後係の人が来て番号順に入場用QRコードを読み取り、ビンゴによる抽選後、10人づつ再度QRコードを読み取ってもらって安全のため持ち物をいったん白いトレーに載せ係員に見せた後ようやく入場となる。ここまで最低1時間、立ち見の方はさらに開演後2時間は立ちちっぱなしとなるので一般枠での鑑賞にはかなりの忍耐力が必要だ。
2 観覧
私の列のビンゴはほぼ最後に番号が呼ばれ、立ち見となった。ただ同じ立ち見でも最前列が確保できれば視線が高くメンバーの足下まで見えるので悪いばかりでは無い。
劇場の作り、内装はほぼ本家と同じで柱が二本視界を遮るが柱には後方に向けモニターが吊るしてあり舞台を映しているのは良い。舞台のセリは三段で本家と同じ。後方がニコファーレのような大型ディスプレイになっているのがNGT劇場の特徴だ。客席椅子はベンチで無く1人づつ座るタイプ。今は配信(DMM.comは1月中NGT公演は無料)もあり単に歌やMCを聴くだけならあえて劇場に足を運ぶ必要も無いが、やはり色彩の鮮やかさ、動きの細かさ、柱の陰を除き舞台の端から端まで常に観れる利点、他のお客さんのかけ声やMIX等も含めた臨場感を考えれば現場には格別の魅力がある。特に照明に照らされた衣装の美しさはすばらしく、「キスはだめよ」のスパンコール衣装はきらきら輝き実に美しい。登場時のユニフォームもAKB初公演以来のピンク系のものを踏襲しつつ、襟を濃色のセーラーに、リボンも濃い赤に変えており女学園というコンセプト通り、よりトラッドな雰囲気を出している。
3 パフォーマンス
初日は涙を見せていたメンバーも回数を重ねかなり緊張がとれてきたようで一生懸命さと可愛さと個性を出し、いいパフォーマンスを見せていた。全体としての統一感やフォーメーションも素人目には文句なし。個別にはバレエ、ダンスで鍛えたという先入観もあるかも知れないが本間さん、菅原さんのダンスの表現力、キャプテンのMC力、佐藤さんの歌唱、最年少小熊さんの「こたつでミカン」的癒やし、アンコール後はかろうじて柱にかからず全身が観れた公演名物加藤さんの側宙、下手側私からゼロ位置に登場した水澤さんの色気とうまく表現できないがアイドル根性というべき何か、中村さんの図鑑的美少女ぶりなどが特に印象に残った。曲的にはこの公演の私のお気に入り「クラスメイト」はメインボーカルを小熊さん、長谷川さんがつとめキャプテン、山口さん、荻野さんがサイドを固めるという形で、伴奏のキーボードもあいまってなんとも切ないいい雰囲気を醸し出していた。この曲のベージュのブレザーに黒のミニスカートという衣装も大好き。いつもはダンスでパワーをもらう荻野さんがしっとり聴かせてくれるソロパートも良かった。
4 お見送り
本家はロビーでのお見送りだがNGT劇場では舞台上に今日登場の全員がならんで客席最前列と舞台の間をお客が進む。各メンバーとは一瞬目が合うかどうかという程度でどんどん流れていくのだが、ここで印象に残ったのは山田さん。舞台から落ちないか心配なほど身を乗り出してずっと笑顔で手を振り、前を通る間中しっかり視線を合わせてくれていた。
5 まとめ
AKB48劇場は片道3時間以上かけて交通費も使って行かねばならなかったから、歩いても行ける場所に劇場が出来た意味は大きい。公演はまだ始まったばかりでプロから観れば未熟な部分もあるかもしれないが、それを補ってあまりあるであろう一生懸命さが胸をうつ。なかなか抽選は当たらないが、次回当選を楽しみにしたい。