運命と自由についての思想(15話目)
前回、シッダールタの幼少期からブッダになるまでの過程をお伝えしましたが、今回は当時の思想についてお伝えしていきたいと思います。
当時の思想は大きく分けると3つになります。
・運命論…人間の運命は最初から決まっている。
・自由論…人間は自由に何でも選んで生きていける。
・神命論…人間は神の意志に従って生きている。
ブッダはそれらの思想を全て否定していきました。
まず「人間は生まれつき幸不幸が決まっている。」と言う運命論者に対して、「あなたはそれで満足出来るのですか?」と問いました。
正直なところを言えば、人間は自由に生きたいのです。
だけれども、運命だから仕方無いと受け入れて生きていくことは、自分の心を無理矢理に抑えていることにはなりませんか?と。
ブッダの問いかけの前に、運命論者達は何も言えなくなってしまいました。
次に「人間の意志は自由で何でも好きに生きていける。」と言う自由論者に対して、「死にたくないのに死ななければならない人間のどこに自由があるのでしょうか?」と問いました。
そもそもシッダールタは、老病死という人間にはどうしようも出来ない苦悩から自由になる道は無いのか…と出家したのです。
どれだけ物質的に恵まれようとも、そこに心の自由が無いことは身を以て知っていました。
ブッダの問いかけの前に、自由論者達も何も言えなくなります。
最後に「人間は神の意志に従って生きることが正しい。」と言う神命論者に対して、「どれが神の意志だということを誰がどのように証明するのでしょうか?」と問いました。
経典を読んだり、羊を生贄に捧げることが、どうして神の意志なのかということは誰にも究明出来ていませんでした。
そこにはただ、やり方を伝えるだけの神職の者がいて、理性を無視した盲目の信仰だけがあったのです。
ブッダの問いかけに対して、神命論者達もハッキリした答えを示すことは出来ませんでした。
上記3つの大きな思想以外に、特に思想を持たずに社会に流されて生きている人達も大勢おりました。
ですが、誰しも満足して生きているわけではなく、思いと現実という矛盾の中で苦しみながら生きていたのです。
シッダールタは、求道者として一つ一つ体験しながら、「どれも違う」ということを学んできました。
シッダールタの生まれた環境、教育、強靭な身体と精神力、それら全てが彼を悟りへと導いていったのです。
6年の苦行もただ肉体を痛めつけていたわけではなく、今まで自分が学んできたことの整理と再検討をしながらの修行でした。
徹底的に道を求めて実践してきた結果、シッダールタはこれ以上無い道である「無上道」を発見します。
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