心理カウンセラーの藤木ミホです。
これは私がカウンセリング講座に通っていた20年以上前の話です。
ある日の講座でクラスメイトが、先生に次のような質問をしました。
その日の講座は傾聴カウンセリングの訓練で、その放課後だったと思います。
「先生、傾聴カウンセリングで話すことを通して、クライアントは気づいていくとのことですが、気づきは絶対に起こるものでしょうか?」
「私の周りには、頑なに他の人を悪いと言い張って、決して気づこうとしない人もいます」
「だから、本当にみんなカウンセリングで気づくのかと思って・・・」
当時の先生はその質問に対して、あっけらかんと次のように答えてくださいました。
「はい」
「どんなに凄いカウンセラーのカウンセリングを受けても、気づかないクライアントはいますよ」
「どんなに凄いカウンセリングでも、クライアントに気づきが100%起こるわけではありません」
「自分の変化変容を目指さず、他人に変われという態度のクライアントは、話を聞き続けたところで、変化はなかなか起こりませんよ」
そして、先生は、「10年同じ話をし続けた伝説のクライアント」の話をしてくださいました。
先生が昔、カウンセリングの会社で働いていた頃、ある年配の女性クライアントのカウンセリングを引き受けたそうです。
ここからは、その女性クライアントを「Aさん」とお呼びします。
Aさんは、月に1回か2回か予約を入れて、傾聴カウンセリングの場にやってこられました。
そして、子ども時代の苦労、結婚後の苦労、老いの辛さなどをお話になったのです。
話は必ず、自分の親がどんなにひどい人か、結婚後、夫や義両親が自分をどんなふうに苦しめたかで締めくくられました。
先生は、ずっとひたすら、そのお話を聴き続けたそうです。
Aさんは、10年の間、すでに亡くなった親、夫と義両親が自分を苦しめた話、自分の人生がそれによって台無しになった話を続けました。
決して、これからの人生をいかに楽しむかとか、現在自分が感じる幸せについて語ることはなかったそうです。
ある日、Aさんから予約の電話が入らなくなりました。
高齢から、カウンセリングに足を運ぶことができなくなったようでした。
結局、Aさんは、10年間同じ話をし続け、過去の嫌な事に気を取られ続け、人生を快適にする気づきを得ることはなかったのです。
そんなAさんのことを、先生は次のように話されていました。
「通い続けたご様子から、カウンセリングは、つらかったことのガス抜きにはなっていたのでしょうね」
私は、このお話を聞くまでは、カウンセリングは、クライアントが気づきを得て、人生を快適にする機会なのだと考えていました。
しかしそうではなく、カウンセリングを、つらかったこと、恨みごと、腹の立った話を吐き出す場として利用したいだけのクライアントもおられるのだと知りました。
もちろん、吐き出した結果、気づきが起こる場合もあります。
しかし、ただ吐き出しては、また過去の嫌なことに気を取られることを繰り返すなら、そのクライアントには気づきは起こりにくいものなのです。
ですので、どんなに素晴らしい傾聴カウンセリングも、クライアントに気づきが絶対に起こるものではないのです。
その後、私は、カウンセラーとして仕事をするのですが、その中で、いろいろなカウンセラーがいるのがわかりました。
嫌なことを吐き出す場を提供するカウンセラーもいました。
また、吐き出したいだけで、自分や人生を変えていこうという意欲を持たないクライアントは引き受けないというカウンセラーもいました。
このブログの読者さんは、カウンセラーを目指す方が多いと思います。
ですので、実際にカウンセラーとして活動する前に、どのようなカウンセラーとして活動するかを一度考えておいてくださいね。
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