心理カウンセラーの藤木ミホです。
カウンセリングには、自分のことではなく、友達、家族、会社の部下、同僚などの問題解決のためにお越しになるクライアントもおられます。
たとえば、次のようなケースです。
・人生で問題を抱える友達や家族にどう接したらいいのだろうか?
・心の不調を抱える部下や同僚とともに仕事にどう取り組めばいいのか?
このような疑問を解消し、自分のあるべき姿や取り組むべき態度や行動を見出していかれるのです。
そんな中、「ん?」とカウンセラーが疑問を感じるクライアントがおられます。
それは、問題を抱える友達、家族、部下、同僚などを
「助けてあげるにはどうしたらいいか?」
という質問をされるクライアントです。
このようなクライアントは、自分が力になれるとしたらどんな可能性があるのか、ということを謙虚な態度で考えてはいません。
私は、弱くてかわいそうな相手を助けてあげることができる。
なぜなら私は、強い人間だから。
などと、問題を抱える方を弱い人間と見て、力強い自分は上だと感じている可能性があるのです。
カウンセラーは、私は強いという絶対的な思い込みを持ち、自分より弱い誰かの世話を焼きたがる人物を、この方は心理的に問題を抱えているかもしれないと考えます。
人間は、○○の状態では強さを発揮できるが、●●の状態では弱さを発揮するなど、いつでも強い、いつでも弱いということはありません。
交渉には強いけれど、人付き合いは苦手なんて話を聞いたことがあると思います。
ちなみに、自分より弱い誰かを助けたがる、世話を焼きたがる時、その人は、助けること、世話を焼くことで、自分の強さを感じたいのかもしれません。
もしそうだとすると、困っている人を利用して、自分は強いと感じようとしてるということです。
また、自分は強いと感じることを、困っている人たちに手助けしてもらっているとも言えます。
これでは、助けようとして、逆に助けられていることになります。
カウンセラーとして仕事をしていくと、問題を抱えた本人だけでなく、問題を抱えた方の周りの方々がお越しになることがあります。
その中で、自分は強さを証明するために、問題を抱える方々を助けようとしている方がこられることがあります。
ですので、その時の対応を準備しておくことをおすすめします。
家族療法を発展させファミリーコンステレーションを編み出したバート・ヘリンガー氏が次のようなことを言っています。
「助けたい人こそが、助けを必要としている」
カウンセリングを必要としているのは、人を助けることで自分の強さを感じ、証明しようとするその方自身かもしれません。
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