心理カウンセラーの藤木ミホです。

 

カウンセリングに来られるクライアントは、今、自分の身に起きている問題についてお話しされます。

 

その問題があまりにも大きく深刻な内容であり、かつクライアントがとてもしんどそうな様子に見えることがあります。


そのとき、カウンセラーが、「クライアントが、完全に力を失っているように見える」という状態に陥ることがあります。

 

その状態に陥ると、カウンセラーの目には、クライアントには何もリソース(資源)がないように映るようになります。

 

さて、カウンセラーは、そんなときにどうすればいいのでしょうか?

 

 

リソース(資源)とは?

 

カウンセリングにおいて、リソースとは何かを簡単にご案内します。

 

まず、一般用語としてのリソースの意味とは何でしょうか?

 

デジタル大辞泉より引用します。

 

1、自然から得る原材料で、産業のもととなる有用物。土地・水・埋蔵鉱物・森林・水産生物など。天然資源。「海洋資源」「地下資源」


2、広く、産業上、利用しうる物資や人材。「人的資源」「観光資源」

 

カウンセリング分野においては、「人間一人一人にリソースがある」と考えます。

 

そして、カウンセリング分野におけるリソースとは、問題解決の過程において役立つありとあらゆるもののことを指します。

 

リソースについて、「内的リソース」「外的リソース」に分けて、もう少し詳しくお伝えします。

 

 

内的リソースとは、クライアントの内側にあるものを指します。

 

【例】

健康、能力、可能性、価値観、信念、観念、考え方、成功体験、失敗体験、気持ちや感情など

 

 

外的リソースとは、クライアントの外側にあるものを指します。

 

【例】

家族、友人、学校、会社、病院、福祉施設、お金、情報、地域社会、国、自然など

 

 

内的リソースも、外的リソースも、挙げ出したらキリがないくらいたくさんあるものです。

 

カウンセリングでは、クライアントが問題を脱するために、どのようなリソースを持っているかを見出していく過程があります。

 

しかし、カウンセラーの目に、クライアントがリソースが何もない人と映ると、その過程を踏むことができなくなるのです。

 

そうなると、カウンセラーは、カウンセリングの方針を立てられず、どうしたらいいのか分からなくなることがあります。

 

カウンセリングの場で、もしそのような状態に陥った時に思い出していただきたいことがあります。

 

 

クライアントのリソースが見えなくなった時に

 

まず、カウンセラーは、事実をしっかり認識することが大切です。

 

その事実の中に、ゆるぎないクライアントのリソースが見えてきます。

 

その事実とは何でしょうか?

 

それは、クライアントが約束の時間通りにカウンセリングを受けに来ておられるという事実です。

 

その点から、クライアントは確実に次のリソースをお持ちです。

 

・時間通りに行動ができる能力がある

 

・カウンセリングを受けるお金がある

 

・カウンセリングを受ける時間がある

 

・「カウンセリング」という外的リソースを選択する能力がある


そして、もう一つ。

 

「このクライアントは、自分というカウンセラーを見つけ出した能力がある」

 

これが何より大切なリソースと言えます。

 

これらのことを含めて、カウンセリングに来られたという事実だけで、クライアントは、たくさんのリソースをお持ちだということが分かります。

 

つまり、「人間一人一人にリソースがある」ということです。

 

もしもカウンセリングの場で、クライアントが何のリソース(資源)も持っていないように見えた時には、今日のブログを思い出していただけたらと思います。

 

 

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最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

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