心理カウンセラーの藤木ミホです。

 

カウンセリングにおいて、クライアントのお話を伺っていると、次の言葉が出てくることがあります。

 

・やっぱり

 

・どうせ

 

・いつも

 

カウンセラーは、これらの言葉が出てくると、より注意深くクライアントのお話を聴きます。

 

なぜなら、これらの言葉の後ろに続く言葉が、「クライアントが信じ込んでいる人生ストーリー」であるかもしれないからです。

 

その人生ストーリーとは、クライアントが心の中に持っている「自分はこんな人生を送る」というストーリーのことです。

 

クライアントは、自分が信じ込んでいる人生のストーリーを、無意識に演じて生きていることがよくあります。

 

今日のブログは、この「クライアントが信じ込んでいる人生ストーリー」についてお伝えしていきます。

 

 

クライアントが信じ込んでいる人生ストーリー

 

人生ストーリーとは、人の心や脳、潜在意識、無意識の中にあります。

 

・私の人生はいつもこうなる

 

・私の人生はやっぱりこうなる

 

・私の人生はどうせこうなる

 

などクライアントは、無自覚に、強くそうなると思い込んでいることがよくあります。

 

ただ、このストーリーがプラスのものなら、幸福な人生を生きることができます。

 

しかし、マイナスのストーリーなら、人生に同じような問題が繰り返し起こるようになります。

 

このマイナスのストーリーを、「暗いストーリー」と呼びます。

 

 

たとえば、

 

私は、いつも男(女)に苦労をさせられる。

 

私は、つねに周りに恵まれない。

 

私は、いつも人からいじめられる。

 

私は、いつもお金がない。

 

私は、ここ一番で必ず失敗する。

 

などが、暗いストーリーの典型です。

 

繰り返しになりますが、このような暗いストーリーが心の中にあると、人は、自分の実人生において、無意識にそのストーリーを演じるようになることがあるのです。

 

そして、人生の中で繰り返し、同じような問題が起こり続けることになるのです。

 

ここで、冒頭でお伝えした、3つの言葉を思い出してください。

 

・やっぱり

 

・どうせ

 

・いつも

 

この3つの言葉です。

 

たとえば、カウンセリングの場で、

 

 

・やっぱり

今度の彼氏(彼女)にも苦労させられている

 

 

・どうせ

また新しい職場でもいじめられるに違いない

 

 

・いつも

必要な時ほどお金がない

 

 

などとクライアントが話されたとします。

 

そのときカウンセラーは、「クライアントは暗いストーリーを信じ込んでいるかもしれない」と想像しながらカウンセリングを進めていきます。

 

ですので、カウンセラーを目指す方には、クライアントが話す、「やっぱり、どうせ、いつも」という言葉に注意する聴き方を訓練しておくことをおすすめします。

 

そして、そのクライアントが信じ込んでいるストーリーを修正するためのカウンセリング技術も訓練しておかれることをおすすめします。

 

 

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心理カウンセラーの藤木ミホです。

 

カウンセリングは、自分の心と向き合う場、やさしい癒しの場、などのイメージがあるかもしれません。

 

たしかにその通りではあります。

 

しかし、カウンセリング中に、

 

・ふざける

 

・おどける

 

・はしゃぐ

 

・くすくす笑う

 

・ヘラヘラ笑う

 

・ニヤニヤ笑う

 

などをするクライアントがたまにおられます。

 

関西弁でいうところの、「ちょける」という感じです。

 

このようにお伝えすると、「子どものクライアント?」と思われるかもしれません。

 

しかし、ふざけたりされるのは、皆、大人のクライアントです。

 

いったい、どうしてそんなことになるのでしょうか?

 

今日のブログは、そんなふざけるクライアントの背景についてお伝えします。

 

 

  ふざけたりするクライアントの背景

 

カウンセラーを目指す方に、まず知っておいていただきたいことがあります。

 

ふざけたりするクライアントの心の奥には、「ものすごく大きな心の問題」が存在する可能性が高いのです。

 

カウンセリングが始まってからふざけたりするのは、明るくてユーモアがあるからではありません。

 

また、明るい方が、軽い感じでカウンセリングに来たというわけでもありません。

 

実は、クライアントがふざけたりするのは、心理的抵抗が大きいために起きることなのです。

 

心理的抵抗は、自分の内面(心)をありのまま見つめることに抵抗がある時に起こります。

 

この心理的抵抗から、不機嫌になったり、イライラ、ソワソワしたりするクライアントを見かけることは多いと思います。

 

しかし、クライアントがふざけたりする場合は、不機嫌になったりするクライアントよりも、もっと大きな心の問題が存在することが多々あるのです。

 

ですので、カウンセラーは、クライアントが繰り返しふざけるような場合は、いつもよりさらに注意深くカウンセリングを進める必要があるのです。

 

クライアントは、自分の心の状態をありのまま言葉にするよりも、自分の心の状態を仕草や行動で示すほうが多いです。

 

カウンセリングを進めるにあたっては、そんなクライアントの姿も観察しながら注意深く進めていただければと思います。

 

 

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心理カウンセラーの藤木ミホです。

 

カウンセリングの講座に参加すると、聞きなれない言葉を聞くことが多くなります。

 

その中でも、「心のプロセス」という言葉をよく聞くようになります。

 

プロセスとは、過程、経過の道筋という意味ですから、心のプロセスとは、「心の経過の道筋」ということができます。

 

また、心のプロセスには、カウンセリングを受けることではじまる、「心の回復の経過の道筋」もあります。

 

さらに、人が何かショックを受けるような出来事に遭遇したことではじまる、「出来事の消化の道筋」もあります。

 

このように、心のプロセスについては、いろいろな研究成果があります。

 

今日のブログは、その研究成果の中から、有名な心のプロセスを2つご紹介したいと思います。

 

 

死の受容モデル/エリザベス・キューブラー・ロス

 

心のプロセスで有名なのは、精神科医エリザベス・キューブラー・ロスさんの、「死の受容モデル(悲嘆のプロセス)」だと思います。

 

死の受容モデルとは、人が自分の死を受け容れていく次の5段階のことを言います。

 

 

第1段階:否認と孤立(denial & isolation)
 

第2段階:怒り(anger)
 

第3段階:取り引き(bargaining)
 

第4段階:抑うつ(depression)
 

第5段階:受容(acceptance)



これらを簡単に解説します。

 

第1段階:否認と孤立
 

「うそだ!」

「何かの間違いだ!」

と認められない。

 

第2段階:怒り
 

「何で私がこんな目に!」

と怒る。

 

第3段階:取り引き
 

神様など大いなる存在に対し

「助けてくれるなら○○します」

と取引しようとする。

 

第4段階:抑うつ
 

「何をやっても無駄なんだ」

と悟り、うつ状態に入る。

 

第5段階:受容
 

静かに穏やかに現実を受け入れる。
 

 

このような心のプロセスを知っていることをおすすめするのは、カウンセラーがクライアントの心の状態をつかむヒントになるからです。

 

また、それによってどのような支援が必要かが見えてくるからです。

 

 

喪失体験からの回復過程

 

もう一つ、心のプロセスをご紹介します。

 

さきほどは、自分の死を受け容れていく心のプロセスをご紹介しました。

 

次は、大切な誰かを亡くされたなど、喪失を経験された方の心のプロセスをお伝えします。

 

 

【第1段階】ショック期 
 

涙やため息が止まらない
喪失を認められない
感情が麻痺する


【第2段階】故人の事が頭から離れにくい時期 
 

食欲が湧かない
何をしても楽しくない
故人の事ばかり考える
罪の意識を感じる


 

【第3段階】回復期 


つらさを感じずに過去の事を思いめぐらす事ができる
物事への興味が戻ってくる


こちらも同じく、このような心のプロセスを知っておくと、クライアントの心の状態をつかむヒントになり、それによって必要となる支援が見えてきます。

 

このように、心のプロセスを研究した成果はたくさんあります。

 

その研究の成果をたくさん知っておくと、カウンセリングの現場で役立ちます。

 

 

ただし、知っておいていただきたいことが2点あります。

 

 

1点目

 

心のプロセスは、直線的に進むとは限らない。

 

心のプロセスは、進んだり戻ったりするものなのです。

 

 

2点目

 

説(研究の成果)はあくまで説である。

 

だから全人類にあてはまるわけではありません。

 

 

心のプロセスを知っておくことは大事ですが、カウンリングを行うときは、クライアントごとに心のプロセスは違ってくるということも知っておいてください。

 

そのうえで、心のプロセスを活用していただければと思います。

 

 

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