泳げないのに
海に行きました。
怖かったので
浮輪をもらいました。
一つじゃ足りなかったので
二つもらいました。
海の上に寝転んで
あの人みたいに
悠々と楽したかったので
もっと浮き輪を集めました。
でも、集めても集めても
波は来るし、ふとひっくりかえりそうになる。
ゆったりしようとしても
優雅にサングラスかけてドリンク持ってみても
なんか、心の底から安心できない。
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プールで
少し泳げるようになったので
「念のため」浮き輪を持って海に行きました。
砂浜からゆっくりと
沖へと進んでいきました。
うん、浮き輪要らない。
でも、ふと、足がつかない深さに来て
ドボン、と頭まで沈んだ。
足がつかない!!!
とたんにパニックになって
やっぱり、浮き輪が必要だと強く思った。
でも、浮き輪をしてると
早く泳げない。
華麗にクロールや
バタフライも出来ない。
平泳ぎだって難しい。
溺れている人のところに行って
助けようにも、進まない。
たどりついても
こっちの浮輪に限りがあるので
沢山群がってきたらこっちが沈みそうで怖い。
だから
いつまでも
プールサイドから
砂浜から動けない。
そして、沖で自由に泳ぐ人たちが
うらやましくて
でも、怖い。
沖の方から
「こっちおいでよー」
「楽しいよー」
って言われるけど
怖くていけない。
浮き輪が手放せない。
そんなのが続くと
だんだんいじけてかたくなになっていく。
沖の方から
心屋っていうおっさんが
「浮き輪なくても浮くんだよ~」
って言いよる。
んなわけないじゃん。
みんな必死に漕いでるから
浮いてるだけじゃん。
わたし、そんな体力ないもん。
わたし、そんな能力ないもん。
「浮き輪なくても、浮くんだよ~」
「浮き輪がないと、自由に泳げるんだよ~」
「ほら、浮き輪外して、体を波に預けると、ほら、浮くでしょ~」
バカじゃないの
あんた脂肪が多いから浮くんでしょ(-_-メ)
と、よけいに腹が立つ。
で、沖につれてって
危なくなったら、
どうせ高い浮き輪を
売りつけるんでしょ(-_-メ)
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この、浮き輪のことを
安定 とか
資格 とか
貯金 とか
努力 とか
がんばる
と言います。
僕もずっと
浮き輪にしがみついて生きてきて
嵐にもまれて
浮き輪を流されて
必死に自力で
泳いでいて
泳ぎつかれて
泳ぐのをやめたら
自分の体が
浮いているのに気がついた。
溺れる人を
助けに行った時に
助けられる人が
泳ごうとすると
助けられません。
水や流れに
身を任せること
怖くても
そうやって浮き輪を手放すと
「流れ」が
とても素敵な場所に
連れていってくれるのです。
浮き輪を
手放そう。
怪しいおっさんからの
提案でした( ̄▽ ̄)
性格リフォーム
心理カウンセラー
ブラック心屋でした。
・現在心屋仁之助によるカウンセリングは休止しています。
・こちらの情報からそれぞれの担当にお申し込みください。
・現在、ライヴ会員の募集は満席により中止しています。
・次回の募集などはDVD会員にのみご案内していますので
まずはDVD会員になっておいてください。
やめました(*^_^*)