■教えようとするほど、相手は学ばない | 心屋仁之助オフィシャルブログ「心が風に、なる」Powered by Ameba

心屋仁之助オフィシャルブログ「心が風に、なる」Powered by Ameba

見えないけれど、やさしく包んでくれる。
風のように、水のように、普通の幸せに気づける、
そんなお話をお届けしようと思います。

昨日の記事「会員制勉強会」 にたくさんの

メッセージをいただきました。


ありがとうございます。

全然、他のメールとともにお返しできてませんが。。


あらためて、ありがとうございます。


---------


これは、ある意味、すごく難しいことだと思っています。


ノウハウや知識を「学ぶ」だけなら、

そのほうが簡単です。


僕もこの数年、セミナー講師ということをやってきて

ひとつ明らかに気づいたことは


「教えようとすると、相手は、学ばない」 ということです。


「育てようとすると、相手は、育たない」 ということです。



つまり、もっとわかりやすい言葉でいえば、


「人は勝手に学ぶし、勝手に育つ」


ということです。



これは、あらゆる教育に言えることじゃないかな、

そんな風にも思います。


よく、板前さんの世界で


「技術は、先輩から盗むんだ」


というセリフを聞きますが、



以前の僕は


「そんなことしなくても、ちゃんと教えてやればいいのに」


と思っていました。



でも、この講師業をやってきた過程で、

冒頭のような



「教えようとすると、相手は、学ばない」 


を感じたのです。




つまり、伝えようとすると、相手が「受け身」になる、ということ。



言い方を変えると、


「教えようとすると、教る必要のある人になる」

「育てようとすると、育る必要のある人になる」


ということです。


つまり、


「この人には教えないといけない」 つまり、覚えない人

「この人は、もっと育てないといけない」 つまり、頼りない人


になっていくということです。

こわいですねー、ホラーですねー。





なので、いま、僕のセミナーでの最大のテーマであり、

そして最大の効果を作り出すキーワードが


「放置」


です(笑)



一応の考え方やヒントはお伝えしますが、

あとは、日常生活の中で、

あとは、自分の知恵と工夫で、「盗んで」 くださいということです。


手酌で、勝手にやってください、と(笑)

突き放すのではなく、愛情を持って、相手の可能性を信じての放置。


   いえ、決して僕がラクしたいからとか

   そんなことではありませんってば(@_@。



子供の教育でも


「育てよう」「教えよう」とすると、逆の結果が出ることがあります。


はい、もちろん、すべてではありませんし、

きちんと教えることが品質の向上につながることも多いと思います。


ただ、今回の話は、 教える側の「マインド」の話だということですね。





「教えよう」「育てよう」としないということは、

結果的に、その人の中から、ポテンシャルを「引き出す」 ことにつながります。



だから、今度の勉強会も


「いかに放置するか」


がテーマです。




そして、参加いただく方は


「いかに盗みとっていくか」


と、盗人のような気分で、ギラギラしてきてくださいね(笑)

「なんかえーもんもらえるかなー」では、勉強会になりませんから、ね。


  *********


ちなみに、僕の 「放置の先生」 は、このひと  です。

彼の放置は、半端ないです(笑)


タチが悪いのは、意図した放置ではなく、

天然な放置だということです(笑)


詳しくは、カミサマ に訊いてください。