ブルタバ川とスメタナ(その1)【挑戦する!】 | こころとハーモニーの講座フェルマータ/藤沢市の音楽教室/ピアノ 声楽 合唱 手話歌 音楽講座/音楽セラピスト&作曲家/クラシック音楽

こころとハーモニーの講座フェルマータ/藤沢市の音楽教室/ピアノ 声楽 合唱 手話歌 音楽講座/音楽セラピスト&作曲家/クラシック音楽

「音楽の中の面白い心理学」について音楽セラピスト&作曲家のKIRAKOがお話しています♪ボランティア女声合唱団「きらきら湘南」と連携して「音楽で作れる心の居場所」を湘南から発信したいです♪「音楽の中の素敵探し」が大好きな江古田M音大卒の音楽セラピストです♪

 

《こころとハーモニーの講座フェルマータ》

~フェルマータは藤沢市の音楽教室です~

 

 

合唱・ピアノ・声楽・手話歌・音楽講座

   ♪プロフィール♪

 
 

 

 

 

 


 

 

ベドルジハ・スメタナと言う名前を

 

聞いたことがあるでしょうか?

 

 

多分、交響詩『モルダウ』の作曲者と言えば

 

アッと思われるのではないでしょうか。

 

 

ところでこの曲名、

 

英語では『The Moldau』(モルダウ)

 

ドイツ語で『Vltava Moldau』

 

と呼ばれていますが、

 

 

現在、チェコ語の『Vltava(ヴルタヴァ)』

 

が正式な名称になります。


 

 

学校の教科書でも以前は

 

『モルダウ』という名での表示でしたが

 

現在では「ブルタバ(モルダウ)」

 

正式に改名されています。

 

 

 

実はこれはとても重要な事で、

 

この曲は作曲者のスメタナが、

 

オーストリア帝国支配からの解放を願い

 

チェコの独立を祈って書いた曲なのだから

 

 

曲名がオーストリアの言語である

 

ドイツ語表記の『モルダウ』では

 

おかしいのではないか!?という議論になり

 

 

チェコ語の『ヴルタヴァ』=『ブルタバ』
 

 

という本来の名前に曲名を戻したと

 

いう背景があるのです。

 

 

クローバーチューリップ黄クローバーチューリップ黄クローバー

 

 

スメタナは、チェコの独立運動が高まると、

 

母国をテーマとした交響詩を書く事に

 

情熱を燃やし我が国の独立を願いました。

 

 

そして、

 

もし、母国の偉大な川を

 

音楽で表現する事が出来れば、

 

 

チェコの事をきっともっと多くの人に

 

わかってもらえるだろう!

 

 

と考えました。

 

 

ただ・・・・、

 

 

彼がこの感動的な

 

『ブルタバ』=(『モルダウ』)を

 

書いていた時には既に、

 

彼は自分の聴覚を失っていたのです。

 

 

しかし、

 

それでも彼はこの曲を書き上げました。

 

 

そこからも、

 

彼がこの曲に込めた母国への思いが

 

半端なかった事が十分に伝わります。

 

 

クローバーチューリップ紫クローバーチューリップ紫クローバー

 

 

さて、そんな彼は自身の人生の中では

 

このような幾多の辛い不幸に

 

襲われてしまう事になるのですが、

 

 

それでも彼は

 

自分の中で築き上げた強い信念のもと、

 

人生を音楽に貢献していこうと

 

逞しく生きていました。

 

 

そこで今回は、

 

そんな彼自身の礎ともなる

 

挑戦力の源を探る為、

 

 

スメタナ若かりし冒険時代

 

 

に焦点を当てて、

 

ブルタバ川に沿って彼の生き方を

 

見つめてみたいと思っています。

 

 

 

きっとそこに名曲『ヴルタヴァ』の原点も

 

見えてくると思うからです。

 

 

 

 

少年スメタナ

 

 

 

スメタナの父はビール醸造業者で

 

スメタナは父の3番目の妻の長男として

 

生まれました。

 

 

でも長男とは言っても既に父の前妻と

 

前々妻の子どもが8人もいたので

 

彼は父の9番目に子どもになります。

 

 

しかも、彼の母は結婚してから

 

10人も子どもを産んでいますので、

 

 

彼は18人兄弟の9番目の子になります。

 

(実際に幼少期を生き残れたのは

 

この中で12人と言われています。)

 

 

アセアセ(18人兄弟ってすご過ぎ汗・・・

 

どうやって生活してたんだろう・・あせる

 

 

ニコきっと賑やかだったでしょうね・・・タラー

 

 

さて、

 

彼が生まれた国は現在のチェコですが、

 

当時はオーストリア帝国領であった為

 

公用語はドイツ語で、

 

彼は全くチェコ語を知らずに育ちました。

 

 

そして大家族を取りまとめていた父は、

 

大変な音楽好きで、

 

時々趣味でヴァイオリンを弾きました。

 

姉や妹達は父のヴァイオリンに合わせて

 

歌を歌うのが大好きで

 

一家は友人を招いて家族コンサートも

 

時折開いていたようです。

 

 

そんな訳で、彼が音楽好きになるには

 

十分に条件の揃った家庭環境だったので

 

 

早々に音楽に関心を持ったスメタナは

 

幼い頃から父に習ってヴァイオリンを

 

学んでいました。

 

 

でも、持ち前の才能があったのでしょう、

 

4歳になるともう演奏レベルが

 

父と同じになってしまった為に、

 

父はヴァイオリンを教えられなくなり、

 

彼は次にピアノを学ぶ事になります。

 

 

そしてこちらも見事に才能を発揮し、

 

彼は6歳でピアノ演奏会を地元で開き始め

 

その見事な演奏に聴衆を喜ばせていました。

 

 

しかも8歳で作曲まで初めていたようですビックリマーク

 

 

 

うーん(やっぱり小さい時から凄いんだね、

 

生まれつきの天才だったのかな?)

 

 

ニコニコ家庭環境も大きいですよね!

 

やっぱり音楽が身近にあると

 

自然に音楽に触れられます。

 

ただ・・・・

 

彼にはとても苦手な事もありました。

 

 

 

えー?(え~?!そんな天才なのに?!

 

何だろうはてなマーク

 

 

ショボーン勉強鉛筆です・・・

 

とにかく勉強が大嫌いだったみたいです汗

 

 

イヒ(ちょっと珍しいタイプ登場乙女のトキメキ

 

 

キラキラむらさき音符キラキラむらさき音符キラキラ

 

 

ある時スメタナは、

 

友人とブルタバ川の源流

 

遊びに行きました。

 

ニコニコプラハでは大きな河なのに

 

ここでは随分小さな小川だな。

 

にっこりでも、水の流れる音は

 

まるでピンク音符フルートとクラリネット・・


 

どんどん強くなっていく予感がする。

 

でも、これが流れの芯になるんだよ。
 

 

そして旅の途中では色々な楽器が

 

仲間に加わって

 

最後はすごいオーケストラになる音符

 


僕はこの流れから何だか逞しさを

感じるなぁアップ

 

ニコニコすごいなぁ・・

 

そんな風に思えるなんて。


 

じゃぁ、我らのボヘミアも

 

この川みたいに強くなれ!!


 

僕はいつか強い兵隊に

なりたいんだ~ラブラブ

 

にっこりじゃぁ、一緒にこの川に誓おうよ。

 

僕たちは将来必ず強くなる!!

 

 

 

 この日、

 

この川から何か特別なものを感じた彼は

 

「きっとこの川には物語があるはずだ!」と

 

家に帰るなり

 

この川を主人公にした音楽を書こう

 

と曲の構想を練り始めますピンク音符

 

 

しかし・・・・タラー

 

ムキームカムカおいびっくりマーク

 

お前学校に行ってないのかはてなマーク


 

さっき先生に会ったら

 

『最近来てないけど何処か悪いのか』

 

と聞かれたぞもやもや

 


『頭の具合が悪い』と言っておいたハッ

 

 

ムカムカ何やってるんだびっくりマーク

今日は何処行ってたんだはてなマーク

 

驚き・・・・・汗

 

学校の先生に呼び出された父は

 

全く学校に興味を示さない息子を叱り

 

 

これをきっかけに

 

しばらく息子を厳しく監視するように

 

なったのです。

 

ぐすん・・・・最悪だ魂

 

 

 

・・・という訳で、こんな理由の為に

 

一瞬彼の頭の中に浮かび始めた

 

交響詩「ブルダバ」の構想は

 

ここで一旦白紙になってしまいます。

 

 

 

そして次に彼が

 

このブルタバ川物語に着手するのは

 

彼が50歳になってからですので、

 

かなり長い年月を経てからになりますが、

 

 

でも、彼はこの日の決意だけは

 

数十年間決して忘れる事は

 

ありませんでした。

 

ブルタバ川の源流から

 

大河になるまでを音楽で描写する!

 

 

 

 

 

挑戦力と自己効力感

 

 

 

ところで、

 

自分に挑戦力って

どのくらいあるのでしょう?

 

 

ニコ(挑戦力?頑張る力だね?

 

新しい事にはすごく興味あるし、

 

いつも色々とやってみたいなぁと思うよ!)

 

 

 

ニコニコ新しい事に興味が持てる事は

 

とても大切ですよね。

 

 

でも、そうは言っても

 

ちょっと触れてみただけで

 

直ぐにやめてしまうのでは、

 

「挑戦力」とは結びつかないかもあせる・・・

 

ですよね。

 

 

 

真顔(そうか・・・

 

「挑戦力」って試すだけじゃダメなのか。)

 

挑戦力とは

難しい問題や高い目標に

立ち向かっていく力の事です。

 

 

そして、挑戦力を持つチャレンジャーとは

 

 

ベル自分の力で未来を変えられる!

 

という自信が根底にある人の事なのです。

 

 

うーん(そんな凄い力なんてないなぁ・・・

 

自信なんて持てないしあせる

 

 

ニコニコ自信を持つ事って難しい事ですよね…

 

という事で、

 

ここに自己効力感の必要性が

 

見えてきませんか?

 

 

真顔自己効力感・・・はてなマークって・・

 

あっビックリマーク思い出したよ。

 

以前、リストの話の時のテーマだった?!)

 

 

右差し(詳しくはこちらから)

リストが『ピアノの魔術師』になったワケ

【自己効力感】

 

 

ウインクそうでした。

 

 

ベル価値ある行動に向けて

 

自分はきっとやるべき事を遂行出来る。

 

自分は自分の目的の為にすべき事を

 

ちゃんとやれるんだ!!

 

 

と思える気持ちが

 

自己効力感の定義でしたよね。

 

 

 

そしてこの、

 

どんなに逆境になっても

 

自分はこれを乗り越える事が出来るんだ

 

という力=自己効力感と、

 

 

難しい問題や高い目標に

 

立ち向かおうとする力=挑戦力って

 

 

お互いに関わり合っていると思うんです。

 

 

 

ニコ(うんうん、そうだねビックリマーク

 

多分自己効力感が欠けていたら

 

挑戦力も育たないから

 

本当の挑戦は出来ないかもだね。)

 

 

 

スメタナは幼少期や青年期に

 

街でピアノは弾いてはいましたが、

 

 

彼に直接的達成経験という物が

 

あったわけでもなく、

 

 

また、誰かに「君ならできる!」と

 

力強く応援されていた訳でも

 

ありませんでした。

 

 

でも彼にはどんな時にも挫けない挑戦力が

 

自身の中にあったのです。

 

 

 

多分それは、

 

彼が幼い時にこのブルタバ川を

 

自分自身のように感じながら

 

育っていった事が理由だと思っています。

 

 

 

源流ではか細く大人しいこの川

 

街に出ると大きな大河と化し

 

そして最後に

 

勢いよくドイツを抜け北海に流れて行く

 

この川の道筋こそが自身の人生なのだ

 

彼は生涯思っていたのだと思うのです。

 

 

 

 

以前自己効力感を高める要素の一つに

 

代理的経験という物がある

 

とお話した事があったと思います。

 

 

イヒ(覚えているよ!!

 

だから偉人物語本を読むといいって

 

言ってたね?

 

 

自分もあの人みたいになりたいアップって

 

思えるようになる事が大切なんだよね?

 

あ、そうか!!

 

スメタナは

 

自分もブルタバ川のようになりたい!!

 

って思い続けていたって事?)

 

 

 

 

照れそうです拍手

 

だから彼はこれから起きる沢山の苦難にも

 

立ち向かって行けたのだと思っています。

 

 

ニコ(彼が何に挑戦したのか気になるな~音譜

 

 

ウインクでは、具体的にどんな事があったのかは

 

次回またお話したいと思います。

 

【交響詩 我が祖国より〈ブルタバ〉】

ピンク音符第1テーマ
(フルート、クラリネット)
水源から湧きだす小さな水の流れ

ピンク音符第2テーマ
(ホルン)
森の狩猟

 

 

 

右差し(このお話の続きはこちらから)

 

 

(その2)ブルタバ川とスメタナ

【プラハのブルタバ川 編】

 

 

 

 

【♪自己効力感についてはこちらから】

 

 

チューリップ赤本日も最後まで読んで頂きまして、

 

本当にありがとうございましたチューリップ黄

 

 

流れ星次回はこのお話の続きです。

 

幼いスメタナが15歳を過ぎた頃、

 

彼にまさかの思いもよらぬ辛い事件が

 

起きてしまいます。

 

 

そして彼は始めてこのブルタバ川の

 

恐ろしい姿を見てしまう事になるのです。

 

 

手話合唱『フェルマータ』新規団員募集中

 

☆手話を覚える手話女声合唱団

『フェルマータ』開講流れ星

 

ベル2022年5月から

 

いよいよ湘南で新スタートですビックリマーク

(藤沢駅徒歩8分)

 

《只今新規団員募集中》です。

 

 

☆お問い合わせはこちらからです。左差し

 

 

 

クローバー声楽を愛する皆様へビックリマーク

 

コロナで伴奏者と練習する事が

 

困難になっている皆様に、

 

 

虹自主練用ツール虹

ベル【イタリア歌曲伴奏動画】をアップしました。

 

(詳細は)

右矢印イタリア歌曲~歌を愛する皆様へ~
【コロナに負けるな!】

 

 

 

宜しければ以下是非練習にご活用ください照れ

右矢印こころとハーモニーの講座フェルマータ

【YouTubeチャンネル】

(現在も曲を更に増やしています。)

 

 

アップ声楽科の皆さんを応援しています。

 

 

 

クローバー【今日の一曲】

 

『ふるさと』

 

♪こころざしを 果たして

 

いつの日にか 帰らん・・・・

 

 

 

 

クローバーホームページはこちらから