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めんたいブルース 《Mentai-Blues》

福岡在住の「コジ」が大好きな音楽・ブルースを中心にお届けするブログです。
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ブルーズだけを聴きまくっていた2013年頃にこのアルバムに出会いました。
その時の印象「・・・ん、これはブルーズじゃないな・・・。」
で、しばらく放置してました。

最近は音楽を少し幅広く楽しむようになったので、久々に聴いてみる事に。
ついでに、このアルバム制作の背景やタジ・マハール(Taj Mahal)のプロフィールも調べてみました。
彼の父親はカリブ海からの移民だったそうです。
なので、自身のルーツを追求するとアメリカン・ブルーズの先にレゲエがあった、ということなんですね。
それで、1968年にデビューし、いくつかブルーズ・アルバムを発売した後、1974年にこのアルバムをリリースするわけです。

内容は、The Slickersの「Johnny Too Bad」のカバーで始まります。レゲエの名曲です。
ボブ・マーリィーの「Slave Driver」もカバーしています。
他にはケイジャン・サウンドだったり、パーカッションが入っているアフロ系のものだったりとバリエーション豊かです。

全体を通してリラックスして聴けるナンバーばかりなので、休日のBGMとして聴くのには良い感じです。

試聴はAmazonで。画像をクリック。

Mo Roots




今回はジャズを安価で発掘してきました。

ナット・アダレイ(Nat Adderley) という名前に「あれっ?」と思い、入手後に調べた所、やはり。
あのキャノンボール・アダレイ(Cannonball Adderley)の弟なんだそうです。

有名なナンバーである「ワーク・ソング(Work Song)」も実はこのアルバムがオリジナルなんだそうです。
1960年1月の録音。
メンバーの中にギターでウエス・モンゴメリーが参加していたのもあって、買うことにしました。

次に内容。
モダンジャズなので難解な部分もありますが、概ねブルーノートスケールをベースとした聴きやすいものとなっています。

ブックオフでの新たな出会いは嬉しいです。

試聴はAmaonで。画像をクリック。

Work Song


1月に仕事の出張で東京に行きました。
訳あって時間の余裕があったので、CDショプを巡ることにしまして。
渋谷・新宿あたりをうろついてきました。
都内中心に店舗展開しているお店など見て回りましたが、どこも品揃えは良いものの値付けはやや高め、という印象でした。
結局、「うほほー」と思えたのはブックオフさんでした。

どちらも500円で入手して参りました。
掘り出し物でした。



レビューはいずれ書こうと思います。


今日のご紹介は、ジミー・マクグリフ(Jimmy McGriff)。
Wikiでは「アメリカのハードバップおよびソウルジャズオルガニスト」と紹介されています。
1936年生まれで、今回紹介するアルバムのリリースが1969年だったので、当時は33歳だったという事になります。
音楽活動は50年代後半に始めていたそうなので、当時、既にベテランですねぇ、すごい。

この時代、ブルーノートはジャズ一辺倒からソウル/ファンクにも接近していました。
本作も、その流れに乗ってリリースされたのだと思われます。

ジャケットにはちょっとセクシーな黒人のお姉さん。これも当時の流行です。
ミュージシャンとは縁もゆかりもない人なんですけどね。
セールス的に利用される事が多いです。
男は若い美女に弱いですよね(笑)

タイトルは「エレクトリック・ファンク(Electric Funk)」と、ここまで潔いタイトルはアッパレであります。
試聴せずとも内容がバッチリ想像できます。
で、中身はというと、期待を裏切らず、ファンクです(笑)
ファンクと言っても、ビートがちょっぴり緩いです。対局にいるのがジェームズ・ブラウン系になります。
僕はこっちの方が好きですね。
ミーターズあたりが好きだったら気にいるでしょう。
ホーンセクション等も参加していて、また、メロウな雰囲気を持つ曲もあり、バリエーション豊かです。
個人的には買って正解でした。
2019年に入手したCDアルバムの中では最もリピート再生率が高いです。作業しながら通勤しながら、と重宝しています。

Electric Funk



これはマストバイ・アイテムです。
1927年から1946年の、戦前と戦時中のブルースのダイジェスト盤になっています。
LP3枚で発売されたものに曲が追加され、CD2枚59曲というボリュームになっています。
モダンブルースやホワイトブルースばかりを聞き慣れた方にはかなり違和感があるかもしれません。
耳障りの良い近代ブルーズの原点となっているのが、ここに収録されている作品になります。
最初は違和感を覚えるものも多いでしょう。でも、しばらく我慢強く聴いてみましょう。
ある時、視界が開けるかもしれません。

内容は
①20年代のミシシッピブルース・・・原点中の原点
②メンフィスブルース・・・ミシシッピブルースとは少し違った感触
③ジャグバンド・・・少し陽気な面があります
④30年代以降のミシシッピブルース
⑤ピアノブルース・・・ブルースの主役はギターですが、ピアノブルースも充実しています
⑥シティブルース・・・ついに戦時中後半に、ブルースが人の移動と共にシカゴにやってきます。

この後、マディ・ウォーターズが頭角を現し、シカゴブルースが花開くのです。

僕はジャケットのイラストも好きです。
1940年代の、シカゴの黒人バーにいるお姉さんのイメージですね。
イメージ。そうこの年代の音楽は、イメージしながら聴くことが重要ですよ。
「時代」や「黒人たちの境遇」など考えながら聴くと理解が深まると思います。

さぁ、ここまで読んだあなたは既にこのCDを持っていて、「そうなんだよね」ってニヤニヤしている人。
または、「ほうそうなのかぁ、面白そうだな、一度聴いてみいようかな」と思った人。
さてどっちでしょうか。

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RCAブルースの古典